きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

声優・内田彩の歴史を振り返るキャラソンの収穫祭

内田彩October Festival 2015~秋の収穫祭~』

大阪公演・東京公演全公演参加しましたので、レポと感想を少しだけ。時期的に昨年のHalloween Nightのように、トークとミニライブの二部構成のイベントだと思っていました。でも、蓋を開けてみたら、もの凄い量のキャラソンが中心のボリューミーなライブ。セットリストはこちら。

【セットリスト】
Baby universe day
太陽と月
カボチャプリンのうた
佐藤くんが好きでしょうがない隊
約束の空へ ~私のいた場所~
ギリギリ最強あいまいみー
まいまい伝説~飛翔編~
Stray Sheep Story
ぶる~べりぃ♥とれいん
BEAUTIFUL≒SENTENCE
progressive -漸進-
Three Hearts
愛、花のように
はじまりは隣の席でした
月夜のPersuasion way
さよならの音
チョベリバ・コギャル・ナイト
TA・BE・GO・RO@ガール!
—アンコール—
スニーカーフューチャーガール(昼の部) / オレンジ(夜の部)
Growing Going
アップルミント
これだけ盛り沢山なライブを、内田さんが一日に二公演もこなしたことにはただただ感服せざるを得ません。内田さんは、公演中は一度も辛そうな顔を見せずに、イベントを楽しげに進めていたことがとても印象的でした。
 
毎回イベントに参加する度に思うことですが、内田さんがイベントを楽しんでいる様子が伝わってくるからこそ、我々も全力で楽しめる部分があると思います。
 
今回は、6、7度目の内田さんが企画を担当したイベントで、ずっとやりたいと思っていたことを詰め込んだイベントでもあったそうで。内田さんがやりたいと思っていたことをそのままイベントに出来たことも、内田さんが楽しまれていたことの理由でもあるように思いました。
  
キャラクターになりきって楽しげに歌う内田さんの表情を見ると、「ああ、この人は本当に『声優』という仕事が好きなんだな」ということが伝わってきます。それを再確認できただけでも、収穫祭に参加した意義は満たされました。
 
さて、イベント自体は、
 
①キャラソンを数曲歌う
②作品・キャラクターにまつわる話をする。
 
を繰り返す形式。内田さんがこれまでに歌ってきたキャラソンの数々を聞けただけでも満足できるイベントでしたが、作品やキャラクターに込めた思いなども聞けたことはまさしく大きな収穫になりました。内田さんのキャラソンの歴史を網羅できるだけでなく、声優・内田彩の歴史を振り返ることが出来たという意味では、とても価値のあるイベントだったのではないでしょうか。
 

開演

内田さんは、オクトーバーフェストの衣装に身を包んで登場。イメージが付かない人は、「ディアンドル」で検索してもらえると分かるかと思います。衣装は昼夜で青とピンクの二種類。どちらの衣装もぴったり内田さんに似合っていましたが、オクトーバーフェストの公式の衣装のようで、わざわざオクトーバーフェスト日本さんという公式の組織から借りてきたようで、このイベントにかける意気込みが感じられました。
 
内田さんは、可憐な衣装に身を包みながらも、ステージ中央にあったビールサーバーに手をかけます。内田さんがビールをジョッキに注ぐ姿はカメラにで抜かれて正面のモニターに映されていましたが、それをお客さん全員が見つめる姿はシュールでした。大阪では両部ともジョッキが泡だらけになっていましたが、東京では7:3ぐらいの割合で上手にビールを注がれていて上達した様子が伺えました。
 
その後は、内田さんの掛け声でみんなで乾杯を。特筆すべきなのは、内田さんが一口で飲むビールの量が尋常じゃないこと。「ビールはこう飲むものだ!」というお手本のような飲みっぷりでした。ニコ生などで飲酒する声優さんは見たことはありますが、イベント中にがっつりとビールを飲む声優さんを見たのは初めてです。
 
いよいよ収穫祭らしくなってきたなと思った矢先、内田さんが「ビールを飲むだけのイベントじゃないからね!」と釘を刺します。半分くらいまでビールを飲んだ内田さんは、酔っ払った演技を。(大阪公演だけだったかと思います。)
「私はただ酒好きのコスプレしてるおばさんじゃないんですよ〜」と冗談を言いながら、「実は声優をやってまして…」と、キャラソンを歌う流れを作ります。しかしその後に、「あ、でも女の子は好きなおばさんですけどね~笑」と言っちゃうあたり、内田さんらしい無邪気さが出ていたかと思います。。
 

Baby universe day

太陽と月

カボチャプリンのうた

誰もが待ち望んでいた3曲が最初に披露されました。当然、客席のボルテージは全開まで高まりましたが、それと同時に懐かしさから涙なしに聴くことは出来ませんでした。また、曲入り前のアスクールの演技は、アスクールの明るく溌剌とした声は健在だったことに驚きました。ちなみに収穫祭で披露された演技はすべてアドリブということを後に聞いてとても驚いた覚えがあります。役者としての内田さんの凄さが垣間見えたような気がします。
 
