きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

【レポ&感想】Aqoursが臨むアニサマの舞台 / Animelo Summer Live 2017 THE CARD

 

 

ライブ終わりの写真ってどうしてみんなキラキラ輝いて見えるんでしょう‥メンバーそれぞれキャラクターカラーのTシャツを選んでいたり、AqoursCLUBレポートでもあった”L””L”で作る「THE CARD」のサインから勝手に『MIRAI TICKET』を感じてしまったり。

 

しかし、Aqours CLUB、本当凄いですよね。たった5kで舞台裏映像が見れたり、会員限定のブログやフォトが公開されていたり。毎年アニサマの円盤に収録される舞台裏映像を楽しみにしていましたが、まさかそれがアニサマ終了後にすぐに見られるなんて。いい時代になりました。ありがとう、Aqours CLUB。

 

簡易的ではありますが、Aqoursの登場部分についてレポートと感想を書かせていただきました。

 

さて、Aqoursのセトリがこちら。

 

31 青空Jumping Heart / Aqours

32 HAPPY PARTY TRAIN / Aqours

33 恋になりたいAQUARIUMユメ語るよりユメ歌おう / Aqours

Animelo Summer Live 2017 THE CARD | アニメロサマーライブ2017

 

定番の青空Jumping Heartから始まり、HPTツアー中のアニサマで披露されるかされないか議論の的になっていたHAPPY PARTY TRAIN、ライブでは盛り上がり間違い無しの恋になりたいAQUARIUM、そしてなんと最後にはShort ver.ではありましたがユメ語るよりユメ歌おうが披露されました。

 

初登場にして破格の実質3.5曲。一昔前のアニサマだと初登場だと1曲、よくて2曲程度だったのですが、アーティストの期待値に合わせて曲数を増やしてくれるようになったのはファンとしては正直に言ってありがたい限りです。しかも、Aqoursの出番は最後から4番目でした。出番の前後には、田村ゆかりさんと茅原実里さん。そうそうたるメンバーの中にAqoursがいたなとあらためてアニサマという舞台に立つ彼女たちを思って感慨深い気持ちになりました。

 

青空Jumping Heart

定番の『青空Jumping Heart』から始まりましたが、曲の前にしっかりと「CHIKA TAKAMI…RIKO SAKURAUCHI…」といったキャラクターの紹介ムービーを入れてくれるのはありがたいですね。音楽におけるイントロのような役目をしてくれてラブライブのライブが始まる高揚感にいつも誘ってくれます。

 

おそらく『青空Jumping Heart』は、アニメの影響もあって一番知名度が高い曲ではないでしょうか(具体的な数字を調べた訳ではないですが)。そうそうたるメンバーが集結するアニサマの中で、より多くの人が知っている曲をやる意義というのは大きかったと思います。「聞きたかった曲を聞けた」「この曲知ってる」というのは盛り上がりに繋がる要素であると、何度もライブに足を運んで体感して感じたことです。

 

願わくば知らない人にも楽しんでもらえていたなら、彼女たちの「知ってもらいたい」という願いが大きく前進したことになるのではないでしょうか。そういう意味ではフェスという舞台は彼女たちにとって意義深いステージとなる訳です。

 

前までは、青ジャンで振り返った時にみんなの光が見えた瞬間に「見られてる」と思って緊張してたんだけど、今はみんなが「見てくれてる」っていう気持ちが強くて、応援してくれてるっていう思えるようになりました高槻かなこ

http://ayarieshon.hatenablog.com/entry/2017/09/01/003243

 

そして、アニサマという大きな舞台に初めて立った9人の少女たちの瞳には何が映ったのでしょうか。今までで一番広い場所で見る光の海が彼女たちの目にどのように映ったのか。

 

 

 

AqoursCLUBレポートでも、メンバーの中で特にアニサマという舞台に並々ならぬ思い入れを持っていた2人が語る場面がありましたが、 必ず彼女たちにとって大きな財産になる経験だったと彼女たちの語りから感じました。冒頭での公式のツイートでもありましたが「素敵なアーティストの方々と共演」できるアニサマという舞台は、彼女たちにとってNext Step!に繋がる良い経験になったことでしょう。

 

HAPPY PARTY TRAIN

この前の章でも触れるべきでしたが、『青空Jumping Heart』で登場した瞬間に『HAPPY PARTY TRAIN』の衣装を着ているAqoursを見て度肝を抜かれました。ライブツアー中なので特別な意味合いもある『HAPPY PARTY TRAIN』をやらないという選択肢もありましたが、アニサマだからこそ一番新しいAqoursを見せる意味というのも少なからずあったのかなと思っています。

 

名古屋→神戸と来た列車もまもなく埼玉へと辿りつく頃でしょう。メットライフドームに辿り着く前にアニサマに立ち寄ったと考えればストーリーも繋がります。これは完全に妄想ですが。

