きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

Aqoursオンライン1stライブ~LOST WORLD~に感じた可能性

Aqours ONLINE LoveLive! ~LOST WORLD~」が”これからの可能性”を強く感じすぎたライブだったので思ったことを書いてみます!

 

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オンラインライブでも変わらぬAqoursらしさ、ラブライブ!らしさ

まず、私はAqoursとして初の開催となったオンラインライブから、これまでと変わらぬ”Aqoursらしさ”や”ラブライブ!らしさ”を感じられたことが一つありました。

”LOST WORLD”というタイトルは「20XX年、世界は混沌に疲れ切っていた」というイントロダクションからも分かる通り、我々のいる”コロナ禍”の世界を暗示していたことは明らかでした。幕間映像からも、

  • Amazing Travel DNA
  • PERFECT WORLD
  • DOME TOUR

がロストした世界のお話というコンセプトが分かります。

最初にこのタイトルを聞いた時は、ラブライブ!運営の憤りすら感じるショッキングなタイトルだと感じましたが、そもそもラブライブ!の歩みを振り返った時に”現実”を取り入れることは不思議なことではなく、むしろ現実を取り入れた上で展開する物語にこそリアリティや説得力といった魅力があったように思います。

そう考えるとこの一見不穏なタイトルも、もはや素通りできない現実世界を受け入れて、それすらも壮大な冒険の1ステージにして突き進んでやるぞ、という強い意思すら感じられるようになりました(コロナ禍をシャゼリアキッスの荒廃した世界にになぞらえてポップに仕上げていたのはかなりGoodでした)。

メンバーもMCで5周年という記念の年に思うように活動できない悔しさを口にしていましたが、その後の覚悟を感じられるMCからも、このLOST WORLDは逆境をバネにして羽ばたくためのライブであり、1stオンラインライブ(本当にいい言葉)であり、新たなゼロからイチへ!の挑戦なのだということを信じさせてくれたような気がします。

太陽は何度でも昇るし、何度でも立ち上がる姿が”Aqoursらしい輝き方”というのはその輝跡をもって何度も証明してくれましたよね。そして、今までやってきたことは何ひとつ消えたりしないことも。 

このように、現実(挫折)を受けても尚立ち上がる姿勢に、”Aqoursらしさ”、”ラブライブらしさ”を私は真っ先に感じました。

 

オンラインライブの新しい楽しみ方の提案

そして、オンラインライブの新しい楽しみ方を提案してしっかり届けてくれたのも可能性を感じた2つ目のポイントでした。

特にそれを強く感じられたのが、君ここ冒頭の円陣のカメラワークです。有観客ライブだとお客さんの目があるのでどうしてもカメラマンさんが立ち入る隙がありませんでしたが、こと無観客となるとこういった演出ができるのかと膝を打ちました。

この”新たな視点”というのは既存曲でも楽しみが増えるので次のオンラインライブでも注目したいポイントです(特に君ここは自分が中心にいるというエモーショナルな体験でした)。

そして、オンラインライブでも、リアルライブの良さは変わらないように工夫をしていたのも感心したことのひとつでした。

それがファンの歓声やペンライトの光の海の再現です。

これまでのAqoursのライブでは当たり前にあった応援ですが、オンラインライブとなるとどうしても陸の孤島にポツンと立つだけの絵になりがちなので、それを感じさせないようにCGや合成で再現していたのはお見事でした。

こうすることで、”いつものAqoursのライブ”の華やかさが損なわれませんし、家にいるファンも普段と変わらず一体感を味わえるという効果が生まれていたと思います。ライブ中やアンコール中にファンの声が届く仕組みになっていたのも同じ効果があったように思いました(双方向のコミュニケーションが感じられるというのもあると思います)。

他にも振りコピ勢には嬉しい『JIMO-AI Dash!』など家でも簡単に踊れる振り付けがあったのも良きポイントでした。

このように、オンラインライブならではの新しい楽しみ方を魅せてくれたAqoursですが、もちろん生のライブは何よりも臨場感を味わえて楽しめる場所なので、オンラインライブとリアルライブの両輪で突き進んでくれることを楽しみにしています。

 

これからも走り続けるAqoursの姿

今も、そして未来に向かって走り続けるAqoursの姿が見られたのも、これからの可能性を感じられたオンラインライブにおける大きな意義のひとつだったと思います。

これはオンラインライブに限ったことではありませんが、まだまだAqoursが走り続けることを知れたのはファンとして大きな励みになったのではないでしょうか。

”アニメが終わっても走り続けるAqours”。ラブライブ!は無印からサンシャインへ、サンシャインから虹へという大きな枠組みで捉えても、常に”輝き方はひとつじゃない”ことを追究してきました。前作と違う決断や行動をしても、それがスクールアイドルグループの輝き方のひとつであり、ひいては個人の輝き方なのだと紡がれてきました。ラブライブ!シリーズは、”本当にそれが自分たちにとっての唯一の正解なのか?”という疑問を常に自問たち自身に投げかけてきた歴史といっても過言ではないでしょう。

そんな中、アニメが終わってもなお変わらず活動をし続けるというAqoursの歩み方は彼女たちらしさでもあると私は思っているので、このライブであらためてその決意を聞くことができたのは、大きな元気と勇気になりました。

また、それは言葉だけではなく、彼女たちのパフォーマンスからも強く感じることができました。このライブが無い時期も彼女たちは練習を続け、これまでよりも難しいダンスや歌、演目にチャレンジして成功する姿を見せてくれました。それは、これからの成長する姿もまだまだあるんだぞという未来への期待にも繋がりました。

Aqoursらしい形で永遠を希求して歩み続ける姿。LOST WORLDから次のWHITE ISLANDへ。ありしゃが忙しなくライブがある様子を「最初の頃を思い出すね」と言ってるのを聞いてエモーショナルな気持ちになりましたが、”新しいミッション”を胸にまだまだ走り続ける姿を見せてくれたのがこのオンラインライブに感じた可能性の3つ目でした。

 

さて、ここまでAqours 1stオンラインライブに感じた可能性について書いてきました。

新しい生活でも変わらず現実を受け入れて突き進むAqoursラブライブ!らしい姿、オンラインライブでの新しい楽しみ方を魅せてくれたこと、そしてこれからも輝き続けるぞという強い意思を感じた言葉やパフォーマンス。

そのどれもが、中止を余儀なくされたドーム公演の代替と呼ぶにはもったいないくらい素晴らしいものの数々でした。これらがオンラインライブで見られたので、これからのAqoursの航海も楽しみで仕方ありません。

”いまだってここからだよね”

『Fantastic Departure!』の大好きなフレーズですが、まさにこのオンラインライブという機会を象徴した言葉だと感じました。

先の見えないLOST WORLDにもAqoursがいるよというメッセージ。絶対的な希望の輝き。それだけで私は生きる元気と前を向く勇気をもらえたような気がしました。