ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 TVアニメ 振り返り 感想
お久しぶりです!きりんです。
遅ればせながらようやくニジガクのアニメを全話見終わりました。
受け取ったときめきをそのままに、振り返りと感想を綴りたいと思います!
- 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会【みんなが自分の好きを尊重し合いながら表現できる最高の場所】
- ラブライブ!に出場しないというニジガクらしい決断
- スクールアイドルフェスティバル【みんなの夢が集まって全部叶える場所】
- 夢がここからはじまるよ
- あとがき
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会【みんなが自分の好きを尊重し合いながら表現できる最高の場所】
全員好きなことや表現の仕方がバラバラでも、お互いに尊重し合いながら一人ひとりのステージを作り上げていくストーリーがニジガクらしくてとても好きでした。
特に印象的だったのが、せつ菜先輩とかすみんの【アイドルらしさ】がぶつかるお話。それぞれ目指しているスクールアイドルの姿が違っていても、それは決してぶつかり合うものではなく【みんなで支え合い尊重し合いながら頑張っていく道】があるのだと彼女たちは気づきます。
(色んな可愛いも格好いいも一緒にいられる。そんな場所が本当に作れるなら…)
でも歩夢先輩!どんな素敵な同好会でも、世界で一番可愛いのはかすみんですからね!
(中須かすみ)
思えばそれが【虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】という場所が新しく生まれるきっかけにもなりました。
また、りなりーのエピソードでは、苦手なことを無理に克服しなくても、自分が得意なことで頑張ればいい!という懐の深いメッセージもありました。
他のメンバーのエピソードもそうですが、十人十色の個性にフォーカスしたお話が続いたことで、視聴者自身に重なるメンバーがいたのではないでしょうか。そういった【受け入れてくれる器の広さ】もまた個性を尊重したニジガクのアニメの好きなところでした。
そして、仲間だけどライバル。ライバルだけど仲間という関係性。ソロアイドルとして立つステージは違えども、お互いを励まし合い切磋琢磨し合う仲間であること。【一人ひとりが立つステージだけど独りじゃない】というステージへの向き合い方もまたニジガクのソロアイドルらしい考え方だなと思いました。
ラブライブ!に出場しないというニジガクらしい決断
「ラブライブ!に出場しなくてもいいのではないか?」というテーマはこれまでのシリーズでも描かれてきましたが、この問いに対して本作はニジガクらしい向き合い方で答えを出していたのが印象的でした。しかも、3話という早い段階でその決断をしていました。
特に前2作品を見た人ならラブライブ!は言うまでもなく最高の大会ということは信じて疑わないでしょうし、本作でもスキルを磨いて勝利を掴みたいのはスクールアイドルとして当たり前だよねと語られていました。しかし、それによって【失われるもの】があるという事実をまた突きつけられました。
それは勝つために誰かの好きを否定しまうということ。それはもちろん、同好会が目指している姿ではありません。
だったら…だったらラブライブなんて出なくていい!
ラブライブがどうだからとかじゃなくて…私はせつ菜ちゃんが幸せになれないのが嫌なだけ。
ラブライブみたいな最高のステージじゃなくてもいいんだよ。せつ菜ちゃんの歌が聞ければ十分なんだ。
スクールアイドルがいて、ファンがいる。それでいいんじゃない?
(高咲侑)
ラブライブ!に出なくてもスクールアイドルとファンがいる最高の空間は作ることができる。これは後に【スクールアイドルフェスティバル】にも繋がる布石にもなります。これが、同好会の夢がハッキリと形になった瞬間でした。
スクールアイドルフェスティバル【みんなの夢が集まって全部叶える場所】
1期の集大成として【スクールアイドルフェスティバル】が劇中で描かれました。侑は、自分の目でスクールアイドルのステージを見てきて、「はじめて見たけど好きになっちゃった」というファンを同じ客席で見つけたことで、スクールアイドルフェスティバルの開催を思いつきました。
スクールアイドルもファンも全部の垣根を超えちゃうような
スクールアイドル好きみんなが楽しめるお祭りみたいなライブ。
ファンの熱い声援に勇気をもらえたり、そこにいるみんなの心が強く響き合って、新しい大好きが生まれる。
そういう場所でみんなに思いっきり歌ってほしい!
(高咲侑)
3話ではラブライブ!の大会への出場を辞退した同好会でしたが、彼女たちが最終的に辿り着いた場所は、この上なく虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会らしいステージでした。色んなところで色んなアイドルたちが自分らしいライブを披露して、スクールアイドルが大好きな人たちが自分の好きを自由に表現できる場所。
それは、ニジガクの軌跡が結実して形になったような最高のお祭り空間でした。
そして、その場所でまたひとり新しいときめきが生まれることになります。
夢がここからはじまるよ
あなたが私を支えてくれたようにあなたには私がいる!
この思いはひとつ…
だから全員で歌います!あなただけの歌を!!
ありったけの感謝と共に、侑の新しい夢を応援する歌が9人全員から届けられます。
それは、侑に背中を押されてスクールアイドルとして輝き始めたみんなが今度は侑のために背中を押してあげる歌。最初にスクールアイドルから受け取ったときめきは、9人がときめく原動力になり、巡り巡って今度は侑のときめきを応援する歌になりました。
そして、ときめき方は何もスクールアイドルに限らず、別の夢でもいいのだと侑がその身をもって体現してくれました。アイドルとファンの垣根を超えて全員がときめく場所を作った侑らしく、十人十色のときめき方があることを私たちにも教えてくれました。
そして、侑が新しい扉を開いたところで、この物語は一旦の幕を閉じることになりました。
あとがき
さて、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の振り返りと感想を綴りました。
前2作のラブライブ!のエッセンスを取り入れながら、十人十色の個性やスクールアイドルとファンという関係性にも焦点を当てたニジガクらしいお話でした。
特に最後の『夢がここからはじまるよ』はとても胸に残った歌で、侑ちゃんを通して私自身に届けられた歌なのではないかと思いました。
9人全員のお話を描いたことで若干かけ足気味にも感じましたが、それだけに2期からまたどんなストーリーが見られるのか楽しみで仕方ありません。
それまでは、本作を繰り返し見たり、ニジガクのキャストたちによるライブを見たりして心待ちにしておきたいと思います。