きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~に寄せて⏳️✨️

【事後通販】ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~

はじめに

皆さま、ご無沙汰しております。きりんです。

ブログを書くのは、いったい何年ぶりでしょうか。気がつけば本当に長い時間が経ってしまいました。

さて今回は、

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~

9人での最後のワンマンライブ――

その2日目に、現地ベルーナドームで参加してきましたので、その感想を少しずつ綴っていければと思います。

……と、その前に恐縮ですが、まずは少しだけ近況報告をさせてください。

Aqoursの話だけ読みたい!という方は、この後の感想パートからぜひお楽しみください。

自分も輝きたい

ここ数年、私は私なりに、Aqoursの背中を追いかけながら、「挑戦する日々」を送ってきました。

その挑戦とは、

「自分が本当にやりたいと思えることで人生を輝かせる」こと。

思えば私はこれまで、自分の意志で何かを選ぶことが少ない人生を送ってきました。

中高の進路や部活、大学や就職先も、どこか周囲の流れに乗るように“なんとなく”で決めてしまっていたのです。

でも、あの物語に出会って変わりました。

ラブライブ!サンシャイン!!

“普通怪獣”こと高海千歌の姿に、あまりにも自分自身が重なって見えたから。

「自分も輝きたい」

そんな思いを抱いたのは、彼女が自分の手で“輝き”をつかみ取ろうとまっすぐ進む姿に心を打たれたからでした。

そして、自分にとって最初の小さな“輝き”が、このブログを書くことだったんです。

取り柄なんて無かった自分が、書くことで誰かと繋がれた。

このブログは、私の人生にとって大きなターニングポイントでした。

夢中で走る千歌の背中に、少しでも追いつけたような気がして。

その経験が、新しい挑戦の火種になりました。

私が見つけた“次の輝き”、それは、

「自分が本当にやりたいと思える仕事」に挑戦すること。

詳しい話はまたの機会に譲りますが、その仕事は未経験の私にとってゼロからのスタートで、決して簡単ではありません。

一歩踏み出せば、足元が崩れるような不安に飲み込まれそうになることもありました。

でも私は、知っているんです。

何度失敗しても、何度だって飛ばせばいい。

それを教えてくれたのは、Aqoursの物語。

そして、逆風の中を切り開いて10年という時間を走り抜けた、あの9人の背中でした。

しばらくは彼女たちと並んで走ることはできませんでした。

でも、彼女たちが灯した“火”は、ずっと私の中で消えていなかった。

そして今、また再び燃え始めている。そんな実感があります。

憧れの沼津へ、憧れの沼津から

最近あった大きな生活の変化といえば…

大好きな沼津に移住したことです。

Aqoursを追いかけるようになってから、何度も足を運んできた場所。

週末ごとに出かけたり、深夜に車を走らせて聖地巡礼に行ったこともありました。

最初はAqoursがきっかけでしたが、気づけば作品を超えて、沼津という土地そのものが好きになっていたように思います。

そしてもう一つの理由は、自分が本当にやりたいと思えた仕事に集中するため。

一人になれる時間、環境を求めて選んだ場所でもありました。

(ちょっとだけ、海の音を聞くために引っ越してきた梨子ちゃんのような気分で…)

今回のフィナーレライブに向かう時、沼津駅から旅立ったのですが、どこか千歌たちと一緒に旅に出るような気持ちになれたんです。

そして、ライブが終わって帰ってきた時も、彼女たちと一緒に戻ってきたような。

そんな特別な感覚が、沼津に住んでいたからこそ味わえた気がします。

それに何より嬉しかったのは、ライブ中に伊波さんが「沼津から来たよーって人!」と呼びかけた時、現地で自信を持って「はーい!」と応えられたこと。

この瞬間、心の底から思いました。沼津に引っ越して、本当に良かったなって。

Aqoursと出会い直す

いつの間にか、私はAqoursの歩みから少し距離を置いてしまっていました。

でも、今は確かに、またAqoursへの情熱を取り戻せています。

そのきっかけをくれたのが、今回のフィナーレライブ開催の報せでした。

この知らせを受けて、プロジェクト初期からの同志たちと「やっぱりこの舞台には立ち会いたい」と話が盛り上がり、私も自然と、「万全の情熱でこのステージに向き合いたい」と思うようになりました。

そこから私は、もう一度Aqoursと出会い直すことを決めました。

長くラブライブ!シリーズから離れていたこともあり、「あの時の熱量はもう戻らないかもしれない」という焦りも正直ありました。

でも、それはまったくの杞憂でした。

アニメや楽曲、ライブ映像、インタビューを見返していく中で、当時感じていた"あの気持ち"が、まるで昨日のことのようにすぐに蘇ってきたのです。

9年もやっていると環境が変わって、なんとなく最近Aqoursの曲聞いてないなって方もいると思うんです。でも、また聞いてみようって戻ってきてくれた方ももちろんいて。さまざまな出会いや別れがあるけれど、この作品に出会ってくれて感謝しかありません。私は本当にAqoursのメンバーに出会えたことが人生の宝物だと思っているので、ファンのみなさんにとっても、10年後も20年後も心の片隅に残るような存在になってくれたら嬉しいなと思います。

逢田梨香子(LoveLive!Days Aqours 9th Anniversary SPECIAL)