 

さて、アニサマで披露された『HAPPY PARTY TRAIN』、ツアー同様に落ちサビで衣装が黄色に光り輝く演出もありました。アニサマで特に目に入ったのが、MVでもあったエメラルドグリーンに輝き伸びていくレールの演出。名古屋、神戸では花道が無くこれを再現するには至らなかったのですが、なんとアニサマでは花道が用意されており、なんとこのエメラルドグリーンに光り輝く伸びていくレールの演出が本当になされていたのです。私はアリーナ席だったため真横からしかその光景を見られなかったのですが、上から見ることができた人にはMVとのリンクを強く感じたのではないでしょうか。

 

ありがとう、アニメロサマーライブ。という感謝の言葉に尽きます。

 

恋になりたいAQUARIUMユメ語るよりユメ歌おう

MCで、Aqours「ほんとにほんとについてこれますか〜?」とか、「なんとなんと!次で最後の曲になります!!」とか、HAPPY PARTY TRAIN TOURではお馴染みの台詞を口にしていたのは、まだHAPPY PARTY TRAIN TOURの途中なんだとツアーに参加している身としては強く意識させられました。

 

HAPPY PARTY TRAIN』から続く曲は『恋になりたいAQUARIUM』。できることならあの人魚姿の衣装を着た『恋になりたいAQUARIUM』を多くの人に見て欲しいという気持ちが無かった訳ではないですが、この大きな舞台で『恋になりたいAQUARIUM』をやってくれたことには感謝しかありません。歌やダンス、フォーメーションが面白くもあり、コールも盛り上がる曲なのでより多くの人に楽しんでもらえていたなら嬉しい限りです。

 

さて、Aqoursは三曲披露して、正直なところ二曲か三曲くらいだろうな、と思っていたところ、なんと”あの”曲のイントロが流れ出したのです。

 

ユメ語るよりユメ歌おう』。Aqoursの始めてのアニサマのステージの締めくくりとなるのは、TVアニメ1期のEDテーマソングでした。ショートバージョンではありましたが、この曲のイントロが流れ出した瞬間はめちゃくちゃテンションが上がりました。予期していなかった瞬間にふいに来るテンションが上がる楽曲。これぞライブの醍醐味です。

 

 

1stライブに登場した必殺のボンボン。突然飛び出して気付きませんでしたが、さいとーぴーが語るように巧みにステージの上に隠していたようですね。どのアーティストにも言えますが、丁寧なステージングをしてくれるのもアニサマの良いところだったりします。

 

ちなみに『ユメ語るよりユメ歌おう』、これがあると無いのとではAqoursのステージとしての流れが大きく変わってくると個人的に思います。オープニングから始まってエンディング曲を最後に持って来たこと。アニメを見ていた人からすれば『ラブライブ!サンシャイン!!』を1話見終えたかのような充実感があったのではないかと思います。この一連の展開を通して、『ラブライブ!サンシャイン!!』が、Aqoursのことがより多くの人により良い形で伝わっていたら良いなと思います。

 

挨拶~Playing The World~終演

Aqoursが初めて立ったアニサマのステージ、緊張しているメンバーがいたように感じましたが、自分たちの出番が終わって最後にテーマソングを歌う時はまさに「アニサマ」というお祭りを楽しむかのうようにメンバーみんな最高の笑顔を浮かべてました。

 

一日目のトリを務めた今年で10年連続ご出演だというGRANRODEOさんも触れるとは思ってましたがμ'sの時然りAqoursに触れてくれたのはありがたかったです。Aqoursに入りたい」とギターのe-ZUKAさんもこぼしてましたが、10両目のHAPPY PARTY TRAINが用意されていた以上、彼の言葉に全面的に肯定の意思を持ちました。

 

全アーティストがカーテンコールで登場する際、順番に感想を語っていくのですが、Aqoursの後に出てきた茅原実里さんが「”SOS団”としてアニサマの舞台に立てたことを感慨深く思う」という話をされていた時、伊波さんがうんうんと大きく頷いていたのが目に入りました。

 

伊波さんが、平野綾さんを尊敬する声優さんに掲げ、舞台役者の憧れでもあると何度も語っていただけに、平野綾さんと同じ舞台に立てたことは彼女にとって本当に大きな出来事だったのではないかとあらためて彼女の頷きを見て感じました。伊波さんの声優デビュー作『陽なたのアオシグレ』で共演した早見沙織さんや、山中いの役で出演していた『NARUTO-ナルト-』の舞台の主題歌を歌ってていたFLOWさんも同じ日に同じ舞台に立っていたのは、運命としかいいようがありません。

 

