きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

TALK ABOUT SUNSHINE !! - ラブライブ!サンシャイン!! を見つめ直す -

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はじめに

お久しぶりです。きりんです。最近私生活が忙しいことを理由に筆不精が続いておりましたが、ちょっとラブライブ!サンシャイン!!』について思うところがあり記事を久々に書いておきたいなと思いました。基本的に自分が記事を書く理由として、その時に感じた感情や自分が思ったことを書き残しておきたいという気持ちが大きいことがあります。感情や五感で感じたものは思うより早く記憶の彼方に過ぎ去ってしまいます。ぼんやりと覚えていることはあるものの、その正確さは時間と共に無くなってゆく。なので、今この瞬間に思っていることを形にして残しておきたい。いつかの未来で今を振り返れるようにしておきたい。ラブライブ的に言うなら「瞬間をリングへと閉じ込めていつも眺めてたい」でしょうか。

 

もう少し、今回筆を執ろうと思った経緯について書かせてください。先日、『ラブライブ!』と『ラブライブ!サンシャイン!!』が好きな友人と喋ったところ、最近は作品に触れる機会が減っているにも関わらず話が尽きないこと1日近く。それでも時間が足りないくらい。あらためてラブライブという作品が自分の人生において大きな存在であることを思い知らされました。ラブライブの作品の話はもちろんのこと、声優さんについての話も大盛り上がり。今回はそこでも話題になったこと、そこに自分が思っていることを加えて書き留めておければと思い筆を執りました。

 

基本的にとりとめもない話が続きます。普段の記事はフラットな視点で作品に根拠を求めながら書いていますが、今回は自分なりの考えに依る部分が大きなウェイトを占めるかもしれません。ご批判もあるかもしれません。なので、時間のおありの方で、もしあくまでもラブライブ好きの一オタクが考える戯言を覗いてみたいという方がいらっしゃいましたら、ご一読いただけたらなと思います。

 

 

 

想像を超えるAqoursの成長のスピード

1stライブでAqoursの輝き方」を見せつけてくれたAqours。大きな舞台は初めてで、かつ曲数の多いワンマンライブは初だったのにも関わらず、最初から最後まで作中のAqoursに引けを取らないパフォーマンスを見せてくれました。1stライブでは2ndライブツアーの発表もあり会場を大いに沸かせてくれましたが、1stライブでこの完成度、そして君ここのリリースイベントからの成長のスピードを考えると、この先一体どこまで凄まじいものを見せてくれるんだという期待感で一杯になってしまいます。

 

ayarieshon.hatenablog.com

 

1stライブ後、Aqoursは『ミルキィホームズブシロード10周年ライブ in横浜アリーナ』『あにゅパ!!』に出演しました。特に『あにゅパ!!』では、Aqoursのワンマンライブを丸々一本見せられたかのような濃密な印象を受けました。他のアーティストより曲数は少ないものの、導入のキャラクー紹介や自己紹介をしっかりとやって観客をAqoursの世界観に引き込んだこと。そして、盛り上がり間違いなしのシングル曲に続けて、フェスでは披露することの無かった1期13話のミラチケという大一番の曲を披露したこと。

 

個人的には、勝負の構成だと感じました。Aqours目当てで足を運んだファンだけでなく、あにゅパで初めてAqoursを見てくれる人たちにも魅力を知って欲しい。そんな思いが構成から感じられました。それと同じく、Aqoursメンバー一人ひとりのパフォーマンスからもそれは感じました。「もっと色んな人に知ってもらいたい」。1stライブで伊波さんがそう語ったように、沢山の人に作品やAqoursの魅力を届けたいという強い思いが歌やダンスの端々から感じられました。

 

ラブライブ!サンシャイン‼︎」そして "Aqours"を もっともっと色んな人に知ってもらって たくさん応援して頂けるように…!

lineblog.me

 

伊波さんだけでなく、その想いはAqours全員に通底しているのではないかと思っています。彼女たちがそう思うようになったのは、ひとつTVアニメで高海千歌を初めとしたAqoursの9人が、内浦のことを、学校のことを色んな人に知って欲しいという想いを持ってステージに臨んでいたことが関係しているのではないでしょうか。しかし、それは単に作品の内に閉じる訳ではなく、自分たちもキャラクターとしてステージに立つ内に同じような気持ちになった。舞台に立ってキャラクターの思いが理解できたという言葉は、1stでメンバーの何名かが口にしていた通りです。

 

ラブライブの魅力のひとつは、キャストとキャラクターが相互作用で成長していく物語にあると思っています。それは、無印から変わらないブレない魅力だと思っています。ラブライブという作品がいかに本質的な部分はブレずにここまで来たかというお話も後ほどできればなと思いますが、ラブライブの物語がアニメの中だけに留まらず、現実でも同じこと、はたまたそれ以上のことが起こることは無印で証明済みでしょう。現実も物語に追いつき追い越すからこそ、物語自体の説得力も何倍にもなります。μ'sが”やり遂げた”からこそ、千歌が憧れる存在として見ている側も納得しながら没入することができる訳です。突拍子もないことを物語の中でやっているように見えても、徹底的にラブライブはリアル」なのです。

 