身勝手に距離を取ってしまった自分が、また受け入れてもらおうなんて烏滸がましいと思っていました。

でも、逢田さんのこの懐深い言葉に触れた時、心がすっと軽くなるような、不思議な安心感に包まれました。

そして何より、そんな風に“また好きになろう”と思わせてくれるAqoursの存在って、やっぱり本当にすごいなと改めて感じました。

μ'sの高坂穂乃果役・新田恵海さんがかつて語った「出会った瞬間がラブライブ!」という言葉があります。

Aqoursと過ごせなかった時間はもう戻らないけれど、今、彼女たちのそばに戻ってきた私を拒むものは何一つなかった。

ラブライブ!は、いつだって扉を開けて待っていてくれる。

その優しさと、強さに気づかせてくれたAqoursに、心から感謝しています。

そして、逢田さんの言葉で分かるように、Aqoursは間違いなく、μ’sから続いた“スクールアイドルの物語”の継承者なのだと、強く再認識しました。

これから先も、彼女たちと出会えなかった時間を悔やむのではなく、これからまた出会っていける時間を、丁寧に紡いでいきたいと思います。

Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~感想

さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからはようやく、『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』 に参加した感想を綴っていきたいと思います。

今回のフィナーレライブは、笑って、泣いて、汗もかいて。まさに伊波さんが言っていたように、「ワイワイガヤガヤ」なAqoursの10年をぎゅっと詰め込んだ、集大成とも言える構成でした。

TVアニメ楽曲のメドレー、ナンバリング曲、ライブ定番の盛り上がりソング、そして今回初披露となった新曲まで。

多彩な楽曲が、Aqoursの軌跡をなぞるように展開される、とてもバラエティ豊かで濃密なセトリだったと思います。

ライブ本編は『DREAMY COLOR』から始まり、『永久hours』で幕を閉じる流れ。

その間に展開される楽曲たちは、10年間でAqoursが積み重ねてきた宝物を一つひとつ手に取るような時間であり、まるで永久の旅立ちに際して、過去を慈しむように思い出を丁寧に紐解いていく。

そんな走馬灯のようなセットリストだったように感じました。

10年間の思い出のスタートは沼津の浜辺から

まず会場に足を踏み入れて真っ先に感じたのは、ステージ全体がまるで沼津の海辺とAqoursシップの甲板を融合させたようなデザインだったということ。

浮き輪やブイ、みかん、メッセージボトルなどの小物に加え、波の音が響き、本物の砂浜と青い海の映像が目に飛び込んできて、そこには確かにAqoursの母港・沼津が再現されていました。

様々な海路を越えてきたAqoursが、ついにこの地に帰ってきたような。

彼女たちを乗せた船が、ふるさとの浜辺へ寄港したような光景に、胸が高鳴らないはずがありませんでした。

しかも、舞台となるのは彼女たちの「第二のホーム」とも言えるベルーナドーム。

その会場に、まさか本物の砂浜まで持ってきてしまうとは。

始まる前から「ついにここまで来たのか」と、自然と涙腺が緩む思いでした。

そして開演直後、静かなステージにそっと現れたのは。

影から顔を覗かせるダイヤさん(小宮有紗さん)

彼女は長い棒を手に取り、静かに砂浜へと何かを描き始めます。

やがてその文字が「Aqours」だとわかると、会場からは歓声が。

彼女は満足げに文字を描き終え、人差し指を口元に当てて“ナイショだよ”と微笑み、そっと立ち去っていきました。

まさにこれは、思い出のあの名シーンの再現。

ダイヤさんらしい気品とお茶目さがにじみ出た、静かな感動の序章でした。

さらに、いつものような明るく華やかなオープニング映像は流れず、代わりにAqoursのメンバーがゆっくりとステージに集っていく流れに、このライブが「ただのライブ」ではない、特別な“フィナーレ”であることを静かに、しかし確実に告げていました。

DREAMY COLOR

記念すべきフィナーレの開幕一曲目に選ばれたのは、Aqoursの再出発を歌った『DREAMY COLOR』

「今日ここで新しい物語を一緒に描くんだ!」という高揚感を爽快に味あわせてもらえる楽曲として、トップバッターの曲にぴったりだなと思いました。

また、ドリカラのMVでは小宮さんが砂浜に「Aqours」を描いていましたが、冒頭のダイヤさんの演出とも相まって、「そうそう、このリンクもラブライブ!だよな」と久々に見たステージの素晴らしい仕掛けに感動していました。

そして、彼女たちが身にまとっていたのは沼津の市政100周年記念の衣装でもあり、沼津色に染まったホームステージ&沼津が舞台のドリカラのMVにもピッタリだと思いました。

さらに、この曲は向かい風の中でAqoursが新しい色を探してきた歌でもあり、約4年経った”イマのAqours”がフィナーレの開幕をその曲で彩るというのも、これまでの軌跡と“今”が重なるエモーショナルな選曲だなと思いました。

GEMSTONE “DE-A-I”

そして、2曲目に披露されたのが「出逢いこそが夢の原石を輝かせる」という Aqours の哲学を結晶化させた『GEMSTONE “DE-A-I”』

序盤から一気にアクセルを踏み込むような爆発力。煌めきが弾けるような高揚感でテンポもギアも一気に加速し、まさに2番手にふさわしいエンジン全開のナンバーに我々のテンションも急上昇しました。

1曲目のドリカラの歌詞でもサンシャインにおいて大事な「君」というフレーズが登場しますが、GEMSTONEではまさに「また会えたね 君は」という歌詞から始まるように、「君と僕の物語」であることを強調してくれます。

その出逢いの価値を冒頭で力強く打ち出すことで、会場全体の心を一つに引き寄せようとする強い意志を感じました。

さらに、「ずっと輝いてたいね ずっと!」という歌詞は永久性を感じさせるため、この”永久stage”を彩るのにふさわしい楽曲でもあり、本編ラストの『永久hours』へと繋いでいくイントロとしてはぴったりな選曲だなと思いました。

AqoursHEROES~届かない星だとしても

最初のブロックの3曲目、4曲目は初期曲でお馴染みのAqoursHEROES(初日は『Step! ZERO to ONE』『届かない星だとしても』

ドリカラ、GEMSTONEでAqoursの新しい輝きや出逢いの価値を提示したとしたら、ここからはその出逢いの原点に近いところから輝跡を振り返っていく流れに移行していきます。