平野さんに実際にお会いした時は、大好きな方すぎて、感極まって言葉すら出てこなかったという。そんな、憧れの方と出逢えた喜びと同時に、伊波さんは平野さんに逢えたことで「自分の夢に一歩づつ近付いていること」を、実感できたという。

伊波杏樹トークショー@筑波学院大学 第26回KVA祭 It’s show time!レポ - きりんログ

 

最後のバンドメンバー紹介の時、斉藤さんがリズムに乗って腕をくるくる回していたり、伊波さんが身体を揺らしながら音を楽しむさまもしっかりと見えました。ここら辺はもしかしたらアニサマの映像には残らないかもしれないので、貴重な瞬間を目にすることができたなと思っています。彼女たちが初めて出演したアニサマを楽しんでいることが伝わってきて見ているこちらまで楽しい気持ちになりました。

 

そして、アニサマ2017の公式テーマソング『Playing The World』を全員で歌唱します。

 

印象的だったのは、Aqoursメンバー全員ずっと笑顔で楽しそうに歌っていたこと。その中でも、アニサマならではだった光景が、鈴木愛奈さんとその隣にいたPyxis伊藤美来さんが2人で顔を見合わせながら笑顔で歌っていたところ。普段は絡みの見られない人同士の絡みを見られるのもアニサマの楽しみだったりします。

 

そして、特に心に残っているのがAqoursが歌ったテーマソングのパート。

 

あこがれだったせなかも うけつがれたやぼうも

 

このフレーズにAqoursを充てがってくれたことが粋な計らいだと思いました。まさに『ラブライブ!』から『ラブライブ!サンシャイン!!』、μ'sからAqoursへの継承が歌われているようでした。μ'sが初めて出演したアニサマ2012のステージをこの目で見て、Aqoursが出演したアニサマ2017を見て、あの時見た輝きが蘇って来るようでした。

 

アニサマ2012 | 今日もいい天気だよ。

 

ちなみにアニサマ2017にμ'sの『僕たちはひとつの光』を作曲したZAQさん、編曲をしたEFFYさん、作詞をした畑亜貴さんが別々の形でアニサマに参加していたのには不思議な縁を感じました。畑亜貴さんとEFFYさんは青ジャンや君ここやHPTでもお馴染みのコンビですし、ZAQさんとEFFYさんは何よりも今回のテーマソングを手がけてくださいました。

 

 

 

今回ラブライブともゆかりの深い方々が曲を作ってくれたこと、そして、Aqoursラブライブな歌詞を歌ったこと、その二つは無関係な点と点ではないように思いました。

 

そして、アニサマのラストにアーティストがセンターステージまで挨拶しに来るのですが、内回りのアーティストと外回りのアーティストがいる中で、盟友の高槻かなこさんとどうビスの小森さんが最後の最後にすれ違ってハグしていたのを目にしていました。別々の形でアニサマに出演して同じ舞台に立った仲の良い2人が交わす抱擁は、見ていて熱く込み上げるものがありました。

 

初めて立ったアニサマの舞台。μ'sの時から振り付けを担当している石川ゆみ先生も「新たな課題」が出来たと語っています。

 

 

2ndライブで大きく成長した姿を見せてくれたAqours。それでもなお初めて立つアニサマの舞台で「課題」ができたことは嬉しくて仕方ありません。なぜなら課題は次の成長への大きな糧になるからです。まだまだ伸びしろがある様子のAqours。彼女たちが次のステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。そしてどんな姿でアニサマという舞台に帰ってくるのか。その瞬間を見られることが今から楽しみで仕方ありません。

 

好きという思いを誰よりも

ここでは本記事の趣旨とは逸れてしまいますが、ZAQさんのMCから私個人が感銘を受けた今後生きていく上で自信に繋がる言葉を書き留めて置く場とさせていただきたいと思います。

 

私は音楽の才能が特別にあった訳じゃないけど、アニソンが好きという思いだけは誰よりも強くいようと思って

だから私は今、夢が叶っているんです

 

本当に好きなものへの好きという気持ちを忘れずに、好きを強く持ち続けていくことの大切さ。私は劇場版ラブライブをきっかけに”好き”を形にして留めておくブログを始めたのですが、今ではそれがきっかけで多くの方に出逢うことができましたし、同じ作品について”好き”を語り合える大切な仲間に出逢えたことをかけがえなく思います。伊波さんが語る「好きを好きで居続けることの大切さ」にも通じる話ですし、ラブライブに通底するエッセンスでもありますが、「大好きを、大好きのまま、大好き」と言い続ける姿勢はこれからも決してやめたくないと、好きを貫いて本当に夢を叶えたZAQさんの言葉を聞いて重くそして強く心に留めて置きたいなと思った次第であります。

 

次は君の番だよ!

 

最後に放ったZAQさんの言葉。『君のこころは輝いてるかい?』を感じ、「Yes!」と全力でいつか叫びたいと思います。