話が少し脱線してしまいましたが、Aqoursがもっと活動の幅を広げて沢山の人に見て欲しいという野望は着々と叶っていくんだろうなということが彼女たちの今後の活動予定から想像されます。そのひとつが、海外でもAqoursとしてライブ出演を控えていることでしょう。μ'sの時もプロジェクトの後半にはありましたが、Aqoursにも沢山の場所で、沢山の人に彼女たちのステージを見て魅力を知って、世界中にファンが増えていってくれたらなと願っています。

 

そして、2ndライブツアーも沢山の人にステージを見て貰えるという意味では、大きな意義があると思っています。そもそもツアー自体、ラブライブ史上初めてのことだったので期待しかありません。ツアー活動ができるのも、Aqoursならではだと思っています。これは自分の考えに過ぎませんが、Aqoursは比較的キャストが若い内に大きな舞台を踏めるチャンスに恵まれていること、そしてサンシャインプロジェクトに集中できるだけの時間を取れることがツアー活動ができるひとつの要因なのではないかと思っています。2ndは、TVアニメ1期に寄り添っていた1stとは明らかに違うライブ構成を見せてくれると思いますが、どんな光景を見せてくれるのかがやはり楽しみで仕方ありません。

 

ラブライブ!サンシャイン!!におけるキャストの立ち位置の変化

Aqoursらしい活動の話から続いて、Aqoursがμ's以上にキャストの存在を全面に出して来ているような印象を受けるというお話を。最近ではその最たる部分が、1stのBlu-ray映像に舞台裏映像の特典が付くというところでしょうか。μ'sの頃はありませんでしたが、当時はあえて舞台裏映像をつけようとしないという意思を感じました。キャラクターとキャストは同一の存在であり、舞台裏の映像はすべてアニメの中で物語られているから舞台裏映像はあえて入れる必要はないと。それでは、Aqoursはどうでしょうか。一転して、1stのイベントから合宿映像を流しています。確かにμ'sの1stでは練習風景を流していましたが、それっきりです。

 

なぜ、Aqoursはキャストの舞台裏の映像を残し、声優が全面に出てくるような出し方をしているのか。憶測の域を出ませんが沢山のことが想像できます。サンシャインになってからより視聴者と近い位置にいる存在のキャラクターを描くようになったため、声優さんが努力してステージに臨む姿を映しやすくなったこと。前作から地続きであるコンテンツであり熱が続いているために、キャストに早い内から経験値を積ませて作品やキャラクターに劣らないように成長させたいという思い。舞台裏を臨むファンが単純に多かったこと…

 

色々と憶測できることはありますが、サンシャインではキャストがより前面に出てきていることは事実です。それが、どのような輝き方になるのかは分かりません。ただ、Aqoursとして彼女たちなりの輝き方を見せてくれることは信じております。

 

素晴らしき哉、サンシャインキャスト!

キャストの話が続いているということで、もう少しAqoursキャストについて話させていただきたいと思います。今のAqoursキャストを見ると、本当に9人全員が必要で誰1人欠けてはならないとさえ思えてきます。それは、キャラクターに適した声という部分でも、キャスト個人の個性という部分でも。いつもキャストの素晴らしさを見て思うのは、よくこれだけのキャストを選び抜いてくれたなということ。噂によると1000人規模のオーディションが行われたそうですが、その中から宝石の原石を見つけたことはただただ関心してしまうばかりです。

 

オーディションの話で言うと、一番印象に残っているのが降幡さんのお話。

 

最終のスタジオオーディションで、役柄や「ラブライプ!」への想いを語っているうちに感極まって大号泣してしまったんです。酒井(和男)監督が声をかけてくださっても返答ができないくらい。あの時は、"今、ここに立っている自分"が信じられなくて、本当にうれしくて、夢のようで…。

電撃G'sマガジン2016年10月号

  

オーディションで言葉が詰まってしまうことは普通ならばよしとされないように思われてしまいますが、降幡さんが「ラブライブ!」に対して好きな気持ちが溢れて感極まって泣いてしまったというエピソードを聞くと、降幡さんが正に彼女が演じる黒澤ルビィ」自身のようにも見えて、想像に過ぎませんが声や演技だけでなくもっと本質的な内面の部分を見てキャストを決めていたのかなとも思えてきます。

 

ラブライブ!」でも「ラブライブ!サンシャイン!!」でも音響監督をされている長崎行男さんが、かつて「スパルタンMX」という声優オーディション番組で、大切なのは声を変えることではなく気持ちだと言っていたことを覚えていますが、何かその言葉を思い出してしまいました。

 

また、長崎音響監督の言葉を思い返すと、俳優でも声優でも軸となるのは”役者”の部分だということもおっしゃっていたかと思います。その言葉を思い返すと、今度は伊波さんの声優に対するスタンスが思い出されます。伊波さんは「体で表現することが声のお芝居に繋がる」とよくおっしゃっていて、声優というお仕事の前に体で表現することを大切にし、実際に役者として舞台に立っておられます。

 

伊波さんが体を使っての表現力を大切にされてることは、Aqoursのニコ生での即興演技の時が分かりやすいかと思います。体全体を使って声の表現をされている様子が分かります。特に合間の息遣いは、本当に「高海千歌」としか思えないほど完璧なものです。個人的に伊波さんは一人の声優さんとしても尊敬している部分が多く、彼女がトークショーやインタビューで語る言葉には胸を打たれることが多いです。

