きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

内田彩コンセプトライブ「Aya Uchida Early summer Party」に寄せて

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Aya Uchida Early summer Party~SUMILE SMILE~/~Everlasting Parade~2017/6/25@新木場 STUDIO COAST

 

昨年の8月に開催した武道館ライブより、およそ10ヶ月を経ての内田彩さんのライブ。感想を端的に言うなら内田彩さんが"また"元気に歌を歌う姿を見られて嬉しかった!」。これに尽きると思います。ずっと見たかった景色をまた見れたような。また同じ場所に帰ってこれたような。とてつもない喜びと安心感がありました。

 

 

内田さんのファンの方ならご存知の方も多いと思いますが、内田さんは満足に歌えない期間を昨年の4月より過ごされていました。内田さんは「声帯結節」という喉の病気を患い、歌だけではなく声優のお仕事にも支障が出るほどでした。ご病気の際の胸中が、ご自身が快復された後に語られております。

 

声の仕事なのに声が出ない、声は声優の命なのにそれはもう死んだようなもので、精神的にも本当にまいっていて、ストレスからくる身体の病気も沢山経験しました。そのせいで自然に笑えてない、話せていないこともあったと思うし、不自然な雰囲気を出してしまっていたと思います。。

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声の仕事なのに声が出ない、声は声優の命なのにそれはもう死んだようなもの」。その言葉を聞くだけで辛く重いもので、私たちが想像を絶するほどの精神状態にあったのだということが推察されます。内田さんといえば声優というお仕事が天職なのではないかと思うほどご自身が声優というお仕事に対して愛と誇りを持ってのぞまれている方だという印象が強くありますが、それだけに声が出ない時の状況は考えられないほど辛いものだったと思われます。

 

声優にとって絶望的な状況下の中、内田さんは意を決して声帯結節の手術をされることを決めました。手術に対する不安も大きかったかと思います。それでも、ご自身が愛している声優という仕事に戻るため、思い切った決断をされたのだと。そう感じました。手術は無事に成功し、快復された時の喜びをブログで語られています。

 

そうして2017年を迎え、先週からお仕事も始まっていて、自然に声が出る今の状況を本当に幸せに感じています。そんな自分でお仕事が出来るのが本当に嬉しかったし、やっとスタートに戻ってきた…と涙が出そうな言い表せない気持ちになりました。 

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内田さんが手術をされ、その無事を喜んだファンは多いかと思います。私もその内のひとりでした。内田さんがまた元気そうな声で声優のお仕事をされているだけで感慨深いものがありました。

 

―そして迎えた10ヶ月後の初夏のライブ。ご自身の声で元気にステージに立って歌う姿を直接見られた時は、この上なく嬉しくそれだけで自然と涙がこぼれてきました。

 

SUMILE SMILE~涙を抱きしめながら笑顔で歩いていこう~

内田さんが元気そうに歌う姿を見られただけで嬉しくて涙しましたが、その感情が特に溢れたのが『SUMILE SMILE』でした。歌の内容を考えるならば涙をこらえて笑顔で聴かなくちゃいけないなと思ったのですが、これまでの様々な思いが込み上げてきて涙を我慢することはできませんでした。

 

というのも、この曲は昨年の「SPORTS of HEART MUSIC FES 2016」で初めて披露されたのですが、内田さんの喉が回復されてから歌われたのが今回のライブが初めてだったという背景があります。内田さん自身も万感の思いを抱えながら歌われたであろう『SUMILE SMILE』は、ものすごく胸に刺さるものがありました。しそうになる辛い時期もあったけど、また一歩づつ笑顔で歩いていこう」。そんな思いがあることが内田さんの歌から伝わってきました。

 

そして、『SUMILE SMILE』の歌詞も今の状況と重なる部分があるなと。内田さんが半年前に書かれた文を見てしみじみと感じました。

 

ひと言では書き表せないけれど、このSUMILE SMILEの歌詞がより心に沁みわたりました。スミレの花言葉は「小さなしあわせ」*涙の数だけ小さな幸せに気付く事ができるようになるし、幸せに気づいた数だけ笑顔になれる☺︎辛い事なんて生きていれば誰にでも起こる、自分だけに降りかかる特別なことでも何でも無いから、ごまかさないで『抱きしめながらSMILEで歩いていこう』と前を向ける人が小さなしあわせに気付けて結果的に笑顔になれるんだね♪幸せはなるものじゃなくて「これって幸せなんだな」って気づくものなんだとしみじみ思いました!