AqoursHEROES』の再会に歓声が沸き、『届かない星だとしても』が続いた瞬間、デビュー当時の風景がフラッシュバックのように胸に蘇りました。

ドリカラ、GEMSTONEと段階的に高まってきたテンションを、この二曲が鮮やかにブーストさせ、セットリストに深みを添えていたように感じます。

恋になりたいAQUARIUM~スリリング・ワンウェイ

最初の自己紹介MCを挟んで披露されたのが、セカンドシングル恋になりたいAQUARIUM

忘れがたい初期曲として、これまでの数々のライブをファンと一緒に彩ってきたこの楽曲。

その存在感ゆえに、自然と生まれるコールとともに、会場にはAqoursとの一体感が満ち溢れていました。

そして、この楽曲が発売された頃に沼津で行われたAqoursのイベントにて、数々の友人たちとの出逢いがあったので、個人的にも特別な感情になれたのがこの恋アクです。

ameblo.jp

みんなで千歌ちゃんのお誕生日をお祝いしたのも懐かしいです♬

そして次に披露されたのが、スピンオフ作品『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』の主題歌『Deep Blue

Aqoursの活動が広がる中で生まれた新たな挑戦の一つであり、今の彼女たちが持つ表現の幅や経験がそのままパフォーマンスにも込められていました。

そして、ここからは“戦うAqours”の真骨頂とも言えるブロックへ。

Daydream Warrior』『スリリング・ワンウェイ』というライブの定番にして、観客との熱いコール&レスポンスで知られる2曲を立て続けに披露し、会場のボルテージは一気に最高潮へ。

幕間に入る前のラストを飾ったこの2曲は、Aqoursライブアイドルとして築き上げてきた熱量を象徴するナンバーであり、第一幕をまさに爆発的な盛り上がりで締めくくってくれました。

6月とは思えないほど熱気に満ちたベルーナドームでは、もはや酸欠必死のレベルの灼熱セトリでした。

幕間のアニメーション映像は、まさにフィナーレにふさわしい構成でした。

ラブライブ!サンシャイン!!』の物語を、各学年・各キャラクターの視点で振り返る編集が施されており、我々の記憶と感情にじんわりと語りかけてきます。

それだけでも十分に胸を打つ内容でしたが、さらに驚かされたのは、この“永久”Stageという現在地にしっかりとつながるAqoursメンバーの“その後”を描いた新規カットが盛り込まれていたこと。

懐かしさと未来が交錯する粋な演出に、思わず大興奮・大感動してしまいました。

TV Animation Special Medley

そして、そんな粋なサプライズのアニメ映像からシームレスに馴染みの劇伴と共に予告されたのが、会場が沸いたTV Animation Special Medleyのコーナー。

初日は Season1のメドレー、2日目はSeason2のメドレーが披露され、青空Jumping Heart』『未来の僕らは知ってるよが披露されました。

そこからは、TVアニメ1期・2期の楽曲を時系列順に構成したメドレーが各日で続きます。

1曲ごとにAqoursの物語と軌跡を振り返る構成となっていて、そのたびに会場の熱量が跳ね上がる“沸き”の連続。

特にアニメのドラマ性に魅せられてきた身としては、このボスラッシュのような展開に完全に打ちのめされました。

正直なところ、どの曲もフルで聴きたかったという思いはありますが、それを実現するにはどう考えても時間が足りませんでした。

それほどまでに、Aqoursの歩みは濃密で、輝きに満ちていたのだとあらためて実感しました。

そして今回のライブは、9人で立つ最後のステージ。

その中で、3人曲や6人曲までも9人で披露されていたのは、全員で歌いたいという強いこだわりがあってこそ。

セットリストのひとつひとつに「9人のAqours」としての意志と絆が込められていたことが伝わってきました。

もちろん全曲に思い入れがありますが、特に想いよひとつになれ『MIRACLE WAVE』は、忘れられない挑戦の瞬間を会場で見届けてきた分、より強く心に残っている楽曲です。

あのときの緊張感、歓声、そして達成の感動が蘇るたびに、今も胸が熱くなります。

フルでなくとも、9人でこの楽曲を歌う姿を最後に見届けることができた。

その光景は、きっと一生忘れられない思い出になりました。

そして、2期を締めくくった曲『WONDERFUL STORIES』

『WONDERFUL STORIES』で、再びあの「私たちが過ごした時間の全てが…それが輝きだったんだ!」という千歌の口上を聞けたのが本当に嬉しかったです。

伊波杏樹さんの言葉には、いつも真っ直ぐな力があり、今回もその言霊に心を大きく揺さぶられました。

そして、TVアニメスペシャルメドレー2日目の最後に披露されたのが『キセキヒカル』

Aqoursのメンバー、ファン、そして私。全員が大好きと言っても過言ではないこの楽曲。

ラブライブ!サンシャイン!!』の物語と、Aqoursが歩んできた軌跡のすべてを1曲に凝縮したようなこの“最高の一曲”を、なんとフルで披露してくれたことには、ただただ感謝しかありませんでした。

HAPPY PARTY TRAIN~未体験HORIZON

そしてTVアニメメドレー+幕間映像明けの後半ブロックの最初に披露されたのがHAPPY PARTY TRAIN

このブロックで特に印象的だったのは、どの楽曲も“旅立ち”をテーマにしていたことです。

ステージ上のモニターにはフィナーレを象徴する砂時計が映し出され、Aqoursとの別れの時が刻一刻と近づいていることを静かに示していました。

この時点で砂はすでに半分以上落ちており、終わりが近づいているという現実が、楽曲の情感をさらに強く際立たせていたように思います。

なかでも、スクールアイドルとしての想いを継承し、新たな旅立ちを誓うこの曲には特別な想いが込められていました。

あのHAPPY PARTY TRAIN TOURで各地を回った記憶や、Aqoursが独り立ちを決意したあの頃の姿が自然と思い出され、時間を越えて心が結び直されたような感覚に包まれました。