 

役を演じる上では、他の誰よりも、世界で一番その子のことを愛していなければならない。それがたとえ名前の無い少女Aというキャラクターでも。誰よりもその子を愛し、ファンであり、親友であり、理解者ではならないという。

伊波杏樹トークショー@2016年度 東京経済大学 文化の花道 芸能人企画レポ - きりんログ

 

役を愛し、気持ちを理解し、真摯な姿勢を貫いていることが、伊波さんが演じる千歌が生き生きとして映ることの大きな理由のような気がして私はなりません。ちなみに伊波さんは元々「ラブライブ!」が好きで、μ'sのライブにも何度か足を運んでいたり、μ'sの歌を歌っていたりしていたそうですが、他のAqoursメンバーにも元々「ラブライブ!」が好きだったという方が何名かいらっしゃるようです。

 

その中でも熱い「ラブライブ!」愛を感じるのが鈴木愛奈さん。1stでもラブライブのことが大好きで、沢山の方に出逢えたのもラブライブに出逢えたからだと涙ながらに語っていたのを覚えていますが、学生時代からラブライブのことが大好きで周りの友人に作品の素晴らしさを拡めて回っていたという話がたまらなく好きです。

 

それまでアニメ作品を観て、涙を流すほど心を揺さぶられたことはなかったので、本当に衝撃的で。「μ'sの熱いドラマがおもしろい」とまわりの人たちに熱く語っていたんです。
電撃G'sマガジン2016年11月号

 

ラブライブは「μ'sの熱いドラマがおもしろい」と周りに熱く語っていた鈴木さん。ラブライブの魅力はキャラクターの可愛さなどありますが、その中でもドラマ(物語)が面白いと言って周りに拡めていたことは本当に共感しかありません。こういうエピソードを聞くと、あらためて鈴木さんがサンシャインのキャストに選ばれて良かったなという気持ちと同時に自分が大好きな作品がキャストに愛されていることを知れることほど嬉しいことはありません。

 

Aqoursキャストからは努力の姿勢が伝わってくるのも、本当に応援したいという気持ちにさせてくれる理由のひとつとしてあります。高槻さんは、1stライブで自分の身長が高いことが花丸ちゃんをステージに立たせる上でコンプレックスだったと語り、普段のひょうきんな高槻さんからしたら想像のできない一面が垣間見えましたが、彼女が最初の合宿で”0”を痛感しそこから”1”にするための努力を重ねたというエピソードは作品やキャラクターに重なる部分があって胸に刺さるものがありました。

 

 

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ダイエットや体力作りを努力されたという高槻さんですが、今彼女が国木田花丸としてステージに立つ姿はどうでしょうか。私は、彼女が国木田花丸として、Aqoursの1メンバーとしてステージに立っている姿が心強くて仕方ありません。以前よりお綺麗になられたとも感じますし、彼女を見ていると努力って人を心身ともに美しくするんだとさえ思わせてくれます。

 

”努力”といえば、1stに向けて並々ならぬ”0”からの努力をされた方がいらっしゃいます。「想いよひとつになれ」でピアノを演奏された逢田梨香子さん。曲中でピアノを演奏するかどうかは最終的に逢田さんの判断に委ねられたそうですが”0”からスタートすると意思を決め、音符を読めないところからスタートして3ヶ月という短い時間の中であのステージでピアノを弾ききったそうです。逢田さんがあのステージに込めていた想いは言葉にして語るより、彼女の言葉を直接見ていただく方が早いかと思います。

 

 

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彼女がいかに努力されたかはあの日のステージを見た素人目でも分かりましたが、それが音楽を経験して来られた方から見ても凄まじいものだったということがファンの方のブログから伝わってきました。

 

本番に、しかもギリギリの状態になればなるほど顔を出すのは、身体に染みついた本当の実力である。音楽に奇跡なんてものはなくて、あるのはただただ自分の積み重ねた技術と表現と想いだけだ。
2度目の演奏、私の記憶に焼きついてるのは、
音楽に置いてかれまいと必死にテンポに喰らいつき、絶対に失敗はしまいと血気迫る空気を放ち鍵盤を叩く逢田梨香子さんの姿。
彼女は本番での失敗というとてつもなく大きな壁を積み重ねてきた努力で超えてみせたのだ。

Aqours 1st LoveLive! に寄せて レポートというより感想 : パラボラアンテナ

 

経験として音楽をされている方の立場から見た感想は本当に伝わってくるものがあります。上記以外にも、クラシックファンの自分がなぜAqoursのライブに足を運ぼうと思ったかということや、ご自身の経験に基づかれた逢田さんの演奏に対する見方など、読んでいて大変興味深い部分があったので、是非全文をご一読いただきたいと思います。

 

話を逢田さんの演奏に戻しますが、3ヶ月という短い期間の中で、覚えることは他の歌やダンスなどあったにも関わらず、”自分の積み重ねた技術と表現”でピアノを弾ききった姿を見ると、本当に努力された彼女の姿に尊敬の想いが募ります。逢田さんは「逢田梨香子の中の”桜内梨子”をなんとかもう一度奮い立たせることが出来た」と語っていましたが、一度失敗したところからの奇跡としか言いようがない二度目のリカバリは、逢田さんの絶対成功させたいという”想い”が支えとなって演奏を成功させたように見えて仕方ありませんでした。

