きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

【ラブライブ!サンシャイン!!】第4話「ふたりのキモチ」 感想ひとりごと

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ラブライブ!サンシャイン!!第4話、前作の4話同様に一年生が加入するお話しでした。前作と違うのは、加入したのが2人だけだったこと。それだけに、2人が加入する物語を色濃く描けていたように感じました。イメージとしては、前作の1期4話と2期5話を1話に詰め込んだような形です。

 

前作の4話も神回と言われていますが、本作の4話も本当に素晴らしいものでした。

 

花丸視点の物語のはじまり

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小さい頃から隅っこで遊ぶ、目立たない子だった

 

運動も苦手だったし

 

学芸会では木の役で

 

だから、段々、一人で遊ぶようになっていった

 

本を読むのが大好きになっていった

 

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図書室はいつしか、まるの居場所となり

 

読む本の中で、いつも空想をふくらませていた

 

読み終わった時、ちょっぴり寂しかったけど

 

本があれば大丈夫だと思った

 

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その子は黒澤ルビィ

 

まるの大切な友達 

 

ラブライブ!サンシャイン!!第4話は「前回のラブライブ!」がなく、花丸の一人称視点の回想から入りました。過去を回想するモノローグは前作では珍しかったですが、本作では1話冒頭の千歌のモノローグといい、多用されている印象を受けます。特に、花丸は「文学少女」という役柄もあり、彼女の語りから今回の話が進められていきます。

 

花丸が紡ぐ「物語」の世界。その物語の主人公は「花丸」。彼女が「黒澤ルビィ」という少女に出会うところから物語がはじまりました。

 

余談ですが、花丸が幼稚園の時のカットに、ヨハネが後ろで突っ立っていますね。一人で木の棒を持っていて、幼稚園の時から変わった子だったのかなという印象を受けましたが、一枚のカットでさりげなく「花丸と善子は同じ幼稚園だった」という1話で出てきた細かい内容を盛り込んでくるのは、遊び心を感じられて好感触です。

 

 体育館に眠る、スクールアイドル活動の痕跡

場面は変わって、2年生。前回の鞠莉の助けもあって、部員数は規定の5人に満たないものの、スクールアイドル部は設立される運びとなりました。

 

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しかし、部員募集のときに掲げていた誤字を訂正した名札をそのまま使っていたところには、アバウトな千歌らしさが出ていて思わず笑ってしまいました。

 

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承認をノリノリで押す理事長ことマリーも、らしさ全開。彼女の自由奔放さに千歌たちも救われているところがあるので、今は彼女の働きに感謝するしかありません。

 

そして埃だらけの部室に3人は入ります。そこで目にしたのは

 

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ホワイトボードに書かれていた歌詞らしき痕跡でした。察しがいい人は気付いたかもしれませんが、これは3年生がスクールアイドル活動をしていた時に書いた歌詞なのではないでしょうか。

 

3年生のスクールアイドル活動の痕跡が残る体育館内の部室。歌詞をよくみると「泳いでいこう」という文字らしきものが見えたりします。「泳ぐ」で真っ先に思い浮かぶのが果南ですが、何か彼女と関係がある曲なのか、その辺も含めて今後が楽しみです。

 

スクールアイドルへの葛藤

スクールアイドル部が設立されたことをいち早く知って、花丸に報告するルビィ。嬉しそうなルビィを見て、「よかったねぇ」と微笑むまる。ルビィが本当にスクールアイドルを好きであること、そして、まるが友達思いであること。その両方が伝わってくる何気ないけどあたたかいシーンでした。

 

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千歌たちが図書館にルビィたちを勧誘しにきます。ですがまるたちは、「まる、そういうの苦手っていうか」「ルビィも…」と、スクールアイドル部への勧誘をやんわりと断ります。

 

2年生が去っていくなか、「スクールアイドルか…」とつぶやくルビィに「やりたいんじゃないの?」と、花丸が笑顔で問いかけます。「でも…」と口をつぐむルビィ。本当はスクールアイドルをしたいはずのルビィがスクールアイドル活動に尻込みする理由。それは、彼女の口から語られます。

