きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

【ラブライブ!サンシャイン!!】第13話「サンシャイン!!」~みんなで輝く物語~ 感想ひとりごと

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ラブライブ!サンシャイン!!第13話「サンシャイン!!」。遂にこの時がやって参りました。アニメまで待ち侘びて長かった時間も、始まってしまえば一瞬のように感じられた三ヶ月間。その最後となる、第13話がやってきました。第1話から12話まで、丁寧に紡がれてきた輝きの物語。それが、どのような結末を迎えるのか。上映会に参加し、大きなスクリーンで緊張しながらも心を踊らせてAqoursの物語を見届けました。

 

ゼロという場所の再確認

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冒頭は、9人が学校の屋上で地区予選に向けてダンス練習をしている場面から。先輩後輩の区切りなくお互いを弄りながら楽しげに話している場面からは、彼女たちの絆がよりいっそう強固なものになったことが伝わってきます。

 

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今のところ…

 

ダンス練習終わりに、図書室に皆で集合。学校説明会の希望者数が現状で、どうなっているのか。千歌は鞠莉に尋ねました。

 

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ゼロー!

 

結果はゼロ。いくら頑張っても、その現実は変わりませんでした。

 

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そんなにこの学校魅力ないかなぁ… 

 

自分では、この浦女が素晴らしいところだと思っていたはずの千歌。それなのに、この学校に興味があるという人が現れない現実から、千歌は「この学校に魅力がないのかな」という懐疑にまで陥いってしまいます。

 

ですが、実際のところ、この学校に魅力が無い訳ではありません。そのことは、Aqoursの物語を通して、何度も内浦の素晴らしさを目にして来た我々の知るところでもあります。しかし、それはあくまで我々がAqoursの物語を追うことが出来た視聴者という立場だったから。

 

千歌たちが本当に魅力を伝えたい人たちに対しては、彼女たちの物語が「伝わっていなかった」。それが、ゼロが中々イチに変わってくれなかった理由でした。

 

しかし逆に言えば、Aqoursの物語を皆に伝える方法があれば、この場所の魅力を伝えられる可能性があるということ。先に述べてしまいますと、終盤の地区大会で披露したミュージカルは、彼女たちの物語を伝える為には最善の方法だった訳です。

 

輝きの拡がり

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もしかして、今日も練習?

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もうすぐ、地区予選だし…

毎日だから慣れちゃった

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練習、毎日やってたんだ…

千歌達って、学校存続させるためにやってるんだよね…

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…でも、凄くキラキラしてて眩しいね!

 

学校の友だちが、千歌たちの努力を目の当たりにします。しかも、その努力は自分たちが大好きな学校を守るために向けられたものでした。

 

千歌を見たいつきたちが、その姿を「凄くキラキラしてて眩しいね」と表現します。これは、正に彼女の輝く姿を表現した言葉そのもの。千歌たちの輝きは、終盤のライブで観客の全員に伝わりますが、まずは一番近いところにいた学校の友だちに伝わった。千歌たちの輝きは、波紋のように見る人達に拡がっていきます。

 

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花丸ちゃんと歌詞を詰めてから、果南ちゃんとステップ決めるところ

 

花丸が歌詞を書いていることが明言されたり、果南もダンスのステップに大きく関わっていたことなどが明らかになったりと、全員がそれぞれに出来ることに対して全力で取り組んでいることが明かされます。そして、その場所に現れたのは

 

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千歌!

 

学校から帰ったはずの、千歌の友人たちでした。

 

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千歌たちさ、夏休み中ずっとラブライブに向けて練習してたんでしょ?

そんなにスクールアイドルって面白いのかなって

私たちも一緒にスクールアイドルになれたりするのかな、学校を救うために

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他にも、もっと自分達にも何か出来るんじゃないかって考えてる子、結構いるみたいで

皆、最初は仕方ないって思ってたみたいなんだけど

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やっぱり、皆この学校大好きなんだよね

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だから…学校救ったり、キラキラしたり、輝きたいのは千歌達だけじゃない。

私達も一緒に、何か出来ることあるんじゃないかって…

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やろう!みんな一緒に!