 

「自分の物語」として見たサンシャインストーリー

さて、散々キャストの話しをしてきたところで、『ラブライブ!サンシャイン!!』の作品のお話に話題を移しましょう。まずお話したいことは、サンシャインは無印と比べても自分には刺さりまくったというお話。無印視聴当時は、なんてラブライブは当たり前だけど見えなくなりがちな本質的なことを描いているんだと毎話関心しながら見ていましたが、サンシャインでは「自分の物語」としか思えないほどキャラクターに感情移入しながら見ていました。

 

サンシャインが自分の物語、つまり、自分にとってリアルな物語だと感じた理由は沢山あるのですが、一番は、高海千歌という主人公の想いに深く共感できたことがあると思います。これまでも他作品で何の取り柄もない普通の主人公というのは描かれてきましたが、私は第1話で次の台詞を聞いた時に心を掴まれました。

 

「だから衝撃だったんだよ…あなたみたいにずっとピアノを頑張ってきたとか、大好きなことに夢中でのめり込んできたとか、将来こんな風になりたいって、夢があるとか……そんなの一つもなくて……私ね、普通なの。」

ラブライブ!サンシャイン!!第一話

 

私はラブライブという作品が「自分の夢に向かって少女たちがひた走るストーリー」だという先入観があったばかりに、夢を持たぬ主人公が登場したことに衝撃を受けました。それと同時に、沢山の共感の思いが溢れ出してきました。それは、自分がこれまで何も夢を持つことなく生きてきたからだと思っています。ただ、私だけでなく、夢を持って、その夢を叶えるために生きている人は、むしろ少数派なのではないでしょうか。子供の頃は漠然とした夢があったことでしょうが、いつしか特に夢を持たずに日々を過ごすようになっていた。無印も普通の女の子が夢に向かって頑張るお話として多くの方の共感を呼んだと思いますが、千歌の姿を見ると彼女に共感した人は多いのかなと思います。それゆえに、サンシャインは自分の物語のように見えて、キャラクターに感情移入して物語が刺さりまくったんだと思います。他にも、千歌がμ'sのことを好きな少女という境遇が、私たちがこれまでμ'sを好きで追いかけ続けてきた境遇と重なる部分があって、共感を得る部分なのかもしれません。

 

トーリーの中にも共感できる千歌の考え方が沢山あるのですが、特に共感できたのが8話で千歌が初めて挫折を知り「悔しい」という気持ちを持ちながらも、仲間を思ってその気持ちを内側に隠していたという場面。

 

だって私が泣いたら、皆落ち込むでしょ…?
今まで頑張ってきたのに…せっかくスクールアイドルやってくれたのに…だから…

ライブライブ!サンシャイン!!第8話

 

私は、この千歌の発言を聞いて、凄いリアルな台詞だなと感じました。何か目標に向かって頑張って結果を残せず悔しいという気持ちは誰しも持ったことはあるでしょうが、自分以外の人のことを気にして気持ちを内側に隠す千歌。これまでも千歌が梨子ちゃんの顔色や反応を伺っていたシーンは1話からありましたが、彼女がよく言えば仲間思いで、悪く言えば人目を気にしている性格には、本当に共感を覚えました。ちなみに、「バカね。みんな千歌ちゃんのためにスクールアイドルやってるんじゃないの。自分で決めたのよ」という続く梨子ちゃんの台詞も大好きです。千歌がひとりでAqoursをやってきた訳ではないことが梨子ちゃんの台詞から思い出されいたく感動しました。

 

8話からのつながりで言うと、13話での劇の場面もお気に入りです。千歌たちは、自分たちがこれまで経験してきたことをありのままにステージで披露しますが、「悔しい」という感情を声にした時に、千歌の母が笑顔になるシーンがたまらなく好きです。千歌の母は、13話で初めて登場し登場時間的には決して多かった訳ではありませんでしたが、あのミュージカル中の笑顔ひとつで、いかにこれまで千歌のことを見守り続けてきたかが分かります。初めて自分の娘が本当にやりたいことを見つけて感情を露わにしたのが愛おしかったのでしょう。こういった細かい場面も含めてラブライブは丁寧にキャラクターの心情を描写してくれるているのですが、あらためてラブライブには無駄なカットはひとつも無いのと思わせられました。

 

サンシャインという物語がいかに自分には刺さったかというお話の最後に、刺さりすぎて逆に辛かったというお話もしておきたいなと思います。先ほどから言っている通り、サンシャインは自分の半身の物語であるかのように感じている訳ですが、それだけに千歌たちが自分たちがやりたいことをやり通した姿に胸を打たれると同時に、それに比べて今の自分はどうかという焦りや不安も生まれました。13話で輝きを掴んだ千歌の「君のこころは輝いてるかい?」という台詞は、暗に「私のこころは輝いたよ。君は?」という問いかけにも繋がると思っています。自信が基本的にネガティブであるだけに、自分と似てると感じていた千歌が放ち始めた光はあまりにも眩しすぎました。

 