僕らの海でまた会おう』は、旅立ちの歌でありながら、そのメロディと歌詞に宿る温かさが印象的でした。

「たくさん冒険して 次に語りあえる時が待ち遠しいよ!」

というフレーズが象徴するように、別れの寂しさよりも“また会える”という前提の安心感が強く、Aqoursの原点である沼津の海を思い起こさせてくれました。

続く『僕らの旅は終わらない』は、テンポ感も明るく軽やかで、旅立ちのポジティブな側面に焦点を当てた一曲。

「大好きだよ このセカイをもっと大胆に楽しんでいたい 永遠のような時を旅していたい」

という歌詞が示すように、これからの未来を希望をもって楽しもうという前向きなメッセージが印象に残ります。

そして、このブロックの締めくくりを飾ったのは、ナンバリング楽曲の『未体験HORIZON』。

明るい旅立ちを描いた前2曲を受け継ぎながら、さらにその先、まだ見ぬ未来や未知なる世界へ飛び出していこうという意志を強く感じさせる、まさに“最大限の旅立ちの讃歌”として、このブロックを力強く締めていました。

Brightest Melody~永久hours

そして、本編最後のブロックへ。

まず披露されたのは、Aqoursの最大出力とも言える輝きを放つ『Brightest Melody

ライブの終わりが近づくこのタイミングで、明るく力強いメロディが、永久へと続く輝かしい未来を照らしてくれました。

正直『Next SPARKLING!!』も聴きたかった気持ちはありますが、『永久hours』を控える構成を思えば、この選曲はバランス的にも納得感がありました。

なにより、自分自身が劇場版楽曲の中で一番好きな曲でもあり、9人最後の舞台でこの曲を聴けたことが本当に嬉しかったです。

眩しいほどに明るいのに、Aqoursの軌跡をまっすぐに歌い上げるからこそ、自然と涙がこぼれてしまう。そんな“ラブライブ!サンシャイン!!”らしさの詰まった特別な一曲だとあらためて感じました。

続く『SAKURA-saku KOKORO-saku』では、桜をモチーフに“出逢いと別れ”、そしてその先に続く未来への想いが、情感たっぷりに歌い上げられました。

ステージ全体がやわらかな桜色に包まれ、まるでAqoursの旅立ちに花を添えるような演出に。

フィナーレ目前、この“永久hours”直前というタイミングでこの楽曲が選ばれたことで、別れの寂しさだけでなく、そこから続いていく未来への優しい希望も感じられました。

Aqoursとしての歩みに一区切りをつけながらも、どこか前を向かせてくれるような、不思議なあたたかさのある一曲でした。

そしていよいよ、本編ラスト。

フィナーレライブのタイトルを象徴するにふさわしい楽曲『永久hours』が披露されました。

Aqoursの集大成であり、プロジェクトの一区切りとして、この瞬間に歌われる曲として、これ以上のものはなかったと感じています。

「忘れないで 忘れないよ」「ユメは終わんないよ」「これからもずっと一緒にいたい」

その言葉の一つひとつに、これまで共に歩んできた時間の重みと、未来へ続く希望が込められていました。

もちろん、9人で立つワンマンライブはこれが最後。そう思うと寂しさが込み上げてきます。

けれど彼女たちは、この終幕を“別れ”ではなく“明日への出発”として歌ってくれました。

Aqoursはスクールアイドルとして、いつだって前を向いてきた。

その想いは、この曲の中にもはっきりと生きています。

本編最初の『DREAMY COLOR』では、まだ何も描かれていない真っ白なキャンバスに“今の色”を塗っていこうという意思を感じました。

そして『永久hours』では、描き終えた色をそっと額に収めるように、思い出を丁寧に抱きしめるような歌、構成となっていました。

「ユメを追いかけた君との時間が愛しい 抱きしめてはなさないよ」

その一節には、“思い出を永久にしたい”という願いが込められていて、明るくも切ないこのエンディングが、μ'sの『MOMENT RING』とも重なって感じられました。

そしてこの『永久hours』は、ただの終わりの歌ではありません。

これからの時間も一緒に過ごしたい、永久にしたい。それは本当は叶わない願いかもしれません。けれど、だからこそ強く、あえて言葉にして歌う彼女たちの姿が胸を打ちました。

フィナーレという言葉には終わりの響きがありますが、Aqoursはこれからも歌い続ける。

真っ白なキャンバスに色を重ねた彼女たちは、描き終えてもなお、新しい夢を見ようとしている。

永久stageを“終点”ではなく“新しい円環のスタート”として伝えるこの楽曲こそ、スクールアイドルらしい在り方の集大成であり、Aqoursの10年を締めくくるにふさわしい、最上の一曲だったと思います。

このかけがえのない一曲を届けてくれたAqoursに、私は心からの拍手と賛辞を贈りたいです。

君のこころは輝いてるかい?

アンコールでは、観客全体でAqoursに向けて虹を届けるように光を掲げ、その想いに応えるように、再びステージにスポットが灯ります。

そこで披露されたのは、9人の始まりの曲『君のこころは輝いてるかい?

