きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

【ラブライブ!サンシャイン!!】第6話「PVを作ろう」感想ひとりごと~夜明けのスクールアイドル~

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ラブライブ!サンシャイン!!」#6、AqoursのメンバーがPVを作るお話という認識が予告の時点では強かったのですが、見終わってみれば千歌たち6人に留まらず、鞠莉ら3年生も含めて想いが交錯していたとても濃密な回でありました。

 

そして、これまではμ'sの物語が重なって見えた時もありましたが、この#6は間違いなくAqoursとして新しい物語を歩み始めたことを強く感じさせる回でもありました。

 

ダイヤと鞠莉の廃校阻止への想い

最初の場面は、理事長室のダイヤと鞠莉。沼津の学校と統合することで、浦の星女学院が廃校になる。G'sの「廃校決定」という設定がここで登場しました。

 

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まだ決定ではないの。

まだ待って欲しいと私が強く言ってるからね

 

しかし、廃校はまだ決定していないことが鞠莉の口から告げられます。彼女の口添えもあって、廃校の決定が延期されているようです。

 

3話から千歌たちをサポートしてきた鞠莉ですが、その理由として「スクールアイドルが好きだから」「果南、ダイヤにスクールアイドルを思い起こさせるため」と私は考えてきました。そしてもう一つ、「廃校を阻止するため」。ここで明確な理由が新たに加わりました。そして、彼女が廃校を阻止したい理由、それは

 

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この学校は無くさない

私にとって、どこよりも大事な場所なの

 

鞠莉にとって、この内浦が大切な場所だったからです。幼少の頃、鞠莉に抱きつく果南、それを見て驚くダイヤ。まだ、詳しくは語られていませんが、一瞬の回想で、鞠莉にとって幼少の果南、ダイヤと過ごしたこの内浦が大切な場所だったということは、彼女たちの表情や空気感から伝わって来ました。その自分たちが通う内浦の浦の星を守りたいという思い。鞠莉はそのために理事長として戻ってきたのでした。

 

ダイヤに学校を救う方法を問いかけられ、鞠莉は「だからスクールアイドルが必要なの」と答えます。「あの時も言ったでしょ。私は諦めないと。今でも決して終わってはいない」鞠莉たち3年生が1年生の時、スクールアイドルをしていた頃から続く強い想いが彼女にはあるようです。

 

一方ダイヤは

 

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私は、私のやり方で廃校を阻止しますわ

 

と言いながら理事長室を後にします。鞠莉の「本当、ダイヤは好きなのね。果南が」という言葉からは、「ダイヤは果南が好きだからこそ、スクールアイドルとは別の道を模索する」方法を選んでいるのだと、推察することができます。

 

果南たちのことを思えばこそ、再びスクールアイドルが必要であると考える鞠莉。果南のことを思えばこそ、スクールアイドルとは違う道を進むべきだと考えるダイヤ。目標は「廃校を阻止すること」で一致していますが、2人が取ろうとしている方法はお互い全く別の道にあることが分かりました。

 

廃校に一喜一憂する千歌たち

先週に引き続きクラスのみんなと声を交わす善子。無理をしながらも上手くクラスには溶け込めている様子で、先週の苦労があっただけに感慨深いシーンでもありました。そして、頭のお団子に黒い羽を刺すまる。それだけで堕天使の部分が出現したのには驚きましたが、やはり先週の苦労を乗り越えただけに彼女のコミカルな部分も溢れ出てきているようです。

 

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そしてルビィの「大変、学校が!」と慌てて駆けつけるシーン。前作のかよちんの「ダレカタスケテー!」に重なります。

 

そして告げられる浦の星の統廃合問題。前作を追いかけて来た人、またG'sを見てきた人なら、廃校の危機はAqoursにとって大きな壁になると考えていたでしょう。私も、そう考えておりました。しかし、

 

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……廃校?

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キタ!ついにキタ!!