それでも今は、必死に千歌のように自分も輝きたいと思い、また、「君のこころは輝いてるかい?」と投げかけてくれた千歌にいつか答えられるように、精一杯本当に自分がやりたいことをやろうとしています。「本当にやりたいこと」は無印から一貫して物語のテーマになってきましたが、ある意味でその自分にとってやりたいことのひとつがラブライブへの気持ちを示し続けること」だと気がついたので、千歌がスクールアイドルのことを好きなように、自分も気持ちを示し続けたいなと思っています。「本当にやりたいこと」をやることの大切さを教えてくれた作品自体に気持ちを示すことが本当にやりたいことだったのは不思議な構造である訳ですが、誰かが輝く姿を見ることが他の人も輝こうと思えるのだと無印の劇場版でもサンシャインの13話でも描かれていたように、自分も千歌たちの輝きを見て輝こうとすることが、大切なことを教えてくれた作品への恩返しになるんじゃないかと思っています。今では、こうして自分のラブライブに対する好きという気持ちを発信できるブログをやれていること、そして自分の周りに想いを同じくして作品の想いに答えようとしている人と想いを共有できる機会に恵まれていることは、常日頃から感謝していかなければなと思っています。

 

ラブライブの価値を高め続けるサンシャイン

サンシャインを見てると無印から地続きの物語なんだと思わせられることが多々ありますが、やはり無印から本質的な部分は一切ブレずに、更にそれを昇華させていこうとする物語の構成には関心を覚えてしまいます。

 

そのひとつが、輝きを知ったスクールアイドルが輝きを拡めていこうとする姿勢。『ラブライブ!The School Idol Movie』では、μ'sは「SUNNY DAY SONG」を通してスクールアイドルの輝きを拡めていきましたが、サンシャインでは、Aqoursは劇を含めた「MIRAI TICKET」を通して輝きを拡めました。「輝きになろう」と歌うμ'sの姿に影響を受けたスクールアイドルのAqoursが、自分たちなりの輝き方を見つけて「ヒカリになろう」と輝きを拡めようとする姿を見ると、μ'sの想いが途絶えることなくスクールアイドルの中で生き続けているんだとも思えて、μ'sを追いかけていた身としても嬉しくなりますし、輝きを拡めてくれるAqoursにも感謝の気持ちでいっぱいになります。よくμ's原理主義という言葉を耳にしますが、少なくともAqoursがみんなで輝こうとする姿勢はμ'sがスクールアイドルの素晴らしさを拡めようとした想いとは矛盾しないと思っているので、Aqoursを応援することはμ'sの意思とは相反しないのかなと私個人は思っています。畑先生が言う無印の「永遠に輝き続ける物語」が今もサンシャインの中で脈々と息づいていて、更なる輝きで物語の価値を高めてくれているような気がしてならないのです。

 

人と人が紡ぐ「輝きの連鎖」を「ラブライブ!」も「ラブライブ!サンシャイン!!」も描いてきた訳ですが、それを更にAqoursなりの輝き方で拡めていってくれていること。ここがひとつ私が、サンシャインがラブライブの価値を高め続けているところだと思っています。上記の「輝きを拡める」といった部分では、Aqours「10!」という姿勢を持って輝こうとしているところがAqoursらしい輝きの拡め方だと思っています。μ'sも決して9に閉じていた訳ではなく上手く表現するのが難しいところではあるのですが、穂乃果たちはスクールアイドルの素晴らしさを拡めようとしていたものの、μ'sはこの「9」人でμ'sだという部分にはこだわっていました。この9人だからこそ今がある。そのかけがえのない想いには大きく共感しました。

 

そして、Aqoursは輝きを拡める時に、Aqoursはこの9人だけでなく、一緒に歩んでくれる学校の友達や地元の応援してくれる人たちもみんな「10」番目のAqoursメンバーだとメンバーに迎え入れてくれるような姿勢を持っているように感じました。どちらの輝き方が正解という訳ではなく、それぞれの輝き方でいいのです。μ's、Aqoursのこれまでの物語を見ていると、勝ち負け・正解不正解ではなく「自分たちがどうありたいか」ということがやはり大切なんだと思えてきます。千歌としては、μ'sがみんなと一緒に手を取りながら進んでいく姿勢を見て、自分もそうなりたいと憧れを持っていたからこそ「10!」という輝き方に自然となったのかもしれません。

 

憧れによる継承を描いた酒井和男監督だから描けたサンシャイン

Aqoursの走り方は決してμ'sに反したものではなく、μ'sに憧れていたからこそμ'sと同じように何もないところを自由に走ろうと思い、それがありのままの自分たちの走り方に繋がるんだと気づく構成も、本当に今考えても素晴らしいなと思います。サンシャインでは憧れの力が物語を動かす原動力になっていましたが、それはあらためてμ'sが”やり遂げた”後の世界だからこそ説得力を持って描けているのだと思いました。

 

