【ラブライブ!サンシャイン!!2期】#10「シャイニーを探して」感想ひとりごと
"鞠莉"たち"3年生"の物語―
"Aqours"の物語―
そして、"私たち"の物語―
いつか必ず訪れる最期。
彼女たちの願いを大切に抱き締めながら。
”みんな”の未来に想いを馳せていきます。
アバン
今回の主人公は、「小原鞠莉」。彼女は、リゾートホテルチェーンを経営する父と母の間に生まれました。「絵に描いたようなお嬢様」ではなく、大胆不敵で破天荒。でも、後輩の悩みや変化に敏感に気づく面倒見の良さ。そして、時に涙や弱音も見せる繊細さも持ち合わせています。
時は、幼少期。「淡島」で出逢った果南とダイヤ。3人で、メイドたちの静止を振り切って山の上へと登って行きます。三つ子の魂百まで。その「大胆さ」は、子供の頃から全く変わっていないようです。
どうするんですの?大事になっていますわよ
諦める?
嫌!!流れ星にお祈り出来なかったらきっとダメになっちゃう
この会話に聞き覚えがあります。「やめる?」と聞いて「やめない」と応えたように、「諦める?」と聞かれた鞠莉は「嫌!!」と応えました。負けず嫌い。そして、目配りが出来るところ、内に秘めた繊細さも、ちょっと似てますよね。
彼女は、今回の主人公と言ってもいいでしょう。いや、思い返せば、ずっと彼女も主人公だったのかもしれません。学校のために立ち上がって、大切な仲間と夢を叶えようとした姿勢。彼女の目線に立ってこれまでの物語を振り返ってみると、そこにはもう1つの「みんなで叶える物語」が見えて来ます。別の「立場」「気持ち」「将来」。それぞれの少女に物語があり、この世界に脇役は誰1人いないのです。
せっかく来たのに…
泣かないで!
ほら、これで大丈夫!
思い出を抱き締めるように「過去」を懐かしむ鞠莉。2期6話の果南のノートのお話然り、彼女にとって大切な人と過ごした季節は、それだけで「宝物」なのです。現に彼女は、果南が「星」を書き込んでくれた星座早見盤を今でも大切に持っています。
彼女はいつも果南とダイヤから「勇気」を貰っていました。1期でも描かれていましたが、彼女は果南と鞠莉に教わった事が沢山あります。そして、今回の幼少期のエピソードからも分かります。
9話「Awaken the power」では姉から勇気を貰っていたルビィのエピソードが描かれていましたが、10話では友達から勇気を貰うという対比が見て取れます。
ずっと一緒にいられますように…
過去に雨が星座早見盤に滴ったように、鞠莉の涙が滴り落ちます。昔からずっと一緒に過ごしてきた大切な人と「ずっと一緒にいられますように…」という繊細な少女の願い。過去を大切に抱き締めながらも未来を決めた少女の涙。彼女にとって大切な「過去」から大切にしたい「未来」を結ぶ「今」の物語が幕を開きます。
Aパート
いいよね、諦めずに続けるって
さり気ない母の台詞にも親心が宿っています。1期13話でも、千歌が続けられるものに出逢ったこと。悔しいと思えるほどに。その事実を知った母は優しく微笑んでいました。
いつだって母親は娘の成長をしっかりと見届けているのです。
良い学校ですね。私達と同じ丘の上なんですね
同じ頂きを目指す「ライバル」であり、一緒の歌を唄った「仲間」でもあるSaint Snow。遠い場所でスクールアイドルをやっていた彼女たちが、Aqoursが大切に守ろうとする浦女を訪れるだけで胸に来るものがあります。Aqoursと同じように、学校に「似た部分」を感じてくれたのも嬉しい限り。
でも、なくなっちゃうんだけどね
今年の春、統廃合になるの
だから、ここは3月でジ・エンド
廃校の話をしているのに笑顔のAqours。それは、「学校を救うこと」がまだ彼女たちの中で終わっていないから。その大切な姿勢を学校の「みんな」から教わったから。
でもね、学校の皆が言ってくれたんだ
ラブライブで優勝して、「この学校の名前を残して欲しい」って
最高の仲間じゃないですか!素敵です!