 

むっちゃんたちはもちろん、他の学校の皆にも千歌たちの輝きは届いていました。

 

でも、今気がついた。無くなっちゃダメだって
私、この学校好きなんだ 

第6話「PVを作ろう」

 

千歌が「ここには何もない」と6話で語っていたように、彼女も最初はこの学校に強い思い入れは持っていませんでした。そんな千歌は、大切な仲間と一緒の時間を過ごす内に、「この学校が好きだから、廃校から救いたい」という気持ちに至ります。

 

そして、その気持ちを持つようになったのは、千歌だけじゃなかった。

 

皆、最初は仕方ないって思ってたみたいなんだけど。やっぱり、皆この学校大好きなんだよね

 

学校の皆も、千歌と同じく「学校が好き」という気持ちを持つようになった。彼女たちも、千歌が自分のことを普通だと言っていたように、どこにでもいるような普通の少女たち。そんな彼女たちが、千歌が学校のために努力している姿を見て、自分たちもこの学校の為に何か出来ることはあるんじゃないかと思うようになります。かつて、普通だった千歌が、普通の女の子たちがキラキラと輝くμ'sに憧れてスクールアイドルを始めたように。

 

輝きに憧れた千歌が輝く姿が、また別の誰かの「輝きたい!!」という気持ちを生み出していく輝きの連鎖。

 

学校救ったり、キラキラしたり、輝きたいのは千歌達だけじゃない。私達も一緒に、何か出来ることあるんじゃないかって

 

そんな彼女たちに対して千歌は

 

やろう!みんな一緒に!

 

彼女は、快く友人をスクールアイドルに迎え入れました。この決断を聞いた時、Aqoursが追いかけていたμ'sとは違う道を確かに歩み出したことが伝わって来ました。

 

かつてμ'sは、9人じゃなくなった時のグループについて真剣に悩んだことがあります。その時に彼女たちが出した結論は「自分たちがこの9人であればこそ」というもの。

 

それに対して、千歌は「みんなと一緒にスクールアイドルをやりたい」という答えを出しました。誰かと一緒に輝きたいという気持ちを強く持ち、Aqoursの9人の仲間と一緒に輝きを目指してきた千歌。

 

千歌ちゃんにとって輝くということは自分ひとりじゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなと一緒に輝くことなんだよね

私や曜ちゃんや、普通の皆が集まってひとりじゃとても作れない大きな輝きを作る

その輝きが学校や聞いてる人に拡がっていく。繋がっていく…

それが、千歌ちゃんがやりたかったこと。スクールアイドルの中に見つけた、輝きなんだ

第11話「友情ヨーソロー」

 

梨子ちゃんと曜ちゃんが語るように、千歌はスクールアイドルを続ける上で「みんなと一緒に輝くこと」を何よりも大切にしてきました。それは、μ'sの「みんなで叶える」姿に憧れ、実際に仲間と手を取り合い「みんなで輝く」ことの素晴らしさを身を持って体験してきた千歌だからこそ。12話かけて丁寧に描かれてきたものであり、それゆえに千歌が出した決断は疑う余地が無く素直に受け入れることが出来ました。

 

伝えるということ

学校でむっちゃんたちの話を聞いた千歌は、梨子に自分の想いを伝えます。

 

ここにいる人は皆ここが大好きなんだよ

街や学校も人も大好きなんだよ

それって、ここが素敵な場所ってことでしょ。

なのにゼロってことは、それが伝わってないってことだよね

ラブライブがどうでもいいって訳じゃないけど…

 

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ここが素敵な場所だってきちんと伝えたい!そして、0を1にしたい!

