『New winding road』に想いを馳せて
こんにちは。きりんおじです。
「ラブライブ!サンシャイン!!」TVアニメ2期Blu-ray第6巻特装限定版特典CD⑥
『New winding road』
に想いを馳せます。
Special thanks to エモ太郎.
はじめて書きます
はじめて書きます。BD特典曲のソロ記事は。
それくらい、この曲には思うところが沢山ありました。
絢香×コブクロ『WINDING ROAD』
『New winding road』というタイトルを聞いて、一番に思ったこと。「絢香×コブクロ『WINDING ROAD』」。ちょっとでも思い浮かんだ人は、正直に手を挙げなさい。
「WINDING ROAD」。直訳すると「曲がりくねった道」。
古今東西、「曲がりくねった道」は楽曲のタイトルとして、「人生」や「困難」の比喩として使われてきました。
- ビートルズの楽曲、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。
- シェリル・クロウの楽曲、「Everyday Is A Winding Road」。
- THE YELLOW MONKEYの楽曲、「MY WINDING ROAD」。
- BoAの楽曲、「WINDING ROAD featuring DABO」。→VALENTI (アルバム)を参照。
- 浜崎あゆみの楽曲、「winding road」。→MY STORYを参照。
- ポルノグラフィティの楽曲、Winding Road (ポルノグラフィティの曲)。
- 絢香×コブクロの楽曲、WINDING ROAD (絢香×コブクロの曲)。
- YUIの楽曲、「Winding road」。→CAN'T BUY MY LOVEを参照。
- DOESの楽曲、「ワインディング・ロード」。→修羅 (DOESの曲)を参照。
- 横浜銀蠅の楽曲、「哀愁(わかれ)のワインディングロード」。
- エレファントカシマシの楽曲、「ワインディングロード」。→ワインディングロード/東京からまんまで宇宙を参照。
- RCサクセションの楽曲、「海辺のワインディング・ロード」。
- SPYAIRの楽曲、「Winding road」
ちょっと吃驚したのが、意外と悪い意味でもこの言葉が用いられていること。
ですが、『New winding road』では、前向きに捉えられているので、一旦悪い意味で用いられている曲は除外します。
それで、絢香×コブクロさんの曲では、いい意味で捉えられています。
♪曲がりくねった道の先に 待っている 幾つもの小さな光
まだ遠くて見えなくても 一歩ずつ ただそれだけを信じてゆこう
道が曲がっていると、当然先の景色は見えづらい。でも道を曲がった先には、小さな光が幾つも待ち受けている。
『New winding road』にも、ちょっと通じるところがあります。
♪まぶしい光 探し求めてる
前を向いて 新しい場所へと歩き出すこの道は
どこへ続くんだろう
『New winding road』を聞いて、思ったこと。「あ、『HAPPY PARTY TRAIN』にも通じている部分があるな」と。
HPTのMVでも夜空に駆け上がる汽車が登場していましたが、夜空を駆け上がって行くワゴンは彼女たちの未来を暗示しているよう。それはどこへ繋がってるか分からないけど、どこまでも繋がっている道。目に見える道が無いからこそ、想いを乗せてどこまでも飛んで行けるのです。
【ラブライブ!サンシャイン!!2期】#10「シャイニーを探して」感想ひとりごと - きりんログ
曲がった道の先の景色はおろか、現在進行系で進んでいる道がどんな軌道を描くかも分からない。だからこそ「楽しい」って千歌ちゃんも言ってましたよね。
そして、『HAPPY PARTY TRAIN』は言わずもがな、気心の知れた果南ちゃんのセンター曲。その曲のエッセンスが盛り込まれた鞠莉ちゃんの『New winding road』。は~、この事実だけでクソエモい。鞠莉ちゃんも、ちょっぴり果南ちゃんのことを意識してますよね。きっと。