本編では唯一披露されなかったナンバリング楽曲であり、まさに“とっておき”として最後に残されていた一曲でした。

この曲は本当に特別な存在です。

初めて聴いたときの初々しい9人の歌声が脳裏に蘇り、初披露や1stライブの記憶が走馬灯のように駆けめぐります。

でも、久しぶりに聴くからこそ感じる新鮮さもあって、曜ちゃん(斉藤さん)の馬跳びや、落ちサビの千歌と梨子(伊波さん、逢田さん)の美しいハモリには、改めて心を打たれました。

そして何よりも印象的だったのは、曲前のあの「イチ!ニイ!サン!」という掛け声。

見届けるだけでなく、自分自身も「10!」と声を上げ、Aqoursとしての円陣に参加できたこと。それは、間違いなく一生消えることのない思い出になりました。

μ’sのラストでは、9人だけの世界が完成していくような閉じた美しさがありましたが、Aqoursは“私たち”も輪の中に加わることができる。

そんな開かれた形でのラストが用意されていたように思います。

まだ私自身の旅のゴールにはたどり着いていないけれど、「君のこころは輝いてるかい?」という彼女たちからの問いかけに、心から「Yes!」と応えられたこの瞬間。

その応答に嘘をつかないように、自分自身もこれからも挑戦し続けていきたい。

そんな新しい誓いを、この曲とともに胸に刻みました。

Aqoursからの最後のメッセージ

センターステージで行われた最後のMCでは、メンバーごとに個性豊かな9色の言葉が並んでいました。

笑いあり涙あり、それが何とも最後までAqoursらしくて。

私的に印象に残ったコメントについて触れさせていただきたいと思います。

https://cho-animedia.jp/article/2025/06/24/52734.html
津島善子小林愛香さん

みんなが愛を持ってここに来てくれたことが本当に嬉しいなと思っています。これからも“チームAqours”でいてくれますか?

Aqoursへの愛を持ってる10人目を含めて

”チームAqours

と呼んでくれたことが嬉しかった。

だからこそ、Aqoursへの愛を持って、Aqoursと全力で並走できるように、自分の人生を悔いなく生きたいとも思わせてくれました。

私は今日が終わったら明日からどうなっちゃうんだろうと思っていたんですけど、自然と変わらないのかもと思いました。それは、みなさんがこうして愛をいっぱい伝えてくれたからです。何1つ変わらない。心の中にずっとずっとAqoursは生き続けるんです。

Aqoursへの愛を持ち続ける限り、Aqoursはこれからも心の中で永久に生き続けていく。

このフィナーレライブで彼女たちが刻んでくれた、10年間の思い出を決して忘れないように。

Aqoursが残してくれたたくさんの輝きや言葉を胸に抱きながら、明日を少しでも明るく、前を向いて歩いていきたい。

そう強く思わせてくれる、未来へと続く大きなメッセージでした。

小原鞠莉鈴木愛奈さん

学生時代にあまりいい思い出がなくて、Aqoursとともに活動したことがもうできないと思ってた青春なんです。みんなここまでありがとう。

鈴木さんのその言葉を聞いたとき、胸が詰まるような思いと、救われるような感覚が同時に押し寄せました。

いつも明るく屈託のない笑顔の裏に、どんな感情があったのか。その根の深い部分までは、きっと完全には理解できないかもしれません。

そもそもそれを理解しようとすること自体が、少し傲慢なのかもしれないとも思います。

それでも、鈴木さんの口から「青春」という言葉が紡がれたことが、ただただ嬉しかった。

彼女が、かけがえのない仲間と出会い、一緒に過ごした時間を「青春だった」と心から言えたこと。

その事実こそが、何よりも尊く、喜ばしいことだと感じました。

どうかこれからも、Aqoursと共に、鈴木さんにとって幸せな日々が続いていきますように。陰ながら心から応援しています。

黒澤ルビィ役 降幡愛さん

Aqoursと生きた日々、ラブライブ!と生きた日々は私にとって青春です。

降幡さんは、その想いをとても簡潔に、けれど真っ直ぐに伝えてくれました。

彼女もまた、Aqoursとして過ごしてきた日々を「青春」と呼び、終演後のエンドロールのコメントでは

I live I live LoveLive! days!!

と『未来の僕らは知ってるよ』の歌詞を引用し、ラブライブ!の中で生きてきたこと、その日々を駆け抜けてきた喜びをまっすぐに言葉にしていました。

(こういうの、本当に弱いです…泣)

そして、

10年間長い月日、黒澤ルビィという1人の女の子を演じてこられて私は幸せです!ルビィのこと『Aqours』のこと忘れないでいてくれますか!

ステージ上では常に“黒澤ルビィとして”立つことを大切にしてきた降幡さん。

その姿勢は最後まで一貫していて、このフィナーレの舞台でも、彼女は確かにルビィとして歌い、踊り、想いを届けてくれました。

実際、これまでも降幡さんのパフォーマンスを見るたびに、そこにいたのは“ルビィ”そのものでしたし、久しぶりに生で見たこのフィナーレでも、まったくその印象は変わりませんでした。

最後まで、鮮やかに愛を持ってルビィとしてステージに立ち続けた降幡さんに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

黒澤ダイヤ役 小宮有紗さん

一度消えたはずの梅雨前線が戻って来るのに、この週だけこんなに晴れて、めっちゃ「サンシャイン!!」だなって思って

小宮さん、そして諏訪さんのMCは、そんな晴れ間のようにマイペースで、良い意味で力が抜けるような清涼剤のような存在でした。

緊張感や感傷が高まる場面でも、ふっと空気を和ませてくれるあの空気感に、自然と笑顔になった人も多かったのではないでしょうか。

実は私も、“すべてのことには意味がある”派なので、ライブ中に小宮さんと似たようなことを考えていました(笑)

(冒頭のAqoursの)Aって描くときも泣くのかなと思ったんだけど、すごくいま晴れやかな気持ちで。それってきっと、いろんな悔しい思いもしたけど、それを乗り越えて、ちゃんとAqoursのやりたいこと、頑張りたいことを、9人でやってこれたからなのかなと思いました。

