ダンガンロンパ THE STAGE 2016 感想ひとりごと
ダンガンロンパTHE STAGE 2016、全公演終演しましたー!
— 神田沙也加(TRUSTRICK) (@sayakakanda) 2016年7月16日
取り急ぎ御礼まで!
SNS系や活字系、解禁しますー!
ありがとうございました^ ^#ダンステ #江ノ島盾子 #さやじゅん pic.twitter.com/BMA3lYbbdY
ダンステ2016大千秋楽観劇してきました。
そもそもダンステを見に行こうと思ったきっかけは、
昨年の「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」に遡ります。
以上の2点から見に行こうと決心しました。
予習のために「ダンガンロンパ THE STAGE」は、BDで見ていました。
そのBDを見ていて思ったのが
- 江ノ島盾子役の神田沙也加さんの怪演
特典映像で、「死んでも他の人に役を譲りたくない」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
BDで見たあの演技を「生」で見たい。
今回の再演に足を運ぼうと思ったのは、それがきっかけでした。
そして、実際に見た「ダンガンロンパ THE STAGE 2016」
再演と聞いて、前回の焼き回しを想像していましたが全くそんな事はありませんでした。
間違いなく、「進化」したダンガンロンパの舞台を見ることができました。
一番進化した部分、それは
- 原作のダンガンロンパの世界観にグッと近づいた
これに尽きると思います。
一番印象に残っているのが、
- お仕置きシーンの再現
前回の公演では、お仕置きのシーンはアンサンブルのモノクマダンサーズが、黒い槍で犯人を刺すというだけのものでした。
個人的にダンガンロンパの魅力のひとつに「お仕置きシーン」があると思っていたので、正直な話少し残念な気持ちになりました。
やっぱり舞台ではアレは再現できないのかと。
しかし、今回の舞台では、その「お仕置きシーン」が再現されていて感動しました。
桑田君の「千本ノック」、大和田君の「猛多亜最苦婁弟酢華恵慈」、セレスさんの「ベルサイユ産火あぶり魔女狩り仕立て」。
これらが、モノクマダンサーズを上手く使った形で再現されていました。
しかも、原作のあの「怖さ」「エグさ」はそのままに。
思わず目を背けたくなるようなお仕置きシーンの連続に泣きそうになりました。
でも、怖いんだけど続きが見たい。先が気になる。
ダンガンロンパのテーマは「サイコ・ポップ」なんですが、そのバランスが上手い具合に舞台でも再現されていたおかげで、怖さだけではないダンガンロンパの世界観が見事に表現されていました。
また、
- キャラクターの再現度
これが前回からパワーアップしていました。
キャラクターの髪の毛の色、メイク、衣装、原作をほぼ完璧に再現していたと言っても過言ではありません。
ここの部分はかなりこだわっていたんじゃないでしょうか。
2次元に3次元を近付けるのは単に再現しようとするだけでなく、3次元で再現した時に一番美しく見える方法や照明の当たり方などあらゆる要素を検討しなければなりません。
並大抵のことではありませんが、この部分が前回より大幅にブラッシュアップされているように感じました。
また、キャラクターの再現度で言えば、人選やキャストひとりひとりの熱量や演技がパワーアップしてたことも、それに貢献していた大きな要因だともちろん思っています。
そして、やはり
- 神田沙也加さんの江ノ島盾子の怪演
これには、至極感動しました。
彼女が登場した瞬間、会場を包み込む「支配」の空気。
彼女が発する言葉、一挙手一投足の全てが「狂気」として身体に浴びせられる感覚。
完全にそこには「江ノ島盾子」本人がいました。
役者の凄みというのでしょうか。
それと役に対するとてつもない愛。
それらが目に見えるカタチとなって伝わって来ました。
カーテンコールで語っていた言葉が印象に残っています。
- あと1公演やったら盾子に連れてかれるところだった
- 江ノ島盾子は、役になりきるというより、彼女の身体を借りさせてもらっているという感覚
- 自分が見て許せるところまで追求した
- 盾子愛だけで演じている
これらの言葉を聞いて神田さんの「作品愛」や「江ノ島盾子に対する愛」が伝わってくると同時に、彼女の演技は演技というより「憑依」と表現するのが正しいのかなと思いました。
もともと神田さんの江ノ島盾子を見たいと思って足を運んだ舞台だったので、実際に生で見ることができたことは感無量です。
そして最後に感じたことが
- キャスト同士の信頼関係
キャストの間に確かな信頼関係があってこそ、素晴らしい舞台が成り立っていたことを強く感じました。
特に、カーテンコールの苗木誠の本郷奏多君の言葉からそれを感じました。
ダンガンロンパを語る上で、希望と絶望の戦いは外せません。
関係性では善と悪の二項対立になりますが、舞台だとその両者の間に信頼関係が必要になるわけです。
敵同士だからと言って憎み合うだけでなく、役者が互いの事をリスペクトし合って、その信頼関係の上にはじめて、壮絶で緻密な掛け合いが成り立つ。
その関係性が美しくて、カーテンコールでは目頭が熱くなりました。
さて、色々と語ってきたダンガンロンパ THE STAGE 2016の感想。
結局のところ、舞台はやはり生に限るなと思いました。
役者の全力の"体現"は、"体感"するに限ります。
本当に本当に素晴らしい舞台でした。
来年の夏には、「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~2017」も決定しました。
またあの日の感動を味わうために、そしてパワーアップしていることを期待しつつ、観劇できる日を今から楽しみにして待ちたいと思います。