 

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お姉ちゃん、昔はスクールアイドル好きだったんだけど

一緒にμ'sの真似して、歌ったりしてた

 

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でも、高校に入ってしばらく経った頃

 

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それ、片付けて。見たくない

 

大好きだったお姉ちゃんと、好きだったスクールアイドルの真似をして遊んでいた。でもある時、お姉ちゃんがそれを嫌いになった。

 

「本当はね、ルビィも嫌いにならなきゃいけないんだけど」「お姉ちゃんが見たくないって言うもの、好きでいられないよ」というルビィの言葉には重みがありました。大好きなお姉ちゃんが嫌いなものを、自分だけ好きとは言えない。ルビィが姉のダイヤのことを本当に好きでいるだけに、自分だけがスクールアイドルのことを好きでい続けたら大好きなお姉ちゃんを裏切ることになる。

 

そういった葛藤のなかで、彼女は「自分はスクールアイドルを好きでいてはいけない。だから、スクールアイドルをしてはいけない。」という、選択をしていたのでした。

 

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それに…花丸ちゃんは興味ないの?スクールアイドル 

まる!?ないない!オラとか言っちゃうときあるし…

 

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じゃあ、ルビィも平気 

 

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ルビィがスクールアイドルの勧誘を退けた理由は、もうひとつありました。それは、友達の花丸がスクールアイドルをやりたいとは思っていないから。自分が大好きな姉がよく思っていないスクールアイドル活動を自分はやらないと誓ったように、同じように自分が大好きな友達がスクールアイドルをやろうとは思っていないから、自分もスクールアイドル活動はやらない。もしも、まるがスクールアイドル活動をやりたいって言っていたら、ルビィも勧誘を受け入れていたことでしょう。

 

そんなルビィの気持ちを、まるは気づいていたようです。そのことが表情から分かりました。ルビィの我慢している笑顔を見て、まるも自分に責任を感じます。

 

第4話を見て感じたことですが、表情で気持ちを表現しているシーンが多い印象を受けました。2人の繊細な心理描写が、表情となってあらわれていきます。

 

私は断然エリーチカ!

ルビィの回想で、姉とふたりでμ'sの真似をしたスクールアイドルのごっこ遊びをしていることが分かりました。衣装は、ダイヤが絵里の格好で、ルビィがにこでしょうか。お玉と巻物をマイク代わりにしていたのが微笑ましかったですが、巻物なんて名家の黒澤家の代物にしたら貴重なもののはず。それだけに、その高価な巻物を遊び道具として使っているあたり、「本当にふたりはスクールアイドルとμ'sが好きなんだな」ということがより伝わってきました。

 

また、少しあとの描写でふたりでスクールアイドルの雑紙を見ている回想があるのですが、「ルビィは花陽ちゃんかなー」「私は断然エリーチカ!」という会話がとても微笑ましかったです。サンシャイン!!のアニメでは当初、G'sマガジンのようにμ's成分は控えめなのかなと思っていましたが、始まってみればかなり固有名詞が登場しています。2話の生徒会長のμ'sクイズや、今回のダイヤとルビィの会話に見られるように、「ぼららら」という略し方や「エリーチカ」という呼び方は我々ファンが呼称するのと一緒であって、ラブライブ!が「リアル」にこだわっていることが伝わって来ます。

 

また、2話の「ユメノトビラ」や4話で重要なキーワードとなる「星空凛」など、μ'sの要素をふんだんに取り入れることで、物語の説得力が増しているように思えますし、制作陣の挑戦のようなものも感じます。あえてμ'sを避けて新しい物語を描こうとするのではなく、μ'sを踏まえた上で新しい物語を描くこと。μ'sの物語を引用することは、これまでμ'sを応援してきたファンの人たちの目もあるので相当チャレンジャブルなことだと思います。しかし、それでも制作陣が意を決して挑戦をしたことで、「6年間」という確かな土台の上に「憧れ」や「輝きたい!!」というテーマが説得力を持って表現されているように私は感じました。