 

そこには、廃校と聞いて満面の笑みを浮かべて喜ぶ、予想外の千歌の姿がありました。千歌はその喜びを表現するために学校中を走り回ります。

 

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廃校…!?学校のピンチってことだよね!?

廃校だよー!!

音ノ木坂と一緒だよ!?

これで舞台が整ったよ!

私達が学校を救うんだよ!!

そして輝くの!!あの、μ’sのように!!

 

彼女は「憧れのμ'sと一緒」という一点でもって、廃校の知らせが飛び込んできたことに喜んでいました。これは予想の斜め上すぎます。

 

そして、これに続いて、まるも統廃合を喜んでいました。

 

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…統廃合!?

 

幼少の頃、ライトを見て、「未来じゅら~」と言っていたまる。今ではキャラが濃い善子でさえ動揺していたのが非常に面白かったです。

 

善子は善子で、統廃合によって中学生の頃の同級生たちと再会するのは、当時闇を抱えていた身としては何としても避けたいようです。

 

どのメンバーも、自分目線で学校の統廃合によるメリット・デメリットを考えていたのが面白かったです。実際、自分が廃校の危機におかれても学校の視点とか広い視野で考えられないと思うので、等身大の高校生らしい視点の方がむしろリアルなのかなと思いました。確かに、穂乃果も音ノ木坂の廃校を聞いた時は、転入試験のことが先に頭を過ぎっていたくらいなので、当たり前と言えば当たり前です。

 

そして、千歌は廃校の危機に際して、μ'sと同じく「行動」を宣言します。

 

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とにかく…Aqoursは学校を救うため、

行動します!

 

「でも行動って何をするつもり?」と聞かれて、「え…?」と言う千歌。「何かμ'sと同じようなことがしたい」という気持ちが真っ先に頭にあった千歌らしい発言でした。それでも、「輝きたい!!」という、言ってしまえば漠然としたテーマが本作にはあるだけに、考えるより先に漠然とした行動をしてしまうのは、むしろ本作の主人公にはふさわしい性分なのかなと思えるのもまた事実です。

 

交錯するダイヤとルビィの気持ち

6話で印象的だったシーンの一つ、ダイヤとルビィの掛け合いのシーン。スクールアイドル部のPVを撮影するから遅くなると伝えるルビィ。見ている側としても、ダイヤの反応を緊張しながら待っていましたが、彼女は妹のルビィに優しい声をかけたのを見て一安心しました。

 

影ながら見えない部分でAqoursをサポートしてきた様子のダイヤ、3話で体育館の照明を復旧させた件もそうですが、あえて千歌たちに厳しい声をかけるのも激励やアドバイスという意味合いが強かったのではないかと思いました。

 

そして、ダイヤはルビィにスクールアイドル部の活動はどうかと尋ねます。

 

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どう?スクールアイドルは

 

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大変だけど、楽しいよ…

 

やはり彼女にとってもスクールアイドル部のことは気に留めているようです。妹思いのダイヤとしてはルビィの心配もあったのでしょうが、それよりも過去にスクールアイドル絡みで彼女の身にあったこと、そのことがスクールアイドル部への関心が向かう一番の理由のように感じました。

 

そして、「お姉ちゃ…」というルビィに対して、「早く、行きなさい。遅くなりますわよ。」と言うダイヤ。ルビィは「お姉ちゃんは、スクールアイドルやらないの?」と聞きたかったのでしょうが、ダイヤは先んじてその話題を避けたように思えます。スクールアイドル部へは関心はあるものの、あくまでもスクールアイドルという道は避けて通りたいダイヤ。彼女の葛藤と妹思いの優しさ、そしてルビィの姉への思いなどが交錯した心を締め付けられるような複雑なシーンでした。

 

PVを作ろう!