 

千歌は、学校の皆が「この場所が大好き」という想いを持ってくれていたことを知り、それゆえにこの場所には魅力が沢山あることを再確認することができました。そして、それは学校の皆だけではありません。この街に住む人たち全員が同じような想いを持っている。皆にとってここが素敵な場所であるという確信を得たことで、千歌はそれをきちんと「伝えること」が必要だと思うようになりました。

 

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私が高海千歌の母です

 

最終話にして、初めて登場した千歌の母。

 

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なんか、千歌がスクールアイドルとかいうのやってるから、一度見に来てって志満から連絡があって

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また、余計なことを…

 

姉の妹思いなさりげない優しさが感じられます。

 

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今度は…やめない?

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うん、やめないよ 

 

一つだけと言い質問を投げかけた千歌の母。「今度はやめない?」「うん、やめないよ」と、多くを語り合わずとも、千歌のことを見守り続けてきた母の暖かさがずっとそこにあったことが感じられる素敵なシーン。あらためて、学校だけでなく、家族を初めとした街の皆の優しさがこの街には溢れていることが伝わって来ました。

 

それぞれの仲間への想い

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…みんなー、準備はいいー?

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全員で、参加するって!

 

東海地区予選の開催地。集合した千歌たちを出迎えてくれたのは、学校の全校生徒でした。千歌の学校を守りたいという気持ちが、学校の皆に伝わっていたことが証明されました。しかし、

 

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全員でステージで歌ったら、絶対キラキラする!

学校の魅力も伝わるよ!

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…ごめんなさい!

実は…調べたら歌えるのは事前にエントリーしたメンバーに限るって決まりがあるの

それにステージに近づいたりするのもダメみたいで

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いきなり言い出した私達も悪いし…

客席から宇宙一の応援してみせるから

浦女魂見せてあげるよ!

だから宇宙一の歌聞かせてね!

 

梨子ちゃんがずっと言い出せなかったこと。それは、学校の皆全員でスクールアイドルとしてステージに立つことはできないというルール。そして、ステージに近づくことも許されていないこと。学校の皆も千歌もキラキラ輝いて想いを語っていたからこそ、梨子ちゃんはなかなかそのことを言い出せなかったのでしょう。

 

それでも、学校の皆の気持ちは変わりませんでした。学校を守るために頑張る千歌たちを応援したいという想い。今、ここで学校の皆の想いがひとつになりました。

 

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実はまだ、信じられないんだ…

今、こうしてここにいられることが

夢見たいズラ…

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何今更言ってるの?

今こそがリアル、リアルこそ正義

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ありがとね…

さ、あとはスクールアイドルとなってステージで堕天するだけ!

 

学年ごとに、仲間への想いが交わされます。大きなステージに臨む不安がるルビィと花丸を励ましたのは、思いがけないヨハネでした。これまでは自分の想いを言葉にして告げていなかっただけに、ここで仲間を励まして感謝を語ったことには不意打ちで胸を打たれました。しっかりと彼女の中にも仲間を大切に想う気持ちがずっとあったことが伝わってきます。

 

高校3年になってからこんなことになるなんてね

まったくですわ。

誰かさんがしつこいおかげですわね

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感謝するのは、私だよ

果南とダイヤがいたからschool idolになって、ずっと2人が待っててくれたから、諦めずに来られたの

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あの時置いてきたものを、もう一度取り戻そう!

 

交わされる3年生の想い。鞠莉のおかげで、またこうして3人で一緒の場所にいられること。そして、果南とダイヤが待ち続けていてくれたおかげで、またスクールアイドルを一緒に始められたこと。9話を経て彼女たちの会話を聞くと、思わず込み上げてくるものがあります。失われた2年間と、ラブライブに置いてきたものを取り戻すためのステージ。Aqours9人としてだけではなく、3年生3人としてラブライブに挑む理由を持っていたことが、何よりもリアルで愛おしく感じられました。

 

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不思議だなぁ。内浦に引っ越してきた時は、こんな未来が来るなんて思ってもみなかった

千歌ちゃんがいたからだね

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それだけじゃないよ!