 

生徒会長でスクールアイドル。クールですわぁ

 

印象に残っているダイヤ様の台詞です。彼女が生徒会長になったことは、G's通りなら「名家の跡取りの責務」だからということになるのでしょうが、スクールアイドルになろうと思ったきっかけは「自分の大好きなエリーチカが生徒会長でかつスクールアイドルだったから」という単純なものかもしれません。それを考えると、彼女が一気に人間くさくて思えて、好感を持たざるを得ません。

 

果南たちのために動く鞠莉

場面は変わって、淡島の果南の実家のダイビングショップ。そこには果南のもとへ訪れる鞠莉の姿がありました。スクールアイドルのスカウトに訪れた鞠莉に対して果南は

 

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…本気?

 

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でなければ、戻ってこないよ

 

その後の果南の台詞は海鳥の鳴き声にかき消されました。鞠莉はその言葉に対して、「はぁ…相変わらず頑固親父だねぇ…」と一言。おそらく、鞠莉の申し出を果南は断ったのでしょう。

 

「でなければ、戻ってこないよ」。「でなければ」は、スクールアイドルをしなければにかかりますが、「何が戻ってこないか」はこの時点では不明です。3年生の過去のスクールアイドル活動に関係することでしょうか。

 

今はただ、彼女たちのわだかまりの原因となっているものが明らかになって、それがいつか無くなることを祈るばかりです。3年生の物語が裏で着々と動き出しているのが感じられます。

 

花丸の思いやりの気持ち

まるは思いやりの気持ちから、自分もスクールアイドルをやりたいとルビィに伝えます。

 

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ルビィちゃんと一緒に見ているうちに、良いなぁって

だから、ルビィちゃんも一緒にやらない?

 

先ほどの海を前に2人で語るシーンで、ルビィが本当はスクールアイドルをやってみたいけど、自分がスクールアイドルをやらないと言ったせいで、ルビィもやらないと言ったことを受け、花丸はやっぱり自分もスクールアイドルをやりたいという風に言い出します。

 

しかし、これはルビィちゃんへの思いやりの気持ちから来るもの。彼女の100%の本心ではありません。でも、そのことを一切表情には出さずに、ルビィちゃんがスクールアイドルになるためなら、自分の気持ちは蔑ろにしてでも構わない、という気持ちの強さは、彼女の心の強さだなと思いました。これも、自分を物語の主人公にしているからこそ割り切れる強さなのかな、とも思いました。

 

体験入部

まるの提案でスクールアイドル部に体験入部します。少しでもルビィちゃんの後押しになったらという思いでまるは体験入部を勧めました。

 

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2人の体験入部を快く受け入れた2年生メンバー。梨子が練習メニューを提示します。前作の海未ちゃんを思い起こした人も多いかと思いますが、梨子ちゃん自身、色々なスクールアイドルのブログを見て参考にしたと語っているように、彼女自身スクールアイドルについて勉強して以前より活動に積極的になっているようです。

 

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練習場所を探す光景もどこか穂乃果たちが重なります。練習場所に迷うメンバーに屋上はどうかと提案したのはルビィ。μ'sが好きだからこそ出来た、彼女らしい提案です。

 

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そして、屋上での練習がはじまります。この場面からも分かるとおり、奥には内浦の海と山々が見え、太陽の日差しを浴びて海の空気を沢山吸いながら練習をすることができそうです。5人で手を地面に当ててあたたかさを感じていた場面からは、空気があたたくて同じ温度を共有できる場所だという印象を受けました。

 

黒澤ルビィのキモチ

運動が苦手なまるが階段ダッシュに付いて来ていないのを見て、曜たちに「息が上がっちゃって。先に行ってってください!」と言います。自分はバテていないのに、花丸を気遣って自分たち2人が息が上がっているという言い方をしたところに、彼女の優しさが滲み出ていました。

 

しかし、そんな彼女の優しさこそが、ルビィ自身の道を閉ざすことになると知っていたのが花丸。「一緒に行こう!」というルビィに対して「ダメだよ…ルビィちゃんは走らなきゃ…」と、突き放すような一言を言います。

 

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ルビィちゃんは、もっと自分の気持ち大切にしなきゃ

自分に嘘ついて、無理に人に合わせてもツライだけだよ

 

ルビィちゃんはスクールアイドルになりたいんでしょ?

