きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

内田彩キャラソンLIVE『〜chara・melt・room〜』に寄せて

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内田彩キャラソンLIVE『〜chara・melt・room〜』本当に行って良かった。自分にとって青春と言ってもいい思い出深いキャラクターが次々とステージに現れるさまには感動と興奮が止まらなかった。南ことり、服部静香、アスクール、四宮ひまわり…どのキャラクターもしっかりとステージに立っているのが見えた。本当に凄いよね。次々にバトンを繋いでいた。旧友に会えた時って感慨深い感情が湧き上がってくるけど、今日一日で何人もの大事な人に再会できたような。内田彩さんがライブのなかで使ってた「蘇る」っていう表現が的確で、キャラクターソングを通して胸にしまっていた大事な思い出が次々と呼び起こされていった。ライブの中でも用いられた「鍵」というアイテムは思い出の扉を開いていくという意味でもぴったりだし、終始そんな何ものにも代え難い素敵な時間が流れていたなとライブを振り返って思いました。

今回はそんな素敵なライブを実現しちゃった内田彩さんってやっぱ凄いよねって話。歌とかセトリとかキャラクターの台詞とかの感想は自分の胸のなかにちゃんと留めておきます。

 

 

愛は偉大

あることが好きでそれに夢中で取り組んで楽しんでる人ってそれだけで応援したくなるよね。その姿は本当に輝いて見えるし、自分も元気をもらえるからそんな人が好き。自分が好きなアーティストの共通項は詰まるところそこに尽きる。ライブを見ていてその人が一番楽しんでる姿を見せてくれる人。そして、その中でも好きの気持ちを形にできる人ってのがやっぱり見てて尊敬の念を抱くようになるし、いつまで経ってもどんなに有名になっても自分が好きなものを好きだと言葉にして伝えてくれる人は芯が通っていて格好いいなと思ってしまう。その全部に当てはまるのが内田彩さん。

かれこれ5,6年くらい内田彩さんを応援してる訳ですが、彼女がブレたところを一度も見たことが無い。歴史を振り返るのは今回の趣旨ではないので割愛しますが、今回のキャラソンライブでもその姿は健在だった。役を演じること、キャラソンを歌うことが本当に好きなことが内田さんの歌から伝わってきたし、何よりも自分自身が楽しんでいる姿を見せてくれた。また、これまで普通に「キャラソンライブ」と言ってきたが、それを開催できちゃうことだって本当に凄いことだ。レーベルうんぬんの大人の事情もあるだろうし、横断的にキャラソンライブをやることの難しさは素人でも分かる。声優は数多くいるが、キャラソンライブを生涯でできる声優はごく限られているだろうし、やはりそれを実現できてしまうのも内田さんのキャラクター愛、作品愛があればこそだし、どうしてもキャラソンライブをやりたいという強い想いと行動によるものだろう。あとは内田さん自身一緒に仕事をした人から愛されるところも大きいだろう。

 (各方面から応援の声が届いてるのも内田さんの人徳があってのことでしょう)

そして、やっぱり内田さんはしっかりと自分の言葉で「キャラソンを歌うことが好き」と言ってくれた。声優という仕事が好きでしっかりと誇りを持っている。だから、内田彩さんは格好いいのだ。

 

命を吹き込む神様

大仰な話になってしまうかもしれないけど、やっぱ声優さんって偉大だなと思ってしまう。冒頭でも言ったけど、次々にいろいろな作品のキャラクターがその子の声で歌い紡いでいく姿は感動と興奮が止まらない。だって、ステージには内田彩さんしかいないのに、そこにしっかりとキャラクターが見えるんだよ。キャラクター、キャラクターといいつつ、しっかりと自我を持った一人の子がそこに生きていて、呼吸をして歌を歌っている。でもふと思うと、やっぱりステージには内田彩さんしかいない。そんなことを思うと大仰な話にもなって、声優さんは「命を吹き込む神様」だとあらためて思ってしまった。それを声ひとつでやってしまっているのだから、ますます尊い尊いと言うと安易な意味にも捉えられかねないが、やっぱり内田さんがそこに一人いれば何人、何十人もの子たちを舞台に立たせてあげられるのはもう尊い以外言葉が見つからない。神様のなせる業だ。