μ'sに憧れた千歌が自分たちなりの輝き方を見つけて輝いたという構成は、やはりラブライブ!」の2期11話の絵コンテを担当した酒井和男氏がサンシャインの監督だったから成し得たのではと考えてしまいます。2期11話のAパートでは、μ'sに憧れる少女・絢瀬亜里沙という少女の選択が描かれていましたが、彼女はμ'sが大好きであればこそ自分の好きなμ'sに自分の姿はいないと考えて、μ'sみたいなみんなを楽しませられるハラショーなアイドルになりたいと誓いました。決して、μ'sには入らず別のスクールアイドルとして活動するからといって全く違う歩み方をするのではなく、あくまでも大好きなμ'sの大好きな部分に寄り添って自ら選択をしているところがポイントだと思っています。

 

その継承を描いた酒井数和男氏だからこそ、サンシャインでも決してμ'sの走り方を否定することなく、むしろμ'sに寄り添う形でAqoursの憧れを描き、その憧れの力で自分たちなりの輝き方を見つけたAqoursの物語を描けたのではないかと思いました。サンシャインの物語を見ていると「ラブライブ!」へのリスペクトを感じる部分が沢山出てくるので、どちらの作品も好きな自分としては堪らなくて仕方がないわけです。噂で聞いた話ですが、サンシャインを描く時は前任の京極監督には一切アドバイスを貰わずにサンシャインを描いたようで、直接話を伺ってしまうとそれは京極尚彦ラブライブになってしまうからと考えていたそうです。あくまでも今あるラブライブという作品を見て、そこから繋がるサンシャインを自ら描こうとした酒井監督だからこそ今の新しいサンシャインがあるのだと思わせられました。

 

ラブライブ!サンシャイン!!の2期が描く物語

さて、そろそろ終盤ということで、サンシャインが2期以降でどのような物語を描いていくのか、楽しみという意味も込めて想像してみたいと思います。いわゆる”考察”による部分が大きくなってしまうと思うので、苦手な方は読み飛ばして頂いて構いません。

 

サンシャイン1期で自分たちの輝き方を見つけたAqours。ここで物語が完結でも決して問題はないと思っています。むしろ、描き切ったとさえ思えるくらい1期の内容は濃密なものでした。1期で”0”から”1”へと一歩踏み出すところまでを描いたサンシャイン。13話でも入学希望者数が”0”から”1”へと変わる場面には心が震えました。彼女たちの想いが遂に形となって現実のものとなったのです。

 

しかし、それは冷たい見方をするならあくまでも”0”から”1”へ変わっただけAqoursが成し遂げた一歩は大きな一歩で忘れがちになってしまいますが、廃校を阻止するためにはまだまだ入学希望者数を増やす必要があります。劇中でも、今くらいにはすでにμ'sは廃校を阻止していた、という台詞があるくらい、彼女たちは遅いペースで廃校阻止へと向かっています。

 

ここで思い出されるのが、G'sマガジンでの浦の星女学院「廃校が決定済み」という設定。

 

本作における特徴として「廃校が決定済み」という設定がある。ラブライブ!では「廃校の危機」に立ち上がる9人の女生徒たちの奮闘が描かれていたが、サンシャイン!!では既に「廃校が決定済み」の学校での物語となっている。

Aqoursのこれまでとこれから~新しい青春の物語のはじまり~ - きりんログ

 

私は以前TVアニメ化前の記事で、無印とは違ってサンシャインでは廃校決定ということを大きな前提として物語を進めていくと考え、その上でAqoursがどのようなことを目標としてスクールアイドルを活動するのか」といったところが物語の上で大きな焦点になると考えました。もちろん、G'sマガジンと違うストーリーになることは無印でも往々にしてありましたが、”もしも”の可能性として廃校阻止が叶わない可能性も選択肢としてはある訳です。

 

そうした時に、Aqoursがどのようなことを目的にしてスクールアイドル活動を行うのか、やはり当時の自分はヒントをG'sマガジンに求めました。

 

絶対絶対この仲間たちと最高の舞台で輝きたい!!それが今の千歌の大切な夢――。浦の星がなくなっても、私たちがここにいた証――絶対残してみせるんだ。

高海千歌「電撃G's magazine 2016年2月号」

ずっと――この学校に通うのが嫌だった。もっと都会の、かっこいい刺激のある学校に入って、いろんなことがしたいって思ったの。だから浦女が廃校になって無くなっちゃうのなんて、当たり前だと思ってたし、それどころか、本当はもう少し早く無くなっててくれたら、もっと別の学校にいけたかもしれないのに、なんて思ったこともあるわ。でも――。Aqoursが始まってから。この景色が好きになったの。(中略)もうすぐなくなっちゃうこの学校で。私たちがいたこと。この学校があったこと。せめてみんなの中に形として残したい――。この気持ちが、海や山を越えて遠くに届きますように。

津島善子「電撃G's magazine 2016年4月号」

ここ内浦の漁港から――私たち、みんなに伝えたいんだ。私たちが――ここにいること。みんなですごく頑張ってること。いつか、この場所が空っぽの廃校になっても。私たち、Aqoursがいたこと――ずっとずっと。覚えててほしいんだ♡

渡辺曜「電撃G's magazine 2016年4月号」

彼女たちがスクールアイドルをする目的。それは、「自分たちがいた証を残す」こと。廃校は決定しており、それは覆せない。しかし、たとえ自分たちがいた学校が無くなったとしても、そこに確かに自分たちがいたこと、そこが大切な仲間たちといた場所であったことの証を残したい―。