♪逃げ出してた昨日よりも ぶつかりあった今日にこぼした涙
立ち止まった自分を連れて 夢見てた あの日の僕に会いに行こうか
YAVA。一行目は、1期9話「未熟DREAMER」 を彷彿とさせます。曲がりくねった道でぶつかり合ったからこそ、本音が生まれ、そこで流した涙は、彼女たちの時間を再び動かし始めました。3年生の道程さえも肯定してくれる「絢香×コブクロ」さん。尊すぎます。
そして、二行目。どこまで聴き進んで行っても思い出される『HAPPY PARTY TRAIN』のエッセンス。あれ?これって、『HAPPY PARTY TRAIN』の記事でしたっけ。
♪海辺の風 また胸によみがえるよ
心はどんな時でもあの頃の空の色 忘れはしない
やっぱり『New winding road』の記事でした。大事なことは通底しているラブライブ!なので、そこの区別は必要ありませんね。
ちなみにここの歌詞は、子供の頃でも、浦女で過ごした季節も当てはまる気がします。
いつだって、純粋な「あの日の僕」が、大事なことを思い出させてくれます。過去を肯定して、未来を切り拓いてゆけ。
♪振り返ればただ真っ直ぐに伸びていた 今日までを辿る足跡
曲がりくねった道の先に 夢見てた あの日の僕が待っているから
振り返れば今日までを辿る足跡(軌跡)があって、曲がりくねった道の先には、夢見てたあの日の僕らが待っていた。
や、『New winding road』の記事に戻ります。
浜崎あゆみ『Winding Road』
2曲目は、あゆの『Winding Road』。
♪ねぇ僕が残して来た足跡はさ
いびつで泥だらけだったりするよ
ねぇだけど少しも悔やんでなんかないよ
心から誇りに思ってるんだ
そうこれが僕の選んだ道
過去と軌跡の全肯定侍。たとえ、それが「いびつで泥だらけ」な道だとしても。
繰り返しになりますが、鞠莉はそんな道も愛しています。なぜなら、その道は、大切な人と歩んで来た過去だし、過去の自分が夢見た夢を叶えてあげることで、今と未来が輝くものになると信じているから。
否定しないで。あの頃の事を
私にとってはとても大切な思い出。だからこそやり遂げたい
あの時夢見た私達のAqoursを完成させたい!
あゆは続けて歌います。
♪ねぇ今もうまくは生きれないよ
そんなに器用な僕じゃないんだ
ねぇだけどひとつだけ言えるとしたら
これからも胸を張ってこの道を行くさ
これから先の道も真っ直ぐではないし、不器用だから上手く生きていくこともできない。それでも、そんな曲がりくねった道を、これからも胸を張って行くさ、と。
もう一度、鞠莉ちゃんの曲のタイトルを思い出してください。
『New』 winding road
つまり、これまでも「winding road」があった上で、未来に続く道も「winding road」なのだと。
この歌は、過去を振り返って、「あの頃はよかったね」で終わる歌ではなく、それぞれ道は分かたれるし、真っ直ぐではないけど、「前を向いて 新しい場所へ歩いて行こう」という「決意の歌」なのです。
♪前を向いて 新しい場所へ歩いて
道はずっと真っ直ぐ 違うねたぶん
だからみんな元気で また会えるように
きっと会いたい思いは つながるからね
彼女たちが、そんな道を歩き続けるのは、それぞれの夢を叶えるため。思い出の淡島のトンネルでは、「言葉すら」無くてもお互いの夢を肯定し合いましたが、それぞれの夢を真剣に追い駆けていれば「また会える」と信じているからこそ、やはり曲がりくねった道でも歩いて行けるのでしょう。
一緒だよ、この空は繋がってるよ。
どんなに遠くでも、いつでも
「♪きっと会いたい思いは つながるからね」
遠く離れても、姿は見えなくても。お互いを想い合う「絆」はいつまでも3人の心にあるから、「新しい曲がりくねった道」だって歩いて行くことができるのです。
♪優しかった 街の景色は遠く離れて 鮮やかになる
大好きだけど 止まってられない
それぞれの場所 探さなきゃ
時間が経てば経つほど、記憶の中で美しくなる思い出とか景色ってありますよね。だから、ここの歌詞がとても共感できて、とても大好きなんです。