きっと、悔しいこともたくさんあったはずだけど、それを乗り越えて、本当にやりたかったこと、頑張りたかったことを9人でやりきった。

その実感が、あの穏やかな表情と言葉に表れていたんだと思います。

私自身も、フィナーレライブを見終えた後に残ったのは、しんみりした感傷よりも“カラッとした”晴れやかな気持ちでした。

だからこそ、小宮さんのMCには強く共感しましたし、そう思える彼女たちがいること自体が、Aqoursの10年間が本当に実りあるものだった証拠なんだと。

彼女の言葉を聞いて、こちらまで晴れやかな気持ちになりました。

国木田花丸高槻かなこさん

高槻さんは初日のMCで、Aqoursの軌跡を“水”にたとえて語ってくれました。

世界が砂漠のようになったときは、雲になって進めば良いんじゃないって。Aqoursという水のように。

小話のように語りながらも、その言葉には詩的で的確な視点が宿っていて、思わず息を呑むMCでした。

コロナ禍の中、ライブの中止や延期が繰り返され、何度も苦しい決断を強いられたAqours

それでも彼女たちは、オンラインライブやリベンジ公演という“形を変える”方法で、状況を乗り越えてきました。

高槻さんの「雲になって進めばいい」という言葉は、まさにそんなAqoursのしなやかな強さを象徴していて、言いえて妙だなと感じました。

実際にそれを形にしてきたAqoursの柔軟さと実行力には、心から感動を覚えました。

また、高槻さんは

みんなのことが大好きな時も、大嫌いな時もあった

と語り、声援ばかりではなかった日々、簡単なことばかりではなかった道のりにも、まっすぐ向き合ってきたことを言葉にしてくれました。

そして彼女は、自分自身にこう約束します。

この先、今日のことを思い出して、明日から私への約束を1つ決めたいと思います。もう、“もしもってことは考えない”。あのときもっと素直になれてたらとか、そのもしもは全部は置いていって、アニメでも言っていたように、起きることすべてを受け止めて、また新たな人生のスタートを切ろうと思います

フィナーレを迎えるその場で、自分のこれからに対して誠実に向き合い、新たな一歩を誓った高槻さん。

エンドロールのメッセージにも、その旅立ちへの決意がまっすぐに綴られていました。

そんな彼女のこれからの旅路に、たくさんの幸せが訪れることを心から願っています。

松浦果南諏訪ななかさん

当日になったら実感湧くだろうと思ったんだけど昨日も湧かなくて

そんな諏訪さんの言葉に、私も強く共感しました。

実際、私自身も全然“これがフィナーレなんだ”という実感が持てなくて。

ライブが始まっても、どこかで「きっと次があるんじゃないか」「まだ続いていくんじゃないか」って、そんな気がしていました。

いままでやったらライブで一番暑くて……暑すぎる。

そんなマイペースでほのぼのとした諏訪さんのMCも相変わらずで、笑ってしまうくらい可愛らしくて、ついこちらまで笑顔になっていました。

そんな中、アンコール前の最後の曲『永久hours』を歌っているときに、諏訪さんはふと気づいたそうです。

『永久hours』を歌っているときに、みんなの歌っている声がとても大きく聴こえて。こんなに私たちに声をかけてくれる人たちがいるんだなって。やっとそこらへんからフィナーレで今日は最後だと思いました。

諏訪さんはアンコール前最後の曲で、ようやく今日がラストだということが実感できたそうです。(ちなみに私は『勇気はどこに?君の胸に!』の合唱の所でようやく実感しました…笑)

桜内梨子逢田梨香子さん

2年生のMCはいつも本質を突いてくるから、今回もきっと泣かされるだろうなと覚悟はしていたのですが。

逢田さんの言葉に、やっぱり今回も涙が止まりませんでした。

みんなに届けたいことや伝えたいことは、この10年間でみんなに届けてきたなって。今ならやり残したことはないって言えそうな気がします。

この言葉は、『勇気はどこに?君の胸に!』の歌詞の引用でもあり、同時に、TVアニメで梨子ちゃんが言っていた

「この道で良かったんだって証明したい」

その台詞に対する、ひとつの答えのようにも聞こえました。

この10年間、最高にラブライブ!してきたなと思っています。

そう語った逢田さんの表情はとても晴れやかで、その姿が梨子ちゃんと重なって見えた瞬間、感情があふれてしまいました。

そして、

Aqoursはみんなの心の中に残り続けるかもしれないけど、そう簡単には会えなくなってしまうかもしれない。でも、みんなが好きで居てくれたら、ずーっと想いは一つだと思っています。その先でまた会える未来があったらいいなと思っています。

そう語る逢田さんの言葉には、LoveLive!Daysのインタビューでも語られていた、“Aqoursを心の片隅にでも好きでいてほしい”という願いが重なります。

そして、その想いをあえて『想いよひとつになれ』のフレーズで伝えてくるなんて…ずるすぎます(号泣)

渡辺曜斉藤朱夏さん

斉藤さんはMCで、一人ひとりのメンバーの名前を呼びながら、「そこの君も!」と呼びかけたあとに放った言葉は、

みーんなのことがだーーーーーーーーーいすき!!!!

そう、TVアニメ2期11話での曜ちゃんのあの台詞。

思いの丈をまっすぐにぶつける姿が曜ちゃんそのもので、涙腺のダムが決壊しました。

そして2日目には、こんな言葉も。

私は千歌ちゃんと、小学校のころからずっと一緒に何かをやりたいと思って、できたのがスクールアイドルでした。スクールアイドルをして、こんなにも素敵なみなさんと出会いました。

アニメのストーリーをなぞるような、けれど現実の彼女自身の想いも重ねたメッセージに、胸がぎゅっと締めつけられるような感動を覚えました。

特に2年生組は、こうしてアニメの台詞や曲の歌詞を自然に引用しながら話すことが多くて、ステージの上で“ラブライブ!”を体現してくれていることが強く伝わってくるんですよね。それが本当に好きなんです。

さらに斉藤さんは、

約束はできないけど、いつかまたAqoursでステージに立つこと。それが私の目標です。それがいつかは分からない。でも、ずっとみんな待っててくれる?そしたらきっとまた、Aqoursに会えると思うから。永久で居続けるように私も頑張るから、みんなも頑張って!

