きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

「シブヤノオトPresents Aqours東京ドームへの道 〜想いよひとつになれ〜」を見て

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Aqours 〜東京ドームへの道〜 - SPECIAL番組 | シブヤノオト | NHK

 

NHKで放送されたAqours特番がめちゃくちゃ良くて感動したので、見て感じたことをとにかく書きなぐっておきたいと思った。ノンストップで書いてるから読みづらいと思うけど、自分の言葉を感情に任せて出してるからそれは許してね。

NHKではμ'sの時も特集を組んでもらってて「ラブライブ!μ ’sスペシャルライブ」、幸せな事に自分も友人のおかげで300人くらいのキャパで公録を観ることができたんだけど、その時会場で流れてたμ'sのMIXの繋ぎがとにかく凄くてプロの仕事を垣間見た記憶がある。放送自体も革新的で、それまで舞台裏を公開してなかったμ'sの舞台裏をガッツリ映像に乗せてて。

そして今回Aqoursの特集ということで、前回と大きく違っていたのがμ'sの時はスタジオライブが中心で、Aqoursの時は彼女たちのバックボーンを映し出そうとしているっていう構成が大きく違っていた。前回もキャストが抱く想いが語られるインタビューがあったけど、あくまでもラブライブ!を追い駆けてる人をターゲットに据えたような形だった。それで今回はというと、かなり新しくラブライブ!を好きになって、アニメだけは見てる、とか、ラブライブ!のライブは凄いって聞いたけど何が凄いんだろうって思ってた人、つまりあまりラブライブ!に触れてこなかった人にも魅力が伝わるような構成になってたのが本当に素晴らしかったと思う。

やっぱり一ファンとして嬉しいのは、自分たちが応援してる子たちが頑張ってる姿、魅力を知ってもらうことがひとつあると思うから、そういう意味で今回の特番というのは本当に意義深いものだったと思う。

自分は会社の同僚とか友達とかから「ラブライブ!の良さって何?」みたいな質問を投げかけられることがあるんだけど、そのときに上手い答えが返せない歯がゆさみたいなものがあって、常日頃から魅力を端的に表す言葉を考えてたり何なりしてて。いつかはバシッとラブライブ!を知らない人にも魅力を自分の言葉で伝えられるようにはなりたいけど、それまではこの「シブヤノオトPresents Aqours東京ドームへの道 〜想いよひとつになれ〜」を見てください。といえばバッチリなんじゃないかなと、そう思えるくらいこの特番は自分たちが思うAqoursの魅力が凝縮されている放送でした。

そして、やっぱり彼女たちの魅力を手っ取り早く伝える方法は「映像」だなと。それはアニメーションとシンクロするライブ映像だったり、キャラクターとシンクロするキャストの想いだったり、ラブライブ!サンシャイン!!のバックグラウンドだったり。「言葉では語りきれない」とブログ書きが言うなよって感じだけど、だからこそ彼女たちはそこに収まらない魅力があるグループなんだということが全速力で突きつけられた気がして、こんなに気持ちの良いことは無かった。や、決してこれからも語ることはやめないんだけどね。

特番の一番最初にあったのは紅白歌合戦のパフォーマンス後のメンバー。みんな口々に「本番が一番楽しかった」と言っていたのが本当に何よりだった。国民の多くが見守る紅白歌合戦という大舞台で楽しむチカラっていうのは、やっぱり9人の絆、これまでやってきたライブ、広めたいという想い、とかとかあったからだと思うし、本当にアニメの通り積み重ねがあった上で今があるなと、そのAqoursちゃんの短い言葉に色々なことが走馬灯のように巡った。

ドームのダンスリハでちょっとおふざけが入ってたのも良かった。2年生のハンドインハンドの歌舞伎のやつとか。やっぱこういうの見てると本当に仲のいい9人だなって思うし、くだらないことで笑い合う姿はリアル学生みたいで尊い

てか石川ゆみ先生大好きだから、ゆみ先生のインタビューがあったのが本当に良かった。腕の振りも指の本数も何もかも徹底的にシンクロさせるこだわりの理由として「アニメが大事だから」っていう一言で言い切るのさすがゆみ先生格好いいなと思った。やっぱアニメが核としてあるんすよね。

あいにゃの両目でウィンクが徐々に出来るようになったっていうエピソードも良かった。最初からキャストがキャラクターに動きも気持ちもシンクロできる訳じゃなくて、やっぱり時間を一緒に過ごしていかないとそれはなしえないものなんだなって。一朝一夕では出来ないものだからこそ、ラブライブ!のシンクロパフォーマンスは唯一無二なんだよなって思った。

通しリハの映像のときに、Saint Snowの二人がチラッと映ったのも良かった。いつかガッツリ二人も特集してくれ!とは思ったけど、今回はあくまでもAqoursの軌跡のドキュメンタリーであって、Saint Snowのことも入れると初めて見る人は処理しきれないだろうし、まとめるのが難しいよなとかとか思って、こういう形になってよかったのかなぁとも思った。

Aqoursがμ'sを最初に見たドームの思い出の場所に向かうっていうのやばかったなぁ。スノハレの映像が流れて、彼女たちもあの一面オレンジに染まる光景を見てたんだよなって思ったら泣けてきた。μ'sが登場した時「みんな圧倒されて泣いてた」って言ってたけど、本当にあの東京ドームでのライブの時はμ'sの存在感みたいなものをライブの開演と同時に遠くからでも一瞬で感じたのを覚えている。そこにAqoursちゃんたちは、μ'sと同じ場所に立たなくちゃいけないという後継者ならではの「重み」を感じていたり、「μ'sの顔に泥を塗らないか」とまで思ったとか。あらためてサンシャインプロジェクトが始まった時の彼女たちの想いを考える機会っていうのが来て、特別な機会になったし、より一層彼女たちのそこからの努力に尊敬の念を抱かざるを得なかった。