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声が満足に出せない涙の時期があったからこそ、また声が出せる幸せに気付いてその分だけ笑顔になれたこと。辛いことをごまかさないで抱きしめながら前を向いて歩いていけば、いつかは自然と幸せに気付くことができること。その言葉は、今だからこそ強く胸に刺さるものがありました。

 

本当に心から楽しかったし、歌がもっと好きになったし、歌での新しい夢も出来て…「SUMILESMILE」では涙が溢れそうになりました。とっても素敵な、今の私の心の声だなぁと、メロディに乗せて伝えられて幸せだなぁと思いました*目の前には沢山の笑顔☺︎それをもらって私も笑顔☺︎たくさんの笑顔のプレゼントをありがとう♪♪

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内田彩さんのライブにかける思い

今回のライブは10ヶ月ぶりのライブでしたが、本来はもともと違う内容のイベントを予定されていたそうです。

 

今回のライブは、初めはもっと違う内容で、違うイベントになる予定だったんだけど…でも私のたっての希望で、ちゃんとライブをやりたい!みんなに元気な歌声を聴いてもらって、笑顔で清々しくソロ活動をスタートさせたい!となりました☺︎*レーベルの皆さんとレコード会社の皆さんが快く協力してくれて、やろう!と言ってくれて本当に嬉しかったです…! 

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MCでも内田さんのたっての希望でライブをやりたいとスタッフさんにお願いし、ライブの開催に至ったというお話をされていましたが、内田さんの姿勢からは、自分の"歌"を待っていた人たちに対して、"歌"でしっかりと「ただいま」の声を届けたい。そんな強い思いがあることを感じました。

 

久しぶりのライブで、みんなに「おかえり」って言ってもらえて嬉しかったな♪手術後、声優として作品のイベントに出たりはしていたしそこでみんなに会ったり出来ていけれど、やっぱり、歌手としての私の居場所はここだなぁって思えてじんとしました…☺︎*でもみんなも久しぶりにここに帰ってきたのは同じだから「みんなもおかえりー!」って返したんだよ〜♪♪本当に集まってくれて、私の歌を聴きに来てくれてありがとう…☺︎!

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「ただいま」の言葉だけじゃなくて、ファンに対して「おかえり」と言うのは非常に内田さんらしいなと思いました。その言葉を聞くと、単に自分の歌を聞きに来たファンとして相対しているのではなく、同じ音楽を楽しむ場所に帰ってきてくれた仲間に対してかける言葉のように聞こえ、何か内田さんのあたたかさのようなものを感じます。そして、「歌手としての私の居場所はここだなぁ」という何気ない一言は、かつて自身のアーティスト活動に対して不安な気持ちを抱いていた内田さんからは到底想像できないような前向きな言葉で、これもまた内田さんの歌手としての気持ちの変化や成長を感じて感慨深くなってしまいました。

 

久しぶりのライブをめいっぱい楽しむ内田彩さん

いつもライブ中にご自身が一番楽しんでるんじゃないかというくらい楽しむ姿を見せてくれる内田さんですが、今回は特に久しぶりのライブということもありいつも以上にライブの時間を楽しまれているような印象を受けました。

 

武道館振りのワンマンライブ、約10ヶ月振りということで緊張したし、喉の手術後のワンマン復帰も兼ねていたのでドキドキしていました…!でも、やっぱりライブは楽しい!生き生きと、自分とみんなの空間が生きている事を感じながら歌っていました☺︎♪♪

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今回のライブはステージの左右に階段とお立ち台があったのですが、歌の途中で階段を飛ばしてジャンプしてステージに飛び降りる内田さんの姿や、楽しそうに笑顔で身体を揺らしながら歌う姿はまるで少女のようでした。

 

内田さん自身もライブに足を運んできてくれる人がどういうセットリストにしたら楽しんでくれるだろうとかどんな演出にしたら驚いてくれるだろうと常に私たちを楽しませてくれようとしてくれるところが好きなのですが、それ以上に自分が一番楽しんでいる姿を見せてくれることが最高に好きなのです。内田彩さんを見てるとファンが一番楽しめるのは自分が応援してるアーティストがとにかく“楽しんでいる”姿を見られることなんだなと思えてきます。ただただ楽しむこと。