そう語りかけてくれました。

もちろん偶然だとは思いますが、この言葉の響きが、どこかμ’s新田恵海さんのファイナルライブでのメッセージと重なるように感じて。

同じ“ラブライブ!”の日々を走ってきた彼女たちだからこそ、ただの偶然ではなく、必然のような一致にも思えて、不思議な感動に包まれました。

限られた時間が愛おしいからこそ、終わりを受け入れて旅立つのもスクールアイドル。

でも、永久を願ってステージに立ち続けたいと強く思うことも、またスクールアイドルの姿なんだと、あらためて気づかされました。

私も、またいつかAqoursがステージに立つその日を信じて、斉藤さんの「みんなも頑張って!」という問いかけに、胸を張って「Yes!」と応えられるように、これからも自分なりに頑張り続けたい。

お互いの想いを形に変えて夢を叶えていく。それが、“みんなで叶える物語”だから。

高海千歌伊波杏樹さん

フィナーレライブ、最後に回ってきたMCは、Aqoursのリーダー・伊波杏樹さん。

彼女は冒頭から、フィナーレが終わってしまうことの名残惜しさを素直に口にします。

私が喋り終わったらライブが進んじゃうんだよね

その一言に、メンバーたちは「ずっと喋ってて!」会場からは「喋らないで!」と愛あるツッコミを返し、会場にも笑いとあたたかさが広がりました。

このやり取り自体が、

本当にずっと、わいわい、がやがやした9年でした。けどみんなそんな『Aqours』が好きだよね?

と語られた言葉を体現していて。

まさに9年間のAqoursらしさを象徴するような場面でした。

そして、以前よりも良い意味で肩の力が抜けたMCを届けるようになった伊波さんに、私はまた一段と惹かれました。

彼女はこう続けます。

最初は何だよAqoursってと思っていた人がいるかもしれない。でも、そんなこと関係なくて。私、μ’sが大好きで。そうやって風当たりを覚悟してたけど覚悟以上だったり、笑えない日もあった。でも、高海千歌って、すっごい笑うのよ。太陽みたいな輝く笑顔で言うの。それが励みになる日もあったし、その笑顔がプレッシャーに感じる日もあった

当時、Aqoursが受けていた風当たりをリアルタイムで見ていたからこそ、この言葉の重みは痛いほどわかります。

同じμ'sファンであるはずの人々から向けられた無理解や批判の刃。それがどれほど彼女たちをの心を傷つけたか、想像に難くありません。

それでも、伊波さんはそのすべてを乗り越え、感謝とともにこう語りました。

伊波さんは「太陽みたいに輝く笑顔で」と口にする千歌ちゃんの笑顔に救われてきたと度々語っていました。

しかし、今回のMCを聞いて、その千歌ちゃんに心が追いつかない日があったなんて想像もできなかったので驚愕しました。

それでもファンへの感謝を素直に笑顔で伝える伊波さん。

9人それぞれの笑顔に励まされたって人?その言葉がなかったらここにいなかったって人?その気持ちがAqoursを10年間導いてくれたんです。本当にありがとうございます。

私たちにとってみんなが誇りなんです。そして、みんなの誇りが私たちであってほしい。最高のスクールアイドル人生だった!私、ラブライブ!大好きだから、それ絶対変わらないから、μ’sが導いてくれた、9人に導かれたこの景色を忘れない!

最高のスクールアイドル人生だった!

この言葉を、10年という歳月の果てに、彼女の口から聞くことができた。それだけで、もう十分でした。

心から笑顔になれると同時に、止めどなく涙が溢れました。

伊波さんの言葉は、いつも私たちの心を照らし、背中を押してくれる“最高のプレゼント”です。

フィナーレという場で、期待をはるかに超える言葉を届けてくれた伊波さん。あらためて、世界で一番誇りに思えるリーダーだと感じました。

そして最後、彼女はメンバー8人を真ん中に集めてこう叫びました。

絶対に忘れるなよ!痛みも苦しみも共にした仲だから誇りに思って前を向こう。みんなも約束!忘れないでね

Aqours!サーンシャイン!!

その言葉のあと、小指で交わした“約束”のジェスチャー

Aqours!サーンシャイン!!」の最後の掛け声とともに、永久stageに参加した全員が、Aqoursと共に走り抜けてきたことを誇りとして刻んだ瞬間でした。

この9人で最高のスクールアイドル『Aqours』でした!約10年間、本当に、ありがとうございました!

勇気はどこに?君の胸に!

そして、本当に最後に披露されたのが『勇気はどこに?君の胸に!

この曲は、これまでもライブのラストを飾ってきた曲ですが、今回もまたトロッコに乗ってステージを巡りながら、Aqoursのメンバーたちは私たち一人ひとりに感謝を届けてくれました。

「やり残したことなどない そう言いたいねいつの日にか そこまではまだ遠いよ だから僕らは がんばって挑戦だよね」

会場中でこのフレーズを一緒に歌えた瞬間、フィナーレのラストにふさわしい希望と挑戦のメッセージが心に強く響きました。

これまでにも何度も聴いてきた曲ではありますが、今回は“本当の最後”という文脈の中で、過去とはまた違う意味を持って胸に刻まれた気がします。

「ああ、本当にこれでフィナーレなんだ」と、ようやく実感が湧いたのも、この曲だったかもしれません。

楽曲の終盤では、メンバーがたっぷりと時間をかけて会場をまわってくれました。

その間、バックで流れる落ちサビのメロディが(おそらくその場の判断で)一度止まり、会場全体で歌声を重ねる場面もありました。

Aqoursとファンが完全にひとつになったあの時間はとても特別で、まさに“物語のラスト”にふさわしい瞬間だったと思います。

そしてメインステージに戻った9人は、手を繋いでこう言ってくれました。

この9人で最高のスクールアイドル『Aqours』でした!約10年間、本当に、ありがとうございました!