とまぁこれ以上言うとこじらせてる人みたいに思われそうなのでこれくらいにしておくが、「やっぱ内田彩さんなんですよね」という言葉に今回も尽きる。ワタクシゴトの話で恐縮だが私は最近ドルヲタ寄りの人間になっているこのタイミングということもあり、余計に声優さんの凄さというものを再認識させられたような気がした。声優さんって凄いんだと、自分が声優さんをかれこれ10年間好きで居続けられた根源的な想いを、あらためてものすごい吸引力をもって引き戻してくれる、原点に帰してくれるのが内田彩さんなのだと、今回のライブを通して強く感じたのでした。

 

内田彩さんの言霊

内田さんの言葉はいつもどストレートで突き刺さる。やっぱり彼女自身が好きなものに対してストレートなのが説得力がある理由なのだろうが、想いをしっかりと言葉にして真面目に届けてくれるのが何よりもファンとしては嬉しい。今回のキャラソンライブでもそんな内田彩声優語録のなかに書き留めておきたいものがいくつかあったので、特に印象に残っているものに触れてこのエントリーを終わりとしたい。

皆さんが大事にしてくれたものを思い出すきっかけを与えられていたら、声優がいる意義になるんじゃないかなと思います。

まさに「感じていたこと」を「言葉にしてくれる」から内田彩さんにはいつも驚かされる。今回のライブで、キャラソンを聞けば、その瞬間にこれまでの思い出が走馬灯のように蘇ってきた。具体的に思い出せないものでも、その当時抱いていた想いが確かな熱量を持って押し寄せてきた。まさにキャラソンが思い出の扉を開く鍵だ。そんなことを思いながらキャラソンライブを楽しんでいたからこそ、ふいに心を読んだようなことをズバッと言ってくれた時には涙がちょちょぎれたのである。

作品が終わっても皆さんが忘れないでいてくれる限り、その子たちはずっと生き続けることができる。

キャラクター愛もそうだし、彼女の言葉を通して演じた子たちへの真摯な向き合い方が透けて見える。「人が死ぬ時は誰かに忘れられた時だ」って誰かが言ってたけど、それくらい壮大な話のようにも聞こえたし、やっぱり単純な愛のあらわれにも聞こえた。てかそんなことを言ってくれるのはその作品やキャラクターのファンとしてこの上なく嬉しいことだし、そのキャラクターにとっても嬉しいことなんじゃないかな。

 

やっぱり言いたいこと

を言わせてください。内容については心に留めておくって言ったけど。

「ミはμ'sicのミ」を選んでくれた理由がね、本当に嬉しかった。大切だからこそそっとしておきたい思い出って誰しもあるはずで、6年間というアニメとしてはすごく長い時間のなかで9人で育んだものは特に大切だろうし。自分でも不思議とラブライブ!の振りは覚えてたって言ってたくらいだからやっぱり相当濃い思い出だったんだろうね。でもその中でも内田さんなりに悩んでくれたみたいで、「ミはμ'sicのミ」ならみんなで作った曲だからってμ'sの歌でも歌おうと決断してくれたみたい。それがね、本当に嬉しかった。ミミミは、ファンミでもファイナルでも一緒に歌って踊った曲だから、久々でも振りを覚えていたし全力で踊った。ミミミは楽しかったけど、やっぱり特別だから泣いたよね。色々な思い出や感情が蘇ってきたからさ。

ファイナルライブの当日も彼女たちの曲を聴くと、色々な思いが込み上げてくるだろう。しかし、たとえ最後を迎えようとも、彼女たちは音楽と共にあり続ける。彼女たちの音楽を聴けば、またいつでもその日の景色を思い出すことが出来る。それこそが「μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪」に込められた本当の想いではないだろうか。

みんなで叶える物語の軌跡―ラブライブ!μ's Final LoveLive!〜μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜に寄せて - きりんログ

まさに今回の「chara・melt・room」が思い出へと繋がる足がかりだったし、ことりちゃんの歌が思い出の扉を開く鍵になった。

という訳で、内田さん、声優生活10周年おめでとうございます。ご自身が選曲した理由として語ってくれた「START:DASH!!」が、今まで一緒に歩んできた大切なキャラクターやキャラソンたちと新たに今日からスタートするぞという思いの通り、また20周年、30周年と続き、沢山の子に出会い、全員で手を繋いで、またひとつのステージに立つ日を心待ちにしています。

 

内田さんがライブ中に触れていた3年前の収穫祭のレポ

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