 

内田彩さんは久しぶりのライブでファンとその楽しい気持ちを交換するかのように声や笑顔を交し合ってました。その代表的なところが、ファンの「お水おいしい?」の問いかけに対して「おいしいよ!」「めっちゃおいしい!」と何度も丁寧に返していた所だと思っています。いつもはつっけんどんに「はいはいおいしいおいしい」と冗談交じりで愛のある返答をしてくれていますが、今回はいつもはしつこいくらい飛んでくる「お水おいしい?」のコールに対してすべてにしっかりと答えていたことが印象的でした。私はそのやりとりから、内田さんが久々に声を交し合える空間を楽しんでいるような印象を受けました。

 

これはいつも思っていることですが、内田さんほどお客さんと会話をしている声優アーティストの方はなかなかいないと思っています。それは歌にしてもMC中の会話にしても。盛り上がりすぎて歌の歌詞を飛ばしてしまったり、素直に「お水おいしい?」の問いかけに答えてくれないこともありますが、そのおかげで毎回違う歌になりますし、違うMCにもなります。その時だけしか聞けない歌やMCが生まれ、”ライブ”である意味がよりいっそう出てくるというものです。

 

パワーアップし続ける内田さんの歌

前回書いた武道館ライブでの記事で内田さんは曲をとちってしまうけどその時はっちゃけてることがつたわってくるから最高である、しかし歌はやはり上手い、という旨を書いたのですが、その歌の上手さや表現力の部分がさらにパワーアップしているのを感じました。

 

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内田さんは曲の主人公になりきって歌う姿や自分が思う色で曲を彩る姿がお見事で、アーティストであり表現者であり声優で培ったものをしっかりと歌に生かされてるところに魅力を感じてしまうのですが、その魅力がさらに強くなっているような印象を受けました。

 

私が個人的に「曲の主人公になりきって歌う姿」が強くなっていると感じたのが「最後の花火」です。恋が始まり夏が楽しみになる女の子が悲しい恋の終わりを迎えてしまうというドラマチックな曲なのですが、曲の主人公の少女の気持ちの変化が今回はいっそう強く歌われているような気がしました。私は男ですが、内田さんが演じる女の子に感情移入してしまい思わず泣いてしまいそうになるほどでした。曲の主人公になりきって歌っているからこそ聞いている側も感情移入ができてしまうのです。これは本当に声優だからこそできる表現の形であり、それを十二分に歌でも発揮できる内田さんであればこそだなと思わせられました。

 

そして、「自分が思う色で彩る曲」でいうと、とりわけ「ピンク・マゼンダ」が今回のライブで群を抜いてエモかったです。ライブに参加した周りの知り合いに聞いても口を揃えて「ピンク・マゼンダが良かった」と言っているほど、内田さんの新しい可能性の扉を開いたようなそんな印象を受けました。今回のピンク・マゼンダは実は初のアコースティックバージョンで歌われました。ごまかしのきかないピアノ伴奏のみのソロ歌唱というなかで、あの場所を内田さんが作る曲の世界で完全に彩っていたかのようにもう表現の極地にいたかのような印象を受けました。もはやあの世界をなんと表現していいか分からないほど、これまでのピンク・マゼンダとはまったく違う光景を見せてくれました。これはもうアーティスト内田彩の表現の進化と言っても過言ではないでしょう。

 

武道館公演が本当に素晴らしかっただけに「内田さんライブの完成形だ!」と思ってしまいましたが、それは思い過ごしで更にすごい歌の表現を見せてくれて、「どこまで内田さんの歌は進化するんだ」と思わせられるほど、アーティスト内田彩の未来が楽しみになる。そんなライブでもありました。

 

アーティスト内田彩の活動の続き

ライブのラストには、発表もありました♪*2017年9月13日にNEW ALBUM「ICECREAM GIRL」の発売が決定しました〜〜☺︎♡そして…2017年10月14日に幕張メッセにてワンマンライブの開催も決定!!