そのあと彼女たちは舞台袖へと去っていきましたが。それで終わりではありませんでした。

Aqoursは絶対みんなのことが大好きだから覚えといてね!

曜ちゃん。沼津へ帰ろ

寂しくなったら沼津にいつでも帰ってきてね!

まるでキャラクターたちがそのまま現実の世界に生きていて、物語が静かに続いていくような余韻を残してくれました。

Aqoursがこの10年で築いてきたもの、スクールアイドルとしての在り方、そしてラブライブ!という物語の”粋”を詰め込んだような、美しくも温かいラスト。

私は幸せな余韻を胸に、会場をあとにすることができました。

おわりに

何度だって砂時計をひっくり返せばいい

Aqoursの“第二のホーム”とも言えるベルーナドームで開催された『Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』は、2日間にわたる公演をもって幕を下ろしました。

9人の物語には一区切りがついたかもしれませんが、Aqoursの歩みはこれからも、沼津から続いていきます。

ステージを去る際のメンバーの言葉、そして最後に映し出された“逆さまになった砂時計”。

それは、ここが終わりではなく、新しい未来へのはじまりであることを静かに示していたように思います。

会いたくなったら、何度でも砂時計をひっくり返せばいい。

それは”時を巻き戻してみる”ことではなく、Aqoursと過ごす“今を重ね、そして未来へ向かって”歩んでいくということ。

彼女たちの物語は、これから先も続いていくのです。

Never the Finale LoveLive!

今回のフィナーレライブは、Aqoursの10年間を振り返るような構成になっていましたが、終演を迎えて率直に感じたのは「終わり感のない終わり方だったな」ということでした。

もちろん、それは決して否定的な意味ではありません。

むしろそれこそが、“Aqoursらしい永久の示し方”だったように思います。

μ'sのファイナルライブが「μ’sic Forever」という言葉で“永遠”を掲げつつも、形としては別れを明確に描いていたのに対し、Aqoursは今回のフィナーレの中にすら“次へと続いていく可能性”を感じさせてくれました。

ライブの空気感も、終わりではなく“延長線上に未来がある”という印象を強く残していて、それはまさに、作品やAqoursという存在そのものに寄り添った表現だったと思います。

繰り返しになりますが、ラストに映し出されたひっくり返された砂時計。

それは、時間を巻き戻すものではなく、劇中で語られた「何度だって飛ばせばいい」という紙飛行機のように、Aqoursはこれからも新しい輝きを探して、未来へと飛び続けていく。

そう感じさせてくれる、余韻に満ちたフィナーレでした。

【事後通販】ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~

Aqoursから受け取ったバトン

Aqoursがセンターステージに立ったとき、私は彼女たちの背中を後ろから見つめていました。

その9人の背中が、想像以上に大きく、そして力強く見えたことが、今でも強く印象に残っています。

Aqoursの旅路は、決して順風満帆ではありませんでした。

デビュー当初は逆風が吹き荒れ、まるでセカイが終わりかけたような瞬間もありました。

それでも彼女たちは、形を変えながらも歩みを止めず、清濁を併せ呑んでこの10年間を駆け抜けてきた。

だからこそ、その背中はただ大きいだけではなく、眩しいほどに輝いて見えたのです。

…ここで、小話をひとつ。(高槻さんリスペクト)

『未体験HORIZON』のパフォーマンス中、黄色く光る蝶々がキラキラと舞い上がっていきました。

私の席からは少し距離があったので、「あれは届かないだろうな」と思いながら、ただ見上げていたのですが。

曲が終わってふと足元を見てみると、そこに1枚だけ、蝶々の飾りが落ちていたのです。

小さな奇跡のような出来事に、心がふっと和らぎました。

届かないと思っていたものが、そっと自分の足元に舞い降りていたこと。

それはまるで、Aqoursからの“今この瞬間を受け取って”というメッセージのようにも感じられて、私はそれをそっと拾い上げました。

どうしても、あの出来事が偶然とは思えませんでした。

それはまるで、Aqoursがスクールアイドルとして羽根を受け取ったように、今度は私が彼女たちからバトンを受け取ったような、そんな感覚でした。

ここからは、君が自分だけの物語を紡ぐ番。

次にAqoursに会うその日まで、胸を張って笑顔で会えるように。

何も描かれていないこの道を、自分のペースで、起きることすべてを楽しみながら。

私だけの物語を、全力で走っていきたいと思います。

Special thanks Aqours&彼女たちが繋げてくれた仲間たちへ

フィナーレライブの2日間、かつて一緒に青春を駆け抜けた友人たちと、約8年ぶりに再会することができました。

それぞれに歩む人生は変わっていても、Aqoursへの想いだけはあの頃のままで、何も変わらずに語り合えた時間が、本当に嬉しかったです。

Aqoursを語り合えるこの時間、そしてそれを共にできる仲間たちの存在。

それは、Aqoursがくれた最高の“宝物”なんだと改めて感じました。

このかけがえのない仲間たちと、人生に光をくれたAqoursに、心からの感謝を込めて。

 

「10年間、本当にありがとう。

 最高のスクールアイドルの輝きを届けてくれてありがとう。

 そして、これからはもっと “永久に”。

 どうかよろしくね、Aqours。」