最初は孤独に「勝つために」戦ってきたSaint Snow。そんな彼女たちが、Aqoursが信じる浦女のみんなを「最高の仲間」だと言ってくれたこと。胸が熱くなりました。その言葉を聞くと、彼女たちとて学校の仲間との「みんなで叶える物語」は確かにあったのだと。9話を見て感じた事が、より一層鮮明に感じられた瞬間でした。
じゃあ遠慮しないよ
ラブライブで優勝する為に妥協しないで徹底的に特訓してあげる
理亞の言葉からも「愛」を感じます。熱い。
マジずら…
マジずら!
函館で打ち解けたからこそ聞ける1年生同士の会話。実にいいものです。
こうして時って進んでいくんだね
胸に手を当てる仕草は「みんな」で過ごす一瞬一瞬を心に留めるよう。一度は「ずっと一緒にいられますように…」と涙で呟いた鞠莉。今は笑顔で「時の流れ」を受け入れることができます。
内浦に来た時は1人っきり。大切な友達ができ3人で長い時を過ごして来ました。時にすれ違い、時にぶつかり合い。それでも彼女たちは今こうして9人で一緒の時を過ごしていられます。いや、今は9人だけではありません。想いを同じくするみんなと大切な時を刻んでいます。
未来へと刻一刻と時間が進む中で過去だけでなく「今」を受け止めた少女。彼女の中で「未来」への一歩を踏み出す決意がより強いものに変わった瞬間でした。
ステージって不思議とメンバーの気持ちがお客さんに伝わると思うんです
今の皆さんの気持ちが伝わればきっと…
素晴らしいステージになると思います!
Aqoursが進む道を「肯定」してくれる聖良の言葉。これほどあたたかくて心強いものはありません。
じゃあ春からも鞠莉ちゃん一緒に学校に!?
Aqoursも続けられる!?
統廃合後の学校でも理事を継続しないかと父から打診された鞠莉。しかし、鞠莉は理事は続けないと語ります。
大丈夫!断ったから
理事にはならないよ
私ねこの学校を卒業したら、パパが薦めるイタリアの大学に通うの
だから後3ヶ月。ここにいられるのも
鞠莉の意志。彼女は凛とした表情で自分の「未来」の意思表示をします。
ただの思い出づくりじゃない筈ですよ
必ず優勝して。信じてる
Saint Snowの2人は優しいですよね。「ただの思い出それだけじゃいやだよ」。彼女たちの想いも託されたAqours。聖良と理亞も「10人目のAqours」であるかのように、Aqoursは「みんな」を増やして行きます。
切なさを宿す夕焼け
この10話を見て、私は至る所に『HAPPY PARTY TRAIN』に似た文脈を感じました。
イタリアかぁ…
きっとそうなるのかもなーってどこかでは思ってたけど…
実際、本当になるとね…
鞠莉の言葉を反芻するように今の気持ちを語り合う千歌たち。「きっとそうなるのかもなーってどこかでは思ってたけど…」。そう考えていたのかと思いながら彼女たちの軌跡を追い駆けると、また切なさが増して見えそうです。
後3ヶ月もないんだよね…
ラブライブが終わったら、すぐ卒業式で
鞠莉ちゃんだけじゃないわ…ダイヤさんも果南ちゃんも
春になったら、もう皆と一緒に学校帰ったり、バス停で皆とバイバイしたりもなくなって…
制服も教室も…
2期8話で、ダイヤとの最期の訪れの予感に涙していたルビィ。10話では、2年生の間で最期への気持ちが語られます。「当たり前の事が、当たり前じゃなくなる」。それは、かつて廃校の知らせがあった時に千歌が語ったものでもありました。
学校が無くなったら、こういった毎日も無くなっちゃうんだよね…
でも、今気がついた。無くなっちゃダメだって
私、この学校好きなんだ
Aqoursはどうなるの?!