Aqoursのこれまでとこれから~新しい青春の物語のはじまり~ - きりんログ

 

廃校決定は覆らないけど、自分たちが仲間といた証は残したい。これがサンシャインの物語の大きなテーマになると。今考えるならば、その「証」というのが、ラブライブ!に出場してみんなで輝くことなのかもれしれません。”大切な仲間”というのは学校の仲間たちだけに留まらず、沼津内浦のみんなや、自分たちを応援してくれる人たちであることが1期で描かれていただけに、Aqoursメンバーの想いはひときわ自分たちの始まりの場所に対して強いものになっていることでしょう。

 

そして、ここまでがTVアニメ化前のG'sマガジンからのみ考察したサンシャインのストーリー。サンシャインのTVアニメ1期を見てからあらためて思うことは、「もしかしたら廃校決定が阻止できるかもしれない」ということ。廃校阻止が物語の本質ではないことは無印でも同様でそのことは承知した上ですが、浦の星女学院も廃校決定が覆るのではないかと感じました。

 

そう感じたのは、1期でAqoursのはじまりの場所を大切に思うのが千歌たちだけでも、浦の星の生徒たちだけでもなく、内浦に住む人たちの多くが同じようにこの場所を大切に思っていたこと。そして、Aqoursのスクールアイドル活動を通して更に彼女たちの想いが沢山の人に伝わろうとしていること。千歌が「今日は皆さんに、伝えたいことがあります。それは、私たちの学校のこと、街の事です!」と13話の劇で示していましたが、内浦や学校のことが自分たちの物語を通して「伝えられたこと」は、廃校を阻止へと繋げる上で大きな意義があったのではないかと思います。

 

要するに、入学希望者数は少ないものの、決して浦の星女学院の廃校はもうそこに在籍している生徒だけの話題では無くなっている訳です。学校のことを想う人が増えたこと。それは、千歌たちが学校や街のことを伝えようとした結果でありますし、それによって実際に”0”から”1”のひとりの人に気持ちが伝わったことを考えるとその1は大きな1のように感じますし、もっと沢山の人に学校のことを考えてもらえるきっかけになったことを考えると、大きく物語が転換するような気さえしてきます。

 

サンシャインが2期でどちらの道を選ぶのが、はたまた別の物語になるのか。ここまで2期以降のことを考察してきた挙句ではありますが、私としては「別の物語」になると願っております。それは、サンシャインが、ラブライブが描く物語がこれまでも自分の想像を遥かに超える「みんなで叶える物語」を描いてきてくれたから。期待も込めて、いい意味でサンシャインが我々の想像を裏切ってくれることを信じております。

 

ラブライブ!サンシャイン!!の聖地・沼津の方々の想い

キャストのAqoursのお話とサンシャインの物語の作品のお話が一段落したところで、サンシャインの聖地でもある沼津の方々が、サンシャインという作品についてどう思われているかというお話をしたいと思います。

 

いきなりアニメの舞台になって、沢山の人が増えたことについて迷惑に思う気持ちは無いのだろうか。聖地巡礼について考えたことがある人なら誰しも考えたことだと思います。しかし、ことサンシャインについては、その認識が間違っていたと思わせられる沼津の方のありがたいお声が沢山あることに、とある沼津の方々へのインタビュー記事で気付かされました。確かに少なからず住民の全員が全員よく思っている人がいる訳ではないとは思いますが、実際に肯定的な意見を持たれている人が多くいることは見過ごすべきではありません。

 

沼津は本当に素晴らしい場所です。サンシャインという作品が無ければ知るきっかけが得られなかったことを考えると恐ろしくて仕方ありません。しかし、今では魅力を知るきっかけがサンシャインだっただけであって、それを抜きにしても素晴らしいと思える場所が山ほど沼津にはあることを知りました。今頂いている住民の方のありがたいお言葉に感謝しながら、これからも人と人との繋がりを大切にしながら訪問する。この姿勢は決して忘れたくないなと思っています。

 

私が感銘を受けた沼津の方々のインタビュー記事について紹介させていただきたいなと思います。それが、ライターの「竹取の翁」さんが書かれているあにぶさんの記事。

 

anibu.jp

 

近年では、「人と人とのつながりが失われつつある」と言われています。それでも、内浦や、沼津には、今となっては貴重な、そんな「つながり」が、豊かな自然―海面に映える美しい緑、爽やかな波の囁きの中で育まれていました。このような地元の方との関わりの中で、私は、沼津の,内浦の皆さんの温かさ、明るさ…、「沼津の魅力(=サンシャイン)」を感じました。

【Aqours Next Step! Project記念企画】Message from Numazu 第0章〈サンシャイン!!に心動かされ。〉【プロローグ】 - あにぶ

 

と書かれているように、沼津に住まわれている方に実際にお伺いして、人と人とのつながり(沼津の魅力)を感じられたという記事になっています。その中でもいくつか印象に残っているインタビューの内容を引用させていただきたいなと思います。

 

(「沼津市役所 企画部 ぬまづの宝推進課」職員さんへのインタビュー)