ラブライブがあったから!μ’sがいたから!

スクールアイドルがいたから!

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曜ちゃんと梨子ちゃんがいたから!

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千歌がいてくれたからこそ、梨子ちゃんは自分を変えることが出来て、曜ちゃんも千歌たちと一緒に何かに夢中になれることが出来ている。そんな彼女たちに対して、それだけじゃないと千歌は告げます。

 

ラブライブがあったから!μ’sがいたから!スクールアイドルがいたから!

 

輝かしい今があるのは、自分が憧れたμ'sが輝いていたから。そのμ'sを生んだラブライブの輝き、そしてそれに続くスクールアイドルの輝きがあったから。全ての輝きが、過去から現在へと繋がる輝きの円環が、千歌たちがいる"今"を創り出していたのでした。

 

曜ちゃんと梨子ちゃんがいたから!

 

そして、一緒に輝ける仲間が側にいること。千歌にとって輝くということは、ひとりでは出来ないことであり、皆で手を取り合って初めて出来ることであります。

 

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これからも、いろんなことがあると思う。

嬉しいことばかりじゃなくて、辛くて大変なことだっていっぱいあると思う

でも私、それを楽しみたい!全部を楽しんで、皆と進んでいきたい!!

それがきっと、輝くっていうことだと思う!

 

千歌が示した新しい輝き方の定義。辛いことも大変なことも全てありのままに受け入れて、それをみんなと一緒になって楽しみながら進んでいくということ。

 

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9人だけじゃない…

行くよっ!!

 

そして、そのみんなに含まれるのは9人だけじゃない。千歌が語るみんなには、学校の友達も、街の人たちも含まれている。それこそが、千歌が輝きの中に見つけた、本当に自由な自分なりの輝き方なのでした。

 

輝きの物語の伝播

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今日は皆さんに、伝えたいことがあります!

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それは、私たちの学校のこと!街の事です!

 

いよいよ訪れたAqoursの地区大会のステージ。千歌たちは、自分たちが大好きな学校の魅力を伝えるために、自分たちがそこで出逢った奇跡のような物語を体現します。

 

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Aqoursが生まれたのは、海が広がり、太陽が輝く内浦という街です

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小さくて人もいないけど、

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海には沢山の魚がいて、いっぱいみかんが取れて…

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暖かな人で溢れる街

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「暖かな人で集まる街」という台詞の時に、家族を始めとした街の人たちが映ります。それは、愛犬のしいたけも例外ではありません。ずっと千歌と一緒に暮らしてきて、子供の頃には曜ちゃんと運動会で写真を撮り、大好きな梨子ちゃんを初めとしたAqoursの皆が家に遊びに来てくれて、沢山の思い出を共有しました。そんなしいたけも、千歌たちが輝くステージを誰よりも見たかったことかと思います。

 

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その街にある小さな小さな学校。

今ここにいるのが、全校生徒!

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そこで私達は、スクールアイドルを始めました

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アキバで見たμ’sのようになりたい!

同じように輝きたい!でも…

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作曲っ!??

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そう。作曲ができなければ、ラブライブ!には…出られません!!

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そんな時、作曲のできる少女、梨子ちゃんが転校して来たのです!

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奇跡だよ!

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千歌たちのステージを見ている皆に物語の楽しさが伝わっていることが、会場にいる生徒たちの笑顔から分かりました。

 

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東京から来た梨子ちゃんは、最初はスクールアイドルに興味がなかった。でも…

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輝きたい!!

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お、おら…私、運動苦手ずら…だし…

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ルビィ…スクールアイドル好きだけど…人見知りだから…

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堕天使ヨハネ、ここに降臨!!

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こうして6人になった私達は、歌を歌いました。街のみんなと一緒に

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そんな時、私達は東京のイベントに出ることになった

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未来ずらー

 

彼女たちの奇跡の出逢いや出来事が、演劇を通じてありのままに伝えられます。

 

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でも、結果は…最下位

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私達を応援してくれた人は、ゼロ

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スクールアイドルは、厳しい世界…

そんな簡単ではなかったのです

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やめる…?