3年生卒業したら…
砂浜にAqoursと刻む千歌。時を超えて、かつて大切な想いを砂浜に刻んだダイヤの姿と重なるものがあります。
分かんない
本当に考えてない…
なんかね、ラブライブが終わるまでは…決勝で結果が出るまでは、そこから先の事は考えちゃいけない気がするんだ…
みんなのため?
全身全霊、全ての思いを懸けてラブライブ決勝に出て優勝して、ずっと探していた輝きを見つけて…
それが、学校の皆と、卒業する鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤさんに対する礼儀だと思う
「今を全力で駆け抜けること」。限られた時間のなかで精一杯輝こうとするスクールアイドルらしさに溢れています。そしてそれは、学校の皆のため、卒業する鞠莉、果南、ダイヤのため。
聖良の言葉にもありましたが、「ただの思い出づくり」ではないのです。「学校の名前を残してほしい」というみんなの願い。学校を守ろうと頑張ってきた、そしてスクールアイドルとして最期の瞬間を刻もうとしている3年生の想い。
その想いを受け取り、一度挫折しそうになった時に手を伸ばしてくれた「みんな」のために、千歌は「今」を全力で駆け抜けようとしているのです。
賛成!
大賛成!!
「知りたいのは素晴らしい夜明けと切なさを宿す夕焼け」。
HPTでも「別れ」を悲しむのではなく、過ぎゆく時間、限られた時間を美しいと思う歌詞、描写がありました。
10話の3人の会話を見ていても、「別れ」を惜しむだけではなく、「旅立ち」の決意を新たにしている事が印象的です。
もちろん、3人の気持ちは一緒。ともだち同士で抱きしめ合う姿は、かつて「永遠」を誓った少女たちと重なるものがあります。
まさに青春。
笑顔で遠いところを見つめる鞠莉。彼女は「未来」を見つめています。「ずっと一緒にいられますように…」。今彼女が笑顔でいられるのは、大切な「今」を受け止め、留学の決意を固め、そして皆に伝えたから。彼女が「過去」から受け取ったものを「未来」へと繋いで行く物語も着々とページが進んで行きます。
Bパート
もしかしてイタリア行くなとか言い出すんじゃないよね?
1年前だったら言ってたかもだけどね
じゃあ何の相談もなく決めたから怒ってる?
それも違いますわ
短い会話の中にも彼女たちの「成長」を感じます。1年前と同じ、結果的に鞠莉は留学することに変わりありませんが、今は心から決めた彼女の決断を「肯定」して全力で応援することができます。
「言葉だけじゃ足りない言葉すら足りない」。2年前、本当の想いを告げられずに離れ離れになってしまった3人。今は相談が無くても、それぞれが決めた「未来」を肯定してあげることができます。
実は私も東京の大学に推薦が決まりましたの
私は海外でダイビングのインストラクターの資格、ちゃんと取りたいんだ
卒業したら、3人バラバラ
ダイヤも果南も、「未来」への意志を示しました。2年前のように誰かが誰かを見送るのではなく、3人全員が「それぞれの道」を歩み始めると。
3人の潤んだ瞳。お互いの進もうとしている道を心から応援しますが、やはり別れは寂しいもの。それぞれの色に輝く「星」。3人それぞれの未来を輝きを暗示しているようでした。まるで、大きな蓮の上で9色の旅立ちを誓ったあの少女たちのように。
ここには誰も残らず、簡単には会えない事になりますわね
全員が「沼津」を旅立つことになりました。この土地は彼女たちにとっても思い出の場所だったはず。自分たちの夢を追うこと。彼女たちはそれを選択しました。
ハグ、
しよ?