だったら、前に進まなきゃ

 

さぁ、行って

 

本心は花丸はルビィを突き放したわけではありませんでした。ルビィの優しさが彼女自身の可能性の芽を摘むことになるなら、という思いで、あえて強めの口調で彼女にありのままの思いを伝えました。

 

ルビィがスクールアイドルになるのを尻込みしていた場面でも、「花丸ちゃんがやらないなら…」という理由でルビィは断っていましたが、そんなルビィの優しさのせいで、ルビィがスクールアイドルになるのをためらっている。それなら、いっそその優しさを受け取らない必要がある、と。

 

ルビィが自分のことを思ってくれているように、まるもその気持ちに答えようとした優しさから生まれた言葉でした。

 

「もっと自分の気持ち大切にしなきゃ。自分に嘘ついて、無理に人に合わせてもツライだけだよ」

 

という言葉は、ルビィに対してだけでなく、どこか自分自身にも投げかけているような感じました。

 

お互いにお互いの気持ちを大切にし合っているがゆえに、気持ちが違ったとき、片方に気持ちを合わせて、もうひとりの気持ちを諦めるようになった関係。ルビィが抱く夢のために、まるは一度その関係に待ったをかけました。

 

国木田花丸のユメ

ルビィは、まるの気持ちを無駄にしないためにも、強い気持ちを持って階段を登りはじめます。

 

そして、ふたたび花丸のモノローグが始まります。

 

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まると一緒に図書室で過ごしてくれたその子は、とても優しくて、とても思いやりがあって…でも、気にし過ぎな子

 

素晴らしい夢も、キラキラした憧れも、全部、胸に閉じ込めてしまう子

 

その胸の扉を思い切り開いてあげたいと、ずっと思っていた

 

中に詰まっている、いっぱいのヒカリを

 

世界の隅々まで照らせるような、その輝きを、大空に、放ってあげたかった

 

それが、まるの夢だった

 

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ルビィはまるの気持ちを受けて、無事に頂上まで登り切ることができました。

 

一方、階段を降り始めた花丸は、自分の物語を読み進めます。

 

まると一緒に図書室で過ごしてくれたその子は、とても優しくて、とても思いやりがあって…でも、気にし過ぎな子

 

本しか取り柄がなかった自分が図書室で出会った女の子。その子は

 

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冒頭の場面にもあったように、周りの目を気にして、自分の夢を胸に閉じ込めてしまうような少女でした。

 

その胸の扉を思い切り開いてあげたいと、ずっと思っていた

 

まるは彼女を見て、いつしか自分の夢を託していました。

 

彼女に夢を託したのは、自分と違って「輝きたい!!」という気持ちを、強く持っていたからでしょうか。

 

本の世界に閉じこもった自分が、夢を見ることができる存在。

 

少女の夢が叶うことが、自分の夢が叶うことになりました。

 

その夢を叶える最後の一歩として、少女は歩みを進めます。

 

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あの、ルビィちゃんの話を…

ルビィちゃんの気持ちを、聞いてあげて下さい

 

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花丸は、ルビィに気持ちを伝えさせるために、姉のダイヤを呼んでいました。

 

そして、物語の「役割」を終えた自分はその場を後にします。

 

花丸の言葉を受けたダイヤは、「そんなの、わかってる…」とつぶやきます。彼女自身、ルビィの気持ちは分かっている。でも、素直になれない。彼女が「スクールアイドルのことを嫌悪するようになった」きっかけは分かりませんが、少なくとも妹がスクールアイドルのことが今でも好きだという気持ちは最初から知っている。彼女自身、その狭間で葛藤していたのでした。

 

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お姉ちゃん…

ルビィ…ルビィね

 

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花丸のキモチ

ルビィの言葉を我々は聞くことはできませんでしたが、ルビィの強い意思が宿った表情や、彼女の言葉を受けたダイヤの表情からは、ルビィの本心が伝えられたことが分かりました。

 

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良かったね。やっと希望が叶って

 

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 なんの話ですの?