千歌たちは、東京の人や外の人に向けて「内浦のいいところ」を発信するためにPVを撮り始めます。

 

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花丸は「ズラ」を訂正していましたが、これはカメラの向こう側のソトに向けた映像であるから。Aqoursに加入したまるはウチでは自然に「ズラ」を使っていましたが、やはりソト向けになると標準語に直したくなるようです。細かいところにキャラクターの個性が出ているので、ただのギャグパートに見えるところでも見付ける楽しさがあるのは嬉しいですね。

 

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そして街には…えっと…

特に何もないです!

 

こう言ってしまうあたりには、千歌の考えもなしに始める性分が特に表れていました。また、ちょっと離れた沼津の街の紹介をしていたり、自転車で坂を越えた先にある伊豆長岡の紹介をしたりと、もはや当初の「内浦のいいところ」を伝えるというPVのコンセプトからは遠ざかっています。そして極めつけは、堕天使ヨハネに頼るという、インパクト勝負に。もはや、めちゃくちゃです。

 

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そして登場したのがお菓子屋さんの松月。CYaRon!のドラマパートでもお馴染みです。店の中には豆柴がいましたが、モデルになったのはキャラクターデザインの室田先生の家の豆柴がモデルになっているようです。

 

 

小さい豆柴にもビビる梨子ちゃん。以前、劇場版ラブライブ!の花田先生のインタビューで、海未ちゃんは親しみが持てるから書いていて楽しいというものがありましたが、それが本作では梨子ちゃんなのかなと想像しました。

 

ちなみに、店の中には夏祭りのポスターが貼ってあったので、季節は確実に春から段々と夏へと変わっていっている様子です。

 

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ヨーシコー!

 

終バスで先に帰る曜ちゃん、善子組。去り際に「ヨーソロー!」を文字って「ヨーシコー!」と言っていたあたりに、二人の中は縮まっていることが見て取れます。曜ちゃんと善子と言えば帰るのが同じ方面組ですが、EDで手を固く繋いでいる2人を見ると何かそれも伏線のようにも感じられます。

 

場面は夕暮れ。サンシャイン!!のこれまでの回を見ていると、千歌ちゃんと梨子ちゃんの大事な掛け合いはいつも夕暮れ時のような気がします。

 

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学校が無くなったら、こういった毎日も無くなっちゃうんだよね…

 

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でも、今気がついた。無くなっちゃダメだって

私、この学校好きなんだ

 

最初は、μ'sと同じだからという理由で廃校を喜んでいた千歌。コミカルに映っていたPV撮影のやり取りを通して、そういった何気ない毎日も廃校によって無くなってしまうことに気づきました。5話で「メンバーの個性」に気がついた時もそうでしたが、何気ない会話だったりが彼女に色々と気づかせるきっかけになっていることは見過ごせません。そのことを頭の隅に置きながら見ると、ありふれた日常のシーンでも感慨深く思えてきてしまうのは、青春を題材とした作品らしいなと感じました。

 

果南へのアプローチ

そして場面は変わって鞠莉の自室に。果南が来訪しました。夜のシーンで、コミカルな昼~夕方のPV撮影のシーンが前にあっただけに、対照的にシリアスな空気感が際立ちます。

 

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だからもう一度、果南の力が欲しい

私は果南のストーカーだから

 

果南に復学届を見せながら言う鞠莉。「私は果南のストーカーだから」という台詞は鞠莉らしい大胆な言い回しでありながら、この場面では彼女たちの過去を始めとした色々な意味合いが込められている言葉だと思うとドキッとさせられます。やはり、鞠莉は果南の力を借りて、再びスクールアイドル活動をしたいと考えている様子です。

 

立ちはだかる理事長、再び立ち上がる千歌

撮りたてのPVを理事長に見せる千歌たち。

 

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本気で?それで、このテイタラークでーすか?