それでも自分の夢を追って、それぞれの場所を探さなきゃと旅立つ決意。やはり、この曲は「決意の歌」だし、自分も心に留めておかなきゃなと思う訳です。
The Beatles『The Long And Winding Road』
3曲目は、The Beatlesで『The Long And Winding Road』。
歌詞は全く違うのですが、どことなくロックなバラードな雰囲気が似ている気がします。
しかし、ここに来て鞠莉のソロ曲をロックバラードにするのは憎いですよね。『未熟DREAMER』も彷彿とさせますが、G’sのHM/HR好きの鞠莉が2人に出逢って変わったのか、少し大人になったからこういう落ち着いた曲調を歌えるようになったのか。色々と想像が膨らみます。
ちなみに私は、この曲は「鞠莉が留学して数年後に歌った曲」だと勝手にイメージしてます。
♪同じようで 違う太陽
遠く離れて 気が付いたこと
今更だけど 伝えてみようか
それは今日じゃないもっと先
一緒の青春を過ごした仲間たちと離れて初めて気付いた沢山のこと。見慣れた太陽でも、異国の地でひとり見る太陽は違って見えるのでしょう。「優しかった 街の景色は遠く離れて 鮮やかになる」もそうですが、表現が情緒的です。
♪Ah それまではいっぱいがんばってみようか
いつか語り合える日までひとりで歩き出したら もう一度夢見よう
先ほどから繰り返してますが、ここでも「決意」が感じられます。
そして、彼女が「ひとりで歩き出したら」と決意を口にできるのは、本当は「ひとりじゃない」から。
鞠莉は、3人でいることの心強さを知り。
二人が外に連れ出してくれなかったら、私はまだ一つも知らないままだった
あの日から3人いれば何でも出来るって、今の気持ちがあれば大丈夫だって、そう思えた!Thak you!
曲がりくねった道の先で、9人の仲間たちと出逢い。
それに今は3人だけじゃない
探しに行こうよ。私達だけの星を!
『New winding road』でも「だからみんな元気でまた会えるように」と歌われる、彼女の永遠の願い。
いつか必ず、また一緒になれるようにって
でも、無理なのかな…
その願いが消えかかりそうな時も、仲間に肯定されることで、彼女の「自信」になりました。
なれるよ!絶対一緒になれるって信じてる!
この雨だって、全部流れ落ちたら必ず星が見えるよ
だから晴れるまで…もっと、もっと遊ぼう!
そして、今は9人だけじゃない。
みんなありがとう!
じゃあラストにみんなで一緒に歌おう!
最高に明るく…最高に楽しく…
最高に声を出して!
彼女の足枷は浦女の生徒全員の声援によって外れ、もはや「自信」という名の翼が彼女の背中には生えています。
だから、彼女は高らかに歌うことができます。「決意の歌」を。
♪歩き出したら もう一度夢見ようまぶしい光 探しに行こう
シャイニー(輝き)が待つ、遠い未来に向かって。
未来-Shine-
TALK ABOUT SUNSHINE !! 3 -【2期直前】8つのキーワードで振り返る『ラブライブ!サンシャイン!!』- - きりんログ
いつか語り合える日まで
TVアニメ2期Blu-ray特装限定版特典CDのソロ楽曲。どれも、何年もかけて培ったものが歌に表れていていいですよね。それは、9人のキャラクターの成長でもあるし、キャストの成長でもある。
中でも『New winding road』での鈴木愛奈さんの歌は、本当に素晴らしい。表現力が豊かで、感情が音楽に乗っている。生で聞ける日が楽しみで仕方ありません。
そして、私がこの曲に密かに抱いている小さな希望。
それが、
『ラブライブ!サンシャイン!!』が一区切りついた時、鈴木愛奈さんがソロ活動をして、個人イベントでこの『New winding road』を歌ってくれること。
夢を沢山叶えて、「自分の歌」としてこの曲を歌ってくれる日がいつか来てくれることを。
そんな妄想を抱きつつ、今はかけがえのないパートナーと2人で歩んで行く『New winding road』の行く末を見届けたいと思います。