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毎回ライブでサプライズを用意してくれる内田さんと日本コロムビアの内田さんチーム。内田さんのアーティスト活動の展開が早いことはお馴染みですが、「誰か止めて~」と毎回内田さんがMC中に言ってしまうように私たちも分かってはいつつも毎回驚かされてしまいます。それは、今回も同じでした。

 

なんと、9月に新しい”フルアルバム”が発売ということで、アーティスト活動3年と少しで通算5枚目のアルバムの発売、現在の曲数が36曲なので「アップルミント」と同じ曲数が入っていた場合一気に47曲になってしまいます。かつてこれほどまでアルバムを、しかも名盤を量産し続ける声優アーティストがいたでしょうか。私は知りません。

 

内田さんのアーティスト活動の早さはもう当たり前のようになってしまってはいますが、あらためて考えると早いペースで良いものを作り続けるのは並大抵のことではないんだろうなぁという当たり前のことを思ってしまいます。

 

内田さんは夜の部の方で、「見に来てくれる方がいて笑顔でいてくれるから私も笑顔でいられるし歌を歌い続けていきたい」という気持ちを語られていたのですが、それが実際に新曲のリリースやライブの開催という形でアーティスト活動が続いていってくれるのはファンとしては本当に嬉しいことなのです。

 

発表するならライブでみんなに直接伝えたい!と、この日まで待ってもらいました!ライブ楽しいなぁ〜〜!って心から思っている最中に、次のライブのお知らせを言えるってすごく幸せなことだったよーーー☺︎!改めて楽しいライブをありがとう…!

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内田さんも同じような気持ちを持っていてくれることは嬉しくて仕方ありません。お互いがお互いに未来を楽しみしているのを考えると、内田さんとファンがものすごくいい関係性で築けているなぁと思えて嬉しくなってしまいます。

 

そして、3rdフルアルバムのタイトルは「ICECREAM GIRL」。タイトルから既に名盤の香りがプンプンしますが、内田さんは冗談まじりで「叫ぶスクリームじゃないよ」とか「31歳だからアイスクリームじゃないよ」とかMCで言ってましたが、「うっちーこういう曲も歌えるんだ!」と思わせられるようなアルバムにしたいとも語っていました。本当に表現の限界が見えない内田彩さん。ますます追いかけ続けていきたいなと思ってしまいました。

 

おわりに

昨年のライブより10ヶ月ぶりの内田彩さんのワンマンライブ。最初にも言いましたが、内田彩さんが"また"元気に歌を歌う姿を見られて嬉しかった!」。この気持ちが大きかったライブでした。それが『SUMILE SMILE』を通してよりエモーショナルに訴えかけてきたり、『Everlasting Parade』やニューアルバムやライブの発表などを通じて「もっと楽しい内田彩さんのアーティスト活動が見られるんじゃないか」という未来を渇望するワクワクな気持ちにまでなりました。

 

 

内田彩さんがかばんちゃん役で出演された『けものフレンズ』で共演した後輩の声優さん達がこぞって「内田さんはキラキラしている」と言っているのですが、本当に”それ”なのです。ステージ上で楽しそうにキラキラ輝いている姿を見ると、見ているこっちまで自然と笑顔になってしまうのです。

 

内田さんは最後のMCで、『SUMILE SMILE』の歌詞を引用して「みんなの笑顔を映していける湖になれるような歌を歌っていきたい」と言っていましたが、もはやファンにとって内田さんはそのような存在になっているんだよなと思ってしまいました。

 

また、内田さん自身もアーティスト活動を前向きに楽しみにしている気持ちが今回のライブでは特に溢れていたように感じました。こちらも最後のMCで言っていたのですが「武道館で燃え尽きた感があって全部出し尽くした気もしてもういいかなと思っていたけど、シングルの発売で皆さんの前で歌う楽しさや笑顔に出逢えてまた良かったと思えるようなライブがしたい」と、かつて歌手として表に出ることに前向きな気持ちさえ持っていなかった内田さんからは想像もできないほどポジティブな言葉を聞くことができました。

 

声優内田彩がアーティスト内田彩として一歩一歩成長している。笑顔で歩いていこうという前向きな意思が感じられる。初夏に行われた「Aya Uchida Early summer Party」は、そんな内田さんの新しい歩みも感じさせる素敵なライブでした。

 

そんなステージでこれからのソロ活動の発表も出来て、いよいよまた私の歌が動き出したなって実感できました…☺︎*色々と緊張や不安や心配もあったけど、ライブが終わって、発表し終わった今、やっぱり先にあるのは楽しみな気持ち!今年も忙しくなりそうだけど、みんなに素敵な歌をお届けできるように、めいっぱい楽しむからね…♪♪めいっぱいよろしくお願いします☺︎♪♪

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