顔合わせの時の映像が初公開されたのも本当に良かった。これまでは最古の映像が多分合宿のときに遡ると思うんだけど、本当に始まりも始まりの映像が見られたことが感慨深かった。さらに欲を言うといつかオーディションの時の映像も見られたらいいかなとか思ったり。てかみんなこの時は垢抜けてないなとか、塩らしい朱夏さんとか、舞台の顔合わせで見たことのある安定の伊波さんとか、ただのオタクな高槻さんがいたりとかみんな初々しくて、なんかホームビデオを見てるような懐かしさもあって良かったです。

ネガティブなあんちゃんがプレッシャーに対して前向きになるきっかけが千歌ちゃんだったっていう話は何回か彼女がしてるところだけど、あらためてキャストがキャラクターから影響を受けて成長をしていけるっていうのがこの作品だから出来ることだよなって思うし、他の声優さんやアイドルさんたちには無い成長のありかたであり、それがその先にあるオンリーワンのAqoursのパフォーマンスに繋がっているんだろうなと思った。

μ'sの背中を追うのではなく、メルパルクで「みんなのために頑張るグループ」と決意した姿がアニメの12話のAqoursと重なるって言ってたのも良かったなぁ。それは形ではない部分の重なりであって、キャスト自身の意思でもあるし。

てか・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あんちゃんの東京ドームでの円陣の言葉やばすぎでしょ。

やっと来たよこの衣装を着て

あの日見ていた景色とは全く違うものになってると思う

そして私たちがステージに立つなんて思ってなかったね

出来ないと思ってた

私はこの9人じゃなかったら立てなかったと思ってる

みんな本当にありがとう

この9人で良かった

この9人だから立てるステージ全力で頑張っていきましょう!

ゼロからイチへ!

Aqours!サンシャイン!!

アニメの言葉かよと思うくらい一変の曇も無い言葉であって、でもそれは確かな彼女の気持ちであって、そこに彼女たちの軌跡のすべてが詰まっていて、9人だからできたことだっていうのが本当にどうしようもなくAqoursのリーダーだなって。Aqoursのリーダーが伊波さんで本当に良かった、この9人で良かったなって。あらためて彼女の紡ぐ言葉や表情を見てそれを思った。

「この9人で良かった」その言葉はμ'sが最期に円陣を組んだ時も同じようなことを言ってたような気がして、この東京ドームという同じ舞台でその言葉が紡がれたことにも運命とか意味ってのがあるような気がして。

そして「あの日見ていた景色とは全く違うものになってると思う。そして私たちがステージに立つなんて思ってなかったね。出来ないと思ってた。」は、この放送を見越したかのようなバシッと当てはまる言葉だなって思ったけど、多分彼女の言葉を聞いてあらためてAqoursの軌跡を映像として構成するときにそういう流れにしようとか制作者の人が思ったのかなとこれは完全に想像。

その後の心のシンクロは、形だけのシンクロだけじゃなくてちゃんと伝えてくれてありがとうという想い。ステージに立ってる時は演じてるとかじゃなくて、キャラクター自身だっていうのがやっぱラブライブ!のライブが凄まじいことの重要なファクターだと思うし。

そしてこれまでで十分にお腹いっぱいだと思いきや、ここでバク転からのピアノチャレンジは本当に無理でしょ。。。

ファーストの後にりきゃこがピアノをここまでトラウマに感じていたってのは知らなかったし、迷惑をかけたからこそ「この曲やりたいです」「ピアノ弾きたいです」ってのが言い出せなかった、っていう言葉を聞いて、4thのちょっと重たすぎると感じたりきゃこのMCにも繋がって、合点がいった。

アニメとのシンクロを崩す試みってのも本当にやってくれてよかったなっていうのがこの特番を見て特に思った。一人じゃないって励ましてくれるのは逆も然りだよねっていうゆみ先生の言葉はさすがでこういう寄り添う方がいてのラブライブ!の最高の振り付けだと思ったし。本当に見せたかったAqoursの「想いよひとつになれ」の完成形を届けるんだっていうキャストの気持ちもすごくいいなと思って、一度大会では見せられなかったけど「何度だって飛ばせばいい」んだから、ちゃんとAqoursの未来を見せるためにシンクロに囚われなかったってのが本当に素晴らしすぎた。それがその後のりきゃこの「1stライブから解放された」っていう言葉に繋がるものでもあるし。

総じて、「シブヤノオトPresents Aqours東京ドームへの道 〜想いよひとつになれ〜」本当にありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。あらためてどうしてAqoursが好きなのか、ラブライブ!が好きなのかっていう理由が再確認できたような気がするし、アニメ、キャストのコンテクストの全てが絡まりあってステージ上でパフォーマンスとして生まれ変わる様はラブライブ!でしか見られないものだし。そして、努力する姿を映してくれたのが、やっぱ等身大の少女たちが頑張ってるんだなっていうことが分かって本当に勇気になりました。また、ぜひ特集を組んで欲しいので、NHKさんAqoursちゃんのことを追い駆け続けてください。また素敵な番組が見られることを楽しみにしています。