3人でする「ハグ」。お互いの未来を「祝福」するように。遠い場所へ行っても「想いはひとつ」だと言わんばかりに。「過去」を象徴する思い出のトンネルで「未来」を誓い合う3人。その光景は何ものにも代えがたい美しさがあり、青春と呼ぶに相応しいもの。
彼女たちが別々の道に進もうとも、「3人だけの星空」はいつだってこの場所にあるのかもしれません。
そういえば鞠莉、よく抜け出してたっけ
抜け出せないように、鞠莉の部屋が2階になって…
次は3階ですわよね。それでもだめだって4階になって…
最後は最上階。今考えると親御さんのご苦労が分かりますわ
だって、2人と遊んじゃだめなんて言うんだもん
果南とダイヤと遊んじゃダメって言うなら
パパもママも勘当します!
昔の思い出に浸る3人。3人だけの思い出が蘇ります。それは、1期9話でも描かれていた記憶に繋がるもの。断片しか見えなかった思い出が鮮明なものになり、彼女たちがいかに大好きな季節を過ごしてきたか知ることになります。
でも楽しかった
エブリデイ、何か新しい事が起きていた
一度しか言わないから、良く聞いて
私は、果南とダイヤに会って色んな事を教わったよ
世界が広い事。友達といると時間が経つのも忘れる程楽しい事。喧嘩の仕方に仲直りの仕方
二人が外に連れ出してくれなかったら、私はまだ一つも知らないままだった
あの日から3人いれば何でも出来るって、今の気持ちがあれば大丈夫だって、そう思えた!Thak you!
かつて果南の視点から語られたこと。
果南さんはずっとアナタのことを見てきたのですよ?
貴方の立場も
あなたの気持ちも…
そして、あなたの将来も
誰よりも考えている9話「未熟DREAMER」
それが今、鞠莉の視点から語られました。「世界が広い事。友達といると時間が経つのも忘れる程楽しい事。喧嘩の仕方に仲直りの仕方」。彼女にこんなにも世界は素晴らしいと教えてくれたのは、他でもない果南とダイヤたちでした。鞠莉が2人を大切に思う気持ち。それが、くっきりと見えた瞬間。お互いの気持ちが明らかにされるカタルシスは、「友情ヨーソロー」に似たものを感じました。
「あの日から3人いれば何でも出来るって、今の気持ちがあれば大丈夫だって、そう思えた!Thak you!」
それが鞠莉のとっての「勇気」。心の拠り所。信頼できる友達がいたからこそ、今の自分の気持ちに「答え」を出すことができたのです。
雨、ですわ…
ふふっ。もしかしたら神様が願いを叶えさせたくないのかもしれませんわね
そんな心の狭い神様は勘当デース!
「ずっと一緒にいられますように…」
それが、かつて少女が願い、大人になる今も想い続けている願いなのでしょう。大切な人とずっと一緒にいたいという願い。しかし、幼い頃と同じように、雨が少女たちの行く手を阻みます。
これで、終わりでいいの?
このままあの時と同じで、流れ星にお祈り出来なくて良いの?
私は嫌だな。3人いれば何でも出来るって思ってたんでしょ?だったらやってみなきゃ
それに今は3人だけじゃない
探しに行こうよ。私達だけの星を!
私達だけの、星…
果南は、鞠莉が子供の頃に果たせなかった願いを叶えに行こうと言います。自分たちだけの「星」、即ち「輝き」を探しに。「3人いれば何でも出来る」「今は3人だけじゃない」。それは裏返せば、「9人」いればもっと何でも出来るということ。2期では、2年生、1年生らが「輝き」へと歩みを進めていましたが、今度は3年生が「輝き」を探しに行く番です。
皆…ありがとう…
高海家もひと段落ついた模様。直接言葉ではなくさりげなく応援の気持ちを示す姿は、本当に見ていてあったかいです。これぞ「家族」の優しさ。しいたけの名前も書いてあるのがいいですね。彼も千歌と一緒に暮らしてきた「家族」なのです。
準備、オーライ?
どこへ行くの?