努力の量と結果は比例しません!大切なのはこのタウンやスクールの魅力を理解してるかでーす

 

3話で満員にならなければスクールアイドル部の設立を認めない発言など、千歌たちをサポートしながらも厳しい一言をかける鞠莉。それは、やはり彼女がスクールアイドルに対して、そして学校の廃校に対して本気の思いがあるからでしょう。

 

「内浦のいいところ」を伝えるために作ったPVを否定された千歌。鞠莉に内浦の魅力を聞きたいかと問われたところ、千歌は断りました。「自分で気づけなきゃPV作る資格無いよ…」と語る千歌。誰かから教えてもらった魅力では、その人が見つけた魅力に過ぎません。自分たちで気付いた時、それが同じものだとしても、その魅力を本当に感じることになる。千歌は、自分たちで魅力を見付けるために、再び足を踏み出しました。

 

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印象的だったのが笑顔になった彼女の表情。何か素晴らしいことに気がつくのは、楽しみながら取り組んでいる時の方が多い気がします。後に彼女は本当の内浦の魅力に気がつくことになるのですが、ここで笑顔になっていることも、最終的に魅力を見付けられた理由のひとつなんじゃないかなと思いました。

 

千歌とダイヤのスクールアイドルへの想い

忘れ物を部室に取りに行った千歌は、体育館で舞を踊るダイヤに遭遇します。千歌は自分の思いを素直に伝えます。

 

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でも私たちも学校続いて欲しいって…

無くなって欲しくないって思ってるんです

一緒にやりませんか?スクールアイドル!

 

この台詞を聞いて、前作で穂乃果が絵里に同様の言葉をかけるシーンを思い出しました。その時、絵里は学校を背負う気持ちが強かったため自分の気持ちは正直に告げれずに立ち去ってしまいましたが、ダイヤは

 

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残念ですけど…ただ、あなたたちのその気持ちは嬉しく思いますわ

お互いがんばりましょう

 

と千歌たちの活動には参加できないけどその気持ちは理解していると、微笑みながら立ち去りました。前作とは違う形での物語の進行、それを確かに感じさせるシーンでもありました。

 

ダイヤがスクールアイドルを好きだったという気持ちがあったことをルビィから聞いた千歌は、すぐにダイヤに声をかけようとします。そんな千歌に対してルビィは、

 

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今は言わないで…!!

 

と、姉のダイヤの気持ちを考えて千歌を止めました。スクールアイドルは好きだったけど、ある日を境にスクールアイドルのことが嫌いになったダイヤ。一番近くにいたルビィは姉の気持ちを一番よく知っています。ルビィとしても、大好きだったお姉ちゃんと一緒にスクールアイドルをやりたいという気持ちは、誰よりも持っていたでしょう。しかし、今は、と千歌を止めた。いつもは気弱なルビィなだけに、姉を庇う場面で見せる姉思いの強い気持ちには思わず涙してしまいました。

 

体育館を後にするダイヤ、思い出されるのは果南と鞠莉と一緒にスクールアイドルをやっていた頃の景色。

 

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客席を見て無表情になる果南、それを見つめるダイヤと鞠莉。その時に見た光景が、彼女たちがスクールアイドルから遠ざかるきっかけになったのか。

 

鞠莉の「逃げていても何も変わりはしないよ」問いかけに対してダイヤは、「逃げている訳ではありませんわ…あの時だって」と答えます。その言葉が予想外だったのか、「ダイヤ…?」と零す鞠莉。ダイヤは、決して鞠莉が思っているようにスクールアイドルから逃げていた訳ではないようです。彼女なりの思いがあって、今はスクールアイドルから遠ざかっている。体育館での千歌たちの掛け合いが和やかだったことも考えて、彼女なりにスクールアイドルとは向き合った上での今の気持ちなんだと、そう感じました。

 

夜明けのスクールアイドル

再び、PV作りのアイデアを練り始めるAqoursのメンバーたち。布団に潜んでいたしいたけと梨子のやり取りには相変わらず笑わせられました。

 

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翌日早朝の海開きを迎えます。寝起きのシーンから梨子視点で話が進みます。そして、梨子は気付きました。内浦の本当の魅力に。

 

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…これなんじゃないかな?