 

鞠莉の言葉からも「(ダイヤの)希望が叶った」つまり、妹のルビィがスクールアイドルになるという希望が叶ったことが分かります。ダイヤ自身は「なんの話ですの?」と言っていましたが、自分自身が一番分かっていたかと思います。希望が叶っても浮かない表情をしているのは、彼女自身がまだわだかまりを抱えているから。

 

そしてルビィがスクールアイドル部に正式に入部した一方で、まるは自分の物語に幕を閉じるために、エピローグとして最後の語りをはじめます。

 

これでまるの話はおしまい。

 

もう夢は叶ったから、まるは本の世界に戻るの

 

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大丈夫、一人でも… 

 

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…ばいばい

 

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ルビィね!!

 

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ルビィちゃん!?

 

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ルビィね、花丸ちゃんのこと見てた!! 

ルビィに気をつかって、スクールアイドルやってるんじゃないかって!!

ルビィのために無理してるんじゃないかって…心配だったから

 

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でも、練習の時も、屋上にいた時も、皆で話してる時も…

花丸ちゃん…嬉しそうだった!!

 

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それ見て思った。花丸ちゃん好きなんだって…

ルビィと同じくらい好きなんだって!!スクールアイドルが!

 

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ルビィね…花丸ちゃんと一緒にスクールアイドル出来たらって、ずっと思ってた!一緒に頑張れたらって!

 

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オラには無理ずら…体力ないし、向いてないよ 

 

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そこに写ってる凛ちゃんもね、自分はスクールアイドルに向いてないってずっと思ってたんだよ

 

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でも好きだった。やってみたいと思った。

最初はそれでいいと思うけど?

 

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ルビィ、スクールアイドルがやりたい!花丸ちゃんと! 

 

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まるに出来るかな… 

 

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一番大切なのは出来るかどうかじゃない。やりたいかどうかだよ 

 

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自分の物語を閉じようとしていた花丸。自分の夢は叶ったから。しかし、本のページを閉じようとするその手を止めたのは、他でもない一番の友だちの言葉でした。

 

ルビィに気をつかって、スクールアイドルやってるんじゃないかって!!ルビィのために無理してるんじゃないかって…心配だったから

 

ルビィのために気をつかって自分もスクールアイドルになろうとしていた花丸。その心の内はルビィにはすべてお見通しでした。

 

でも、練習の時も、屋上にいた時も、皆で話してる時も…花丸ちゃん…嬉しそうだった!!

 

それでもまるは、いつしか自分自身が本当にスクールアイドルを楽しんでいました。それもそのはず。何を隠そう、彼女自身も、ルビィとは違うアプローチではありますが、本の世界で出会ったスクールアイドルという存在に胸を打たれて「輝きたい!!」と思った少女のひとりでした。ルビィは、まると一緒にスクールアイドルをしてみて初めてそのことが確信に変わりました。

 

オラには無理ずら…体力ないし、向いてないよ 

 

しかし、まるには「自分なんてスクールアイドルに向いていない」という否定的な気持ちがありました。オラとか言っちゃう子だし、運動する体力も無い。

 

そこに写ってる凛ちゃんもね、自分はスクールアイドルに向いてないってずっと思ってたんだよ

 

そんな彼女を後押ししたのは、まるが密かに憧れを抱いていたμ'sの星空凛ちゃんの姿でした。彼女も花丸と同じように「自分なんてスクールアイドルに向いていない」と思っていた少女のひとり。そんな彼女も心の中ではスクールアイドルになりたいと思い続けていた。

