舞台『黒子のバスケ IGNITE-ZONE』を見て思ったこと
どうも、スポーツをするのは好きじゃないけど、見るのは好き。ただしアニメに限る。でお馴染みのきりんです。
舞台『黒子のバスケ IGNITE-ZONE』を初観劇しました。観劇のきっかけは、もともと「黒子のバスケ」のアニメが好きだったこと。田野アサミさんの「舞台女優」としての姿を一度見てみたかったこと。
今夏、公演予定の『七つの大罪 The STAGE』にて、アサミさんが出演される舞台を観劇予定だったのですが、知人が舞台も面白いから黒ステは見るべきだ!と言っていたこと。函館UCでのアサミさんのパフォーマンスがあまりにも素晴らしかったこと。ラジオ「もちこみっ!」でアサミさんが青エクの舞台に出演された時の話をしており、舞台女優としてのアサミさんの姿をいち早く見たかったこと。
などなど、色々なきっかけが重なって、今回観劇する運びとなりました。
僕と黒子のバスケ
「黒子のバスケ」は、「弱虫ペダル」、「ハイキュー!!」と並んで、私が好きな三大青春スポーツアニメです。
黒子のバスケは、
チーム「一体」となって、圧倒的不利な状況を「覆」す、バスケットボールバトルアニメ。「人間ドラマ」も泣けます(敗者にも未来があるのもイイ)。
弱ペダ、ハイキューもそうなのですが、「青春の熱さ」が無限に詰まっています。
私、こういう青春スポーツアニメに弱いんですね。
黒子のバスケの舞台はとにかく熱い
結論から言うと、
うぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!
めっっっちゃくちゃに「熱い舞台」でした。
さっき述べた、黒バスのアニメで好きだったところが全部入ってました。
ウィンターカップの「誠凛VS桐皇」「誠凛VS陽泉」のボリューミーな2試合を2時間に収めているのですが、過不足無く物語が詰め込まれていました。
あと圧倒的な「熱量」。これが本当に物凄いし、見終わった後にはこちらまで燃え尽きます。気持ちの良い疲労感を味わえます。
その熱量は、「原作を凌駕」しています。
原作のバスケの試合の熱量は去ることながら、それに打ち込むキャストの熱量がとにかく凄くて、「魂と魂のぶつかり合い」が凄い。
キャストが汗をかいている様子は、さながら試合中に汗だくになってバスケをしているキャラクターたちと重なって見えました。
キャストのみなさん、キャラクターに似ているのが凄いですね。顔や出で立ちじゃなくて、彼らが身にまとってるオーラや雰囲気まで。身体全身で演じられているんだなと。
舞台を見ていると、2.5次元舞台の醍醐味である「キャラクターがその場所にいるとしか思えない感覚」が味わえます。
個人的に、今回初登場の紫原の「気怠い感じ」と本気になった時の「威圧感」は再現度MAXだなと感じました。
あとは、「泣いた後に笑える」のは原作さながら。キャストさんが、アドリブもちょこちょこ入れてくれてるみたいですね。
黒子のバスケの舞台はアニメの完全究極再現
黒子のバスケの舞台には原作で好きだった部分が沢山入っていたというお話をしましたが、キャストに依るものはもちろん、「演出」が本当に神がかっていました。
まずは、アニメで登場した2次元だから再現可能な無茶な必殺技ですが、「効果音」「アンサンブル」「照明」などを上手く組み合わせて「完全究極再現」させていました。
どの必殺技も再現度がイチイチ高過ぎて、「この技はどうやって再現するんだろうというワクワク感」を常に持ちながら見ていました。
特に、氷室のミラージュシュートは、最初見た時にボールが本当に消えた!と思ってしまったくらい。火神のエアウォークとか、紫原のトールハンマーとか知ってる人なら是非生で見て欲しいくらいです。
あと、「ゾーン」に入った時の演出も凄かった。ステージには360度電飾が取り付けられているのですが、ゾーンに入るとその電飾が光り輝いてアニメで見たような例の世界が再現されていました(いくら説明してもアレは伝えられなさそうなのでやっぱり見てくれとなってしまう)。
バスケットボールが飛んできそうな「スリル感」も臨場感を味わえて良かったですね。もちろん、客席までは飛んで来ないのですが、実際にボールを投げたり、ぶっ飛ばしたりするシーンがあるので、飛んでくるんじゃないか、とハラハラさせられました(ちなみに、ボールが客席に飛んできた場合の対処方法も冒頭で説明してくれます)。
ステージの構造も普通の舞台とは違って奥に行く程に坂になっていて、キャストの立つ軸が重なっても全く被ることは無いので、客席のどこからでも人対人の駆け引きを見ることができました。
これがあると、コートの手前から奥を見渡したような「遠近感」を味わえますし、アニメでしか見られないような「神の視点」のカメラアングルでも試合を見ることができました。
ちなみに、ステージの両端に行くほどにSASUKEの反り立つ壁のように急坂になっていて、こちらは駆け上がることで黒バスのキャラがビュンビュン飛び交うような「立体的なバスケ」を完全再現することに一役買っていました。
2.5次元の舞台の魅力のひとつは、アニメが原作だからこそ味わえる「外連味が効いた演出」だと思うのですが、それをここまで高いレベルで再現する黒ステは本当に凄いなと思いました。
まるで客席から見ていると、本当に「アニメの中に飛び込んで観客として試合を見ているような感覚」を味わうことができました。
試合が終わると観客が拍手をする流れもあって、「お客さんも一体となって舞台を作れる」のが「没入感」を高めることにもなっていて良かったですね。
ちなみに私が見た場所は前から3列目だったこともあり、「客席より近い場所で見ている感覚」すらありました。「臨場感」ハンパないです。
これは、もはや舞台というより「アトラクション」に近いものを感じました。
黒子のバスケの田野アサミさんが凄い
アニメでも相田リコちゃん大好きだったんですが、アサミさんが演じてるのを見たらもっと好きになりました。てか、もう完全にリコちゃんなんです。
見た目も再現度高いですが、仕草が完全にリコちゃんそのものでした。
記念にブロマイドも買っちゃいました。
そして、黒ステならではというか、見どころなのですが、冒頭とラストで流れるダンスシーン。
この時のアサミさんのダンスが本当にキレッキレで、BOYSTYLEの頃のダンスを彷彿とさせてくれました。
リコちゃんの顔がキリッとしていて真剣なのが伝わってくるのもいいですね。
そして、 リコちゃんの顔がハッチャケた時には、なぜだか見てるだけで泣けてくる。元気を貰えます。
舞台『黒子のバスケ』を一生追い駆けよう
ここまで黒ステの感想を語って来た訳ですが、おそらく舞台の熱量も演出も何もかも「1/1000」くらいしか伝えられていないと思います。
それが本当に歯がゆいことなのですが、2.5次元舞台を見たことがある人も無い人も一度は生で黒ステを見て欲しいなと思いました。
「最高峰の2.5次元舞台」がここにあります。
わたし自身、
舞台『黒子のバスケ』を一生追い駆けよう
と。そう思いました。