しかも、ただ、今回の「ラブライブ!サンシャイン!!」プロジェクトを、悪く言えば“稼ぎ時だ”と考えるのではなくて、実際にお店の方がアニメを見て「おぉ、これは面白い。」とのめり込んで…
お店の人もファンなんですよね。
―そうですよね。だからそういった、「一緒になって楽しむ」というのが、今までの聖地にはなかった、沼津だからこその魅力というか、力というか…そういった感じがしますね。

【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第1章〈ヌマヅの声 From沼津市役所〉「人が輝く躍動のまち、沼津―。」 - あにぶ

 

お店の方々が商売目的ではなく、作品を好きという気持ちを持ってくれている。私も実際に沼津に足を運んだ時、タクシー運転手の方とサンシャインのアニメの話で盛り上がった時にその気持ちを持っていらっしゃることに気づかされました。「一緒になって楽しむ」。自分が好きな作品に対して、同じ好きという気持ちを持って接してくれる。これほど嬉しいことはありませんし、何かお店の人とお客さんという意識がいい意味で境界線が無くなる気がします。

 

そして、なぜ内浦の方々が外から来る人たちに対してあたたかく迎え入れてくれるのかについて分析された、沼津市役所企画部ぬまづの宝推進課の職員の方のお言葉が大変興味深くありました。

 

沼津市役所 企画部 ぬまづの宝推進課」職員さんへのインタビュー)

特に内浦の地区は、市街地からも離れて、昔から“内浦”としての町が出来ているので、
人と人との結びつきの強さであったり、コミュニケーション力の高さであったり…
「人の温かさが特に感じられる」、ということはあるかと思います。

―私も小さいころは沼津に到底及ばないような田舎で過ごしてきましたが…沼津の温かさって特に強いというか…「沼津独特の」温かさだな、とは感じましたね。

そうですね。多分昔から商業の町として栄えてきて、東海道が通っていて…ということで外から来られる方を受け入れる気質というものはあるかな、と思いますね。
沼津には「御用邸」もあったり、政財界の方がここに別荘を持っていたりだとか、
そういう観光地として、“外の方が地元にいらっしゃる”暮らしのベースが根付いている地域ではないかな、という気はしますね。
だからそれは昔から脈々と培われてきた基礎みたいなものがある地域なのではないかなと。

【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第1章〈ヌマヅの声 From沼津市役所〉「人が輝く躍動のまち、沼津―。」 - あにぶ

 

この他にも、ファンを孫のように思っていらっしゃる三の浦総合案内所の職員の方へのインタビューや、サンシャインを通じて沼津に住んでいても感じなかった沼津の良いところを感じたと言うつじ写真館のお店の方へのインタビューなど、本当にすべてが沼津の人のあたたかさに溢れた記事が満載なので、少しでも沼津が好きな方、あるいはサンシャインがきっかけで沼津に興味があって行ってみたい、と考えている方には是非お読みいただきたいなと思います。

 

さいごに

さて、想像より長くなってしまったサンシャインにまつわるアレコレを書いた記事ですが、そろそろ一旦幕を閉じたいなと思います。細かいことを書こうと思えばキリが無いのですが、また大きく書きたいことが溜まってきたら二回、三回と続けていきたいなと思います。

 

最後に、2ndライブツアーはもちろん楽しみですが、その先のファンミーティングツアーも楽しみだという話をして終わりたいと思います。

 

ファンミーティングツアー、通称ファンミですが、私はμ'sのワンマンのイベントは3rdから足を運ぶようになりましたが、ファイナルを除けばその中でも1、2を争うくらいに大好きだと感じるイベントでした。トーク、バラエティコーナー、クイズ、ライブ、と盛り沢山なのはもちろんなのですが、やはり特にじっくりと”トーク”が聞けるので、私はファンミが大好きなのです。

 

私はトークイベントが好きです。ライブやお渡し会ももちろんそれぞれの魅力があって楽しいのですが、トーク声優さんのキャラクター愛や、キャスト同士の掛け合い、そして声優というお仕事の素晴らしさなども感じられるから大好きなのです。どういうことかといいますと、キャストの方が役を演じる上でどのような気持ちを持っているか聞けると、自分が愛するキャラクターの一番側にいる役者さんが一番の愛を持って演じてくれていることを実感できます。また、キャスト同士の掛け合いは純粋に好きなキャスト同士がお互いにどういう風に思っているのかを知れるきっかけにもなりますし、作品に対してどういうアプローチで臨んでいるのかということを知ると声優さんという職業の素晴らしさを知ることができて更に真摯に応援していこうという気持ちになります。

 

私はμ'sのファンミのおかげで、更に作品を好きになりましたし、キャストのことも好きになりました。だから、私は今からファンミを楽しみにしているわけです。

 

といいつつも、まずは2ndライブツアーです。ラブライブ史上初のライブツアー形式。誰も見たことない夢の軌道(レール)を走りながら、たくさんの場所へと誘ってくれるAqoursの輝きを楽しみにしながら、その土地で出逢える新しい発見や楽しいこともすべて楽しむステキな旅にしたいと思っております。

 

ここまで長い文章にお付き合い方々本当にありがとうございました。この記事を読んで少しでもサンシャインへの、ラブライブへの好きという気持ちが高まってくださっていたらこれほど嬉しいことはありません。同じラブライブが、サンシャインが好きな同士として、これからも一緒にAqoursが描く物語を追いかけ続けましょう。