方南ぐみ企画 朗読劇「青空」に寄せて~8月9日公演 石井正則/佐藤日向/反橋宗一郎/本田礼生~
方南ぐみ企画 朗読劇「青空」を拝見しました。(8月9日公演 石井正則/佐藤日向/反橋宗一郎/本田礼生)
前回のエントリーの花火の話と似ているところとして、この作品を通じて「平和」について考える機会となりました。
方南ぐみ企画公演
朗読劇 『青空』戦後73年
知ってほしい過去があります日本は戦争国でした
僕たちは軍国少年と呼ばれていました
僕の友だちは芝犬の麦とキジトラ猫の小太郎
戦禍の中、僕たちは必死に生きた
僕、麦と小太郎と話をしたんです
笑わないでください、ホントなんです少年と動物の絆を描いた熱くて優しい時間
大和少年と麦と小太郎の青春物語
第二次世界大戦の戦禍でのお話なのですが、物語自体は史実ではないものの、作品内で扱われている犬猫の「供出令」「献納運動」は史実であり、恥ずかしながら歴史の教科書に書かれていることしか自分は知らないのだと反省しました。戦争は人々にとっても辛いものであったが、犬猫にとっても辛いものだったのだと。
作品の中では国の命令に背いても愛犬や愛猫を守ろうと健気に戦う少年(声・佐藤日向)の姿がありました。
この時期になると食糧不足に加え、空襲も激しくなっており、飼い犬が野良化すること、さらには狂犬病が流行ることを恐れた当局が、人びとに半ば強制的にペットを献納させ、次々に撲殺・薬殺していきました。
一部は毛皮や食肉に加工されたようですが、多くは利用されること無く廃棄されたと言われています。
回覧板に「決戦下犬は重要な軍需品として立派な御役に立ちます」と書かれておりましたが、実際は犬死だったと言わざるをえません。
https://www.jacar.go.jp/english/glossary_en/tochikiko-henten/qa/qa24.html
他にも作品で描かれていることから分かったのですが、戦時中の日本は大人子供問わず国のために意識が向いているのだと分かりました。人を守るための戦争なのか、国を守るための戦争なのか。生きるために戦っているのか、戦うために生きているのか分からないほど。正気の沙汰ではない雰囲気が戦時中は漂っていたのだと思い知らされました。
そのことを朗読劇「青空」を通して知りました。平和について考えるきっかけになりました。8月9日という日にこの作品に触れられたこと。よい機会となりました。8月9日が何の日か分からない方はこちらのブログを読んで欲しいです。
8月9日という日 | さくら学院オフィシャルブログ「学院日誌」Powered by Ameba
中学の時日本史の先生が、8月9日が何の日か知らないという私達生徒に叱ったことが記憶としてありますが、ただでさえ戦争を体験した人達が減っている以上、大人たちが戦争を知らない子どもたちに教えてあげること、伝え続けていくことが大切なのかもしれません。
私は少年・大和を演じさせて頂いたんですが
— 佐藤日向〈公式〉 (@satohina1223) August 9, 2018
大和としてこの三越劇場の舞台からみた
景色は絶対に忘れません。
また、この舞台に立てますように!#青空