この街や、学校の良いところって

 

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彼女がそれに気づけた理由、それは彼女が東京という外の街からこの内浦に引っ越して来たからでしょう。千歌や曜たちは当たり前のように清掃活動をして海開きの準備をしていましたが、都会から来た梨子にとってそれは初めて見る光景でした。朝から、その場所に住んでいる人たちが集まって、みんなで同じことをする。間違いなく、彼女が住んでいた東京では見られなかった光景でした。

 

梨子の言葉を聞いた千歌は、内浦の海に集った人たちに声をかけます。

 

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あのー!みなさん!

私達、浦の星女学院でスクールアイドルをやっているApoursです!!

 

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学校を残すために…

生徒を沢山集めるために…

皆さんに協力をしてほしいことがあります

 

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みんなの気持ちを形にするために!

 

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内浦のみんなで作り上げたAqoursのPV。

内浦の本当の魅力、それは「人のあたたかさ」でした。

千歌たちが初めに探していた景色だけがこの街の魅力じゃないこと。

人が集まって紡がれるあたたかさ。

それこそが、他には無い、内浦が持つ本当の魅力だったのでした。

 

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内浦に住んでいる人たちの思いがランタンになって、「Aqours」の文字を作り出します。

 

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Aqoursが彼女たち6人だけではないこと。

色んな人たちの思いが集まって初めて、今のAqoursがあること。

 

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空に浮かび上がる優しくあたたかい光の中で歌う彼女たちの姿は、内浦の人たちの想いに包まれながら歌う夜明けのスクールアイドルそのものでした。

 

そして千歌は内浦の海に向かって語ります。

 

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私、心の中でずっと叫んでた。

助けてって。ここには何もないって

 

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でも、違ったんだ

追いかけて見せるよ…ずっと!

 

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この場所から始めよう!出来るんだ!

 

最後の千歌の台詞、これまでで一番心に残りました。

 

助けてって。ここには何もないって

 

G'sでAqoursが初めて登場した時の言葉、「助けて、ラブライブ!

ラストの千歌の台詞を聞いた瞬間に、これまでの全てが繋がった感覚がありました。

G'sで廃校の助けを叫んだ千歌。

彼女は廃校の危機に瀕して、内浦の何もなさからラブライブ!に、そしてμ'sに助けを求めたのでした。

 

でも違ったんだ。追いかけて見せるよ…ずっと!

 

彼女は知りました。そうではないんだと。

この場所にはみんなの気持ちがあるんだと。

 

この場所から始めよう!出来るんだ!

 

今、内浦の人の気持ちを知った千歌たちは立ち上がります。

大切な気持ちが沢山溢れてる内浦から。

大好きな内浦、そして内浦の人たちの想いを背負って。

 

見たことない夢の軌道

前書きでも「新しい物語の軌道に乗り始めた」と書きましたが、あらためてラストのシーンを見て強くそれを感じました。

 

まず、そこに住んでいる内浦の人たちのあたたかさがあってPVが完成したこと。これは、間違いなくラブライブ!サンシャイン!!の舞台が内浦でなければ描けなかったことだと思います。学校のみんなはもちろんのこと、それを取り囲む人たちの思いも乗せた歌とPV。間違いなく新しい形の「みんなで叶える物語」が動き出したなと感じました。

 

そして、千歌のラストのセリフ。「助けて」というG'sで一番最初に登場した言葉と重なって、Aqoursとしての新しい物語が動き出したなと強く感じました。内浦には確かにある人たちの絆。「夢で夜空を照らしたい」の歌詞もあいまって、みんなの気持ちが込められた大切な内浦を背負って、夢を追いかける姿に彼女たちの夜明けを感じたのでした。