千歌ちゃん、やめる?

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悔しい…!

 

千歌の「悔しい」という言葉を聞いて、ハッとした表情を浮かべる千歌の母。それは、これまで夢中になれるものが無くて、すぐに諦めてきた千歌が初めて語った本気の悔しいという気持ちを聞いたから。母にとっても、千歌がそのような気持ちに至ったことは意外だったのです。

 

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0だったんだよ?悔しいじゃん!

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その時、私たちの目標が出来ました

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そんな時、新たな仲間が現れたの!

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以前スクールアイドルだった3人は、もう一度手を繋いで、私達は9人になりました!

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こうして、ラブライブ!予備予選に出た私達、結果は見事突破!

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入学希望者はゼロ

忌まわしきゼロが

また私たちに突きつけられたのです

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どうしてゼロなのーー!!

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そして、決めました

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私達は

この街と

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この学校と

この仲間と一緒に!

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私たちだけの道を歩こうと

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起きること全てを受け止めて

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全てを楽しもうと

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それが…輝くことだから!

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…輝くって、楽しむこと

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あの日、0だったものを1にするために!

 

千歌たちが内浦で出逢った奇跡のような出来事の連続。それがAqours9人の物語を通して、全てが観客にありのままに伝えられました。苦しかったことも辛かったこともステージ上で全てを曝け出すこと。それは、辛いこともありのまま全てを楽しむことが輝くことだと定義した彼女達ならではの輝きの伝え方でした。

 

そして、全ての準備は整いました。あとは、そのユメを語る言葉を歌に乗せるだけ。Aqoursによる、最高の輝きのステージが幕を開けます。

 

MIRAI TICKET

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さぁ、いくよ!!

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1!

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2!

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3!

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4!

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5!

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6!

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7!

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8!

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9! 

 

10! 

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「10!」という掛け声。これまで、ラブライブのキャストのライブで客席から投げかけられていた掛け声です。それを、逆輸入的に物語の中に組み込んだこと。ラブライブ!サンシャイン!!がより一層リアルな物語として強固になった瞬間です。

 

そして、それは、千歌が考える「みんなで輝きたい!!」のみんなが、9人だけに閉じられたものではないことが説得力を持って伝わって来る台詞でもありました。

 

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今、全力で輝こう!!

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ゼロから

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イチへ! 

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Aqours!サンシャイーン!! 

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Aqoursの新曲『MIRAI TCIKET』が披露されます。「光になろう」という言葉の通り、光に溢れた眩しいステージ。未来に向けて航海をするAqoursの前向きな歌。そして、9人だけじゃなく、みんなにも一緒に輝こうと背中を押すような歌詞。比較する訳ではありませんが、μ'sの「SUNNY DAY SONG」と似た想いが込められた曲であるように私は感じました。「光になろう」という歌詞が「輝きになろう」にも重なります。

 

Aqoursとして自由に輝くことを誓ったものの、μ'sへの憧れはそのままずっと心に残り続けていることが、「君ここ」に似たステージ床のひまわり(花言葉は「憧れ」)とも太陽にも取れるステージから伝わって来ました。「憧れ」から始まって、自らの「輝き」を見つけるに至る。それがラブライブの「サンシャイン」に込められた意味なのかもしれません。

 

衣装は、何か船上のパーティーに来た人たちを出迎える時に着るような正装のように見えます。これは、未来へのチケットを「輝きたい‼︎」と思う人たちに手渡しするようなイメージでしょうか。輝きたい人たち全てを未来へと招待するAqoursのスクールアイドルとしての在り方が、MIRAI TICKETという曲には込められているように感じました。

 

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ダイヤ、ヨハネの母、花丸の祖母でしょうか。曲中にママライブが登場するのは伝統的ですが、ふとしたサプライズが曲の盛り上がりを更に加速させます。

 

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9つの光がひとつになって導いた新しい輝き。

 

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「もっと先の景色」を望む千歌は、新しい輝きを掴み取ろうとします。

 

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みんな一緒に輝こう!!