勿論、星を探しにね
HPTでは果南が機関車の機関士でしたが、今度は鞠莉がワゴンの運転手。劇伴は、2期1話で「キセキ」を起こすために精一杯足掻こうと誓った時のもの。自分たちだけの「星」を見つけるために、彼女たちはがむしゃらに走る事を選びました。
まさか鞠莉が運転する車の助手席に座る日が来るなんてね
それは私の台詞。まさか果南乗せて走る日が来るなんて
成長を感じる彼女たちの台詞。その言葉、そして今の行動は、まさに「青春」と呼ぶに相応しいもの。
何かワクワクするね!
「期待に輝く瞳なら」遠い「未来」で「輝き」が待っているかもしれません。
考えてみたら、こんな風に何も決めないで9人で遊びに行くなんて初めてかも
いつも一緒にいたからこそ特別に感じるもの。非日常の中にこそ「輝き」はある。
だから皆で来たかった
本当は3人の予定だったんだけど
9人がいいって
「3人いれば何でもできる」。浦の星に彼女が戻って来たのもそうした心の拠り所があったからなのかもしれません。そして、それを分かっていた鞠莉だからこそ「この9人であること」を選択した。「Perfect Nine」。彼女が9という数字にこだわっていたのも頷けます。
ワゴンは輝きを放ちながら夜空へと飛び立ちます。
夜空を走るワゴンは、9人のココロのケシキ。9人で駆け抜けた夜は実際目に見える以上に最高の光景に見えたことでしょう。それはまさしく「自分たちだけの輝き」。「純粋に楽しいと思う気持ち」こそが、輝きを、明日を引き寄せるのです。
HPTのMVでも夜空に駆け上がる汽車が登場していましたが、夜空を駆け上がって行くワゴンは彼女たちの未来を暗示しているよう。それはどこへ繋がってるか分からないけど、どこまでも繋がっている道。目に見える道が無いからこそ、想いを乗せてどこまでも飛んで行けるのです。
雨ですわね…
何をお祈りするつもりだった?
決まってるよ
ずっと一緒にいられますように?
これから離ればなれになるのに?
だからだよ。だからお祈りしておくの
いつか必ず、また一緒になれるようにって
彼女は願います。「永遠」を。でもそれは、「ずっと一緒にいられますように…」という願いではなく、「いつか必ず、また一緒になれるように」という願い。この地で大切なものを受け取った少女の願いが、時を超えて、形を変えて「永遠」として願われることになりました。
でも、無理なのかな…
昔と同じように雨が彼女たちの願いを妨げようとします。諦めかける鞠莉。そこに声を発したのが千歌でした。
なれるよ!
絶対一緒になれるって信じてる!
この雨だって、全部流れ落ちたら必ず星が見えるよ
だから晴れるまで…もっと、もっと遊ぼう!
彼女は力強い言葉で言いました。「絶対一緒になれるって信じてる!」と。「届かない星」へと手を伸ばしながら。
「この雨だって、全部流れ落ちたら必ず星が見えるよ。だから晴れるまで…もっと、もっと遊ぼう!」
「星」はいつだって彼女たちの頭上に輝いているのです。今星が見えないのは雨が星を隠しているから。だから、「嵐が来たら晴れるまで遊ぼう」と。
彼女たちは、9人全員で想いを乗せて星座早見盤を天に掲げます。今は「ひとりじゃない」「不思議なくらい怖くはない」と。
凄い…本当に晴れた
天はAqoursの願いを聞き入れるように、彼女たちを祝福するように表情を変えました。目の前に広がったのは満天の「夢の海」。過去から未来へと繋がる「今日の海」。
Aqoursは、1人では雨を止ませることはできません。でも、9人揃えば、雨空だって星空に変えられるのです。
見つかりますように
輝きが。私達だけの輝きが…
見つかりますように
千歌は流れ星に願います。「私達だけの輝きが見つかりますように」と。
星座早見盤に書き足された星は8つ。大きな流れ星に寄り添うように。
彼女たちの想いがそこにある限り―
全員が永遠を願い続ける限り―
彼女たちだけの輝きは必ず見つかり、一緒になれる日が必ず訪れることでしょう。