 

一番大切なのは出来るかどうかじゃない。やりたいかどうかだよ

 

自分自身がμ'sの穂乃果に憧れてスクールアイドルになりたいという気持ちを抱いた千歌は、まるにも自分が本当に何をやりたいかという気持ちが大切であることを教えます。

 

一度、背中を押されてスクールアイドルになったルビィが、今度は背中を押してくれた花丸にスクールアイドルになって欲しくて手を伸ばす。「ふたりのキモチ」が同じ方向に向かったとき、また新たなスクールアイドルが誕生しました。

 

物語の語り手になっていた少女が、自ら物語を紡ぎはじめた瞬間。

 

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浦の星女学院のスクールアイドルAqoursの物語がまた大きく動き出すのでした。

 

ラブライブ!との比較

今回の話を見て、前作の1期4話・2期5話と重なって見えた人は多いのではないでしょうか。私自身も思うところがあったので、簡単に触れてみたいと思います。

 

まず、ルビィちゃんと花丸の関係。これは、前作の、花陽と凛を意識していたと見て間違いないでしょう。スクールアイドルへの思いは人一倍あるけど、あと一歩の勇気がでない女の子。それが、本作での黒澤ルビィでした。また、本当は自分を変えたいけど、自分に自身がない女の子。それが、国木田花丸でした。背中を押してくれた友達の背中を、今度は自分が押してあげる。お互いに背中を後押しする関係性が、前作の花陽と凛に重なって見えました。また、彼女たちを少しだけ後押ししたのが2年生だったという点も類似点だと思います。

 

ですが、お互いを思う優しさから葛藤が生まれていた部分には、新しい関係性を感じました。ルビィは花丸を思う優しさからスクールアイドルになることを躊躇っていたわけですし、花丸はルビィを思う優しさからスクールアイドルになる道を一旦は退きました。

 

そして、今回大きく違っているなと感じたところが、花丸がスクールアイドルになるきっかけに凛ちゃんが大きく関わっていたことです。前作で凛ちゃんは、自分が女の子らしくないからスクールアイドルに向いていないと思っていました。そんな彼女が変わるきっかけは友達の支えであり、自分が本当は女の子になりたいという純粋な気持ちでした。本作での言い回しをすれば「輝きたい!!」という思いを持っていたことになります。そんな凛ちゃんがスクールアイドルになれたからという説明論理を持って、まるはスクールアイドルになることができました。凛ちゃんが変わることが出来たからこそ、まるも変わることができた。千歌にとっての穂乃果のように、まるにとって凛は憧れとなるような存在なのかもしれませんし、μ'sがあってこそ彼女たちが変わることができたことは、感慨深くもあります。

 

そんな風に考えると、μ'sにとっての「みんなで叶える物語」は幕を閉じましたが、サンシャイン!!を含めた大きい枠組みでの「みんなで叶える物語」は現在進行系で拡がっていっていると言っても過言ではないのではないのでしょうか。

 

ラブライブ!」を引用しながらも新しい形に昇華させていくサンシャイン‼︎のストーリー。ラブライブ!があったからこそ、ラブライブ!サンシャイン‼︎は描けて、逆に、ラブライブ!サンシャイン‼︎が紡がれていくからこそ、ラブライブ!の輝きが終わってもなお増していく。そんな関係性が両者の間にあることを強く意識した第4話でした。

 

#5「ヨハネ堕天」

さて、来週は遂にヨハネ回を迎えることになります。「ヨハネ堕天」というタイトルは、「にこ襲来」を意識しているのでしょうか。引きこもりになったヨハネがどのようにして浦の星に戻ってくるか、そして、スクールアイドルから遠い位置にいる彼女が1話の中でどのようにしてスクールアイドルになるきっかけを掴むのか。今回加入したルビィとまるが活躍してくれるのか。ヨハネ中二病キャラになった過去は。色々と楽しみなことがありますが、沢山笑えて感動もできる回になることを期待しています。

 

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