 

新しい輝きを掴み取る為に千歌が見つけた方法。それは「みんなで輝く」こと。

 

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千歌の言葉に呼応するように、会場にいた学校と街の皆がペンライトを持ってステージに駆け出します。梨子ちゃんが言っていたように、エントリーしていない人がステージに近づくことは大会のルールでは禁止されていますが、千歌たちの輝きに魅せられて、自分も「輝きたい‼︎」と思った人たちが、ステージに向かって駆け出します。

 

それは自然なことでした。輝きたいという気持ちを持った千歌が、何事にも捕らわれずに自由に夢中で駆け出したように、その千歌の輝きを目にした人たちが駆け出したのはもう道理で語れることではありません。MIRAI TICKETの歌詞の通り、自然と「輝きは心から溢れ出す」ものなのです。

 

確かに側から見ればルール違反であることは認めざるを得ませんし、千歌自身も「ラブライブがどうでもいい訳ではないけど」と本話の序盤で語っていました。しかし、千歌はかつて「勝ちたいですか」とライバルに疑問を投げかけたように、彼女は勝ち負けのためだけにラブライブに出場した訳ではありません。千歌がやりたかったこと、それは何者にも縛られずにみんな一緒になって自由な走り方で輝くこと。

 

競争主義に走りがちなスクールアイドル界において、全ての少女が自由に輝くことが出来るんだと証明出来るスクールアイドルの存在。彼女たちは、競争(ルール)に縛られているスクールアイドルたちに、真の自由をもたらす事が出来る救世主になり得る存在にも思え始めました。

 

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そして―。遂に、彼女たちが自分たちで決めた目標「0から1へ」が叶う瞬間が訪れました。確かに、0から1は傍から見れば、小さな出来事だったのかもしれません。でも、彼女たちにとっては、本当に奇跡のような大きな出来事だった。彼女たちの輝きの「物語」と輝きの「歌」がひとつになって見る者に伝わった瞬間、名前も知らない誰かの心を動かしました。

 

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青一色に染まる会場。その光景は、新しい輝きを見つけるために旅立つAqoursが航海する大海原のように見えました。その大海原を千歌は自分の脚で真っ直ぐに、そして自由に駆け出します。

 

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まだ見ぬ新しい輝きの未来へと向かって―

 

君のこころは輝いてるかい?

千歌は始まりの海岸に立ちます。Aqoursという砂浜に刻まれた文字と足跡。EDで何回も見たあの映像が蘇ります。そして、千歌は自分たちの決意を語り始めます。

 

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私達がゼロから作り上げたものってなんだろう。

形の無いものを追いかけて、迷って、怖くて、泣いて。

そんなゼロから逃げ出したいって。

でも…何も無いはずなのに。

いつも心に灯る光。

この9人でしか出来ないことが必ずあるって信じさせてくれる光。

私たちAqoursは、そこから生まれたんだ!

叶えてみせるよ、私達の物語を!この輝きで!!

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君の心は

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輝いてるかい?

 

君のこころは輝いてるかい?

 

それは、自分のように燻っていた全ての少女たちに向けて発せられた言葉のように思いました。「君のこころは…」と聴いているということは、裏を返せば「私のこころは輝いているよ」ということ。それは、自分なりの輝き方を見つけた今の千歌だからこそ紡ぎ出すことが出来た言葉。

 

初めはμ'sに憧れて、自分たちも「輝きたい‼︎」という想いを持った少女たちが、自分なりの自由な輝き方を見つけて、その輝きを拡めていく青春ストーリー。

 

それこそが「みんなで叶える物語」の新しい形であり、「ラブライブ!サンシャイン!!」が紡ぎ出そうとしている新しい物語:「みんなで輝く物語」の姿なのかもしれません。