内田さんにとってキディ・ガーランドには特別な思いがあったようで、数々の思い出を語っていました。
初のヒロイン作であり、キャラソン人生の始まりであったこと。
ソロ活動でもお世話になる黒須さんや東さんに楽曲をいただけていたこと。
子供の頃に見ていた憧れのセーラームーンを作り、後にたまゆらやアメツイなどでもお世話にもなるサトジュン監督(この時は音響監督)にご指導いただけたこと。
声を録り終わった時に「アスクールがいた」と言ってもらえたこと。
そして、「はっちゃける」とい一つの演技の形を作ってくれたアスクールがいたからこそ、今の声優としての自分があるということ。
どのエピソードを聞いても内田さんの強い思い入れが伝わってきて、 胸が熱くなるばかりでした。
 

佐藤君が好きでしょうがない隊

内田さんは、みつどもえのぶっ飛んだ役も、キャラクターソングもお気に入りとのこと。収穫祭では真由美として自分のパートだけ歌っていました。間奏で入る「エス!エス!エス!」というコールでは会場を盛り上げる内田さんの姿も。
 
佐藤くんって苗字は多いよね、という話からは、「内田さんとは絶対結婚しません!名字変わんないのつまんないし!笑」という発言も飛び出しました。
 

約束の空へ~私のいた場所~

この曲を待ち望んでいた内田さんのファンは多いのではないでしょうか。内田さんの服部静夏のアドリブの演技のあとにイントロが流れ出した時の大きな歓声でそれは分かりました。
 
「青い誘導灯をありがとうございます!」「すごくすごいです!」などの台詞を静夏の声で聴くことができたことも感無量。
 
内田さんは静夏が声優人生のターニングポイントになったとも語っていました。
静夏を演じるまではおバカなキャラしかやってなかったので、最初はどうせ私にはできないだろうと思って、オーディションも落ちたと思っていたそうです。
一次選考を通過してスタジオに行ったら、他に誰にもいなかったようで、そこで合格を告げられます。
そこで初めて自分の中の可能性を勝手に否定していたことを思い知らされたそうです。
静夏は軍曹という立場で自分や他人に対して厳しくできる立派な子だけど、その裏ではそれに見合うだけの努力をしている。「一番大事なのはキャラクターの根っこの部分なんだ」ということを知った内田さんは、今でも静夏に対してとても感謝をしているそうです。
 
また、現在ソロ活動でお世話になっている日本コロンビアの川崎さんが、実はストライクウィッチーズのイベントの時に見に来てくれていたことも明かし、不思議な縁に自分は支えられているんだなということも語っていました。
 

ギリギリ最強あいまいみー

まいまい伝説~飛翔編~

ギリギリ最強あいまいみーはテンポもかなり早いので、かなりの盛り上がりを見せました。間奏では自由にステージを駆けまわる内田さんが印象的で、マーティのギターの真似をしながら、「マーティさんこの前アニサマゆるゆりとコラボしてたけど、あいまいみーもできたんじゃないの?笑」と一言。痒いところに手が届くことを言ってくれる内田さんの凄みをあらためて感じましたね。あい(CV大坪由佳さん)のパートが流れた時は、「ここは、ごらく部の人ね~」と発言する場面も。
 
また、曲の間奏中にビールを飲む場面もありました。「歌ってるときにビールを飲めるのはあいまいみーだけだよ~笑」と。女性専用エリアに来たときは、女の子をペロペロ〜する内田さんも見られて、非常に濃密な二曲になっていたかと思います。
 

Stray Sheep Story

ビビッドレッド・オペレーション一色あかねと四宮ひまわりによるデュエットソング。今回は、あかねのパートも内田さんが歌っていました。
 
内田さんは、ひまわりに対して思い入れがあるようで、次のように語っていました。
「自分の気持ちを表に出さないキャラクターを演じるのは初めてだったけど、本当は中身が普通の女の子っていうところは自分と似ているなと感じて、それからは親近感を持って演じることができました。」
静夏に続いて、表面的なキャラクターの個性ではなく、その奥にある感情的な部分を知ることの大切さを、内田さんは知っているようです。
 
あいまいみー、ビビオペ、ラブライブ!は同じ時期に放送されていて、全部個性的なキャラクターだったので、毎回放送を楽しみにしていたというお話もされていました。
 

ぶる~べりぃ♥とれいん

南ことりは長い時間を共にしてきたキャラクターであると同時に、内田さんは5年間という歳月は思い返せばあっという間だったという話もされていました。
同じμ'sメンバーである新田恵海さんと最近こんな話をされたそうです。
「赤ちゃんて10ヶ月で生まれるんだって。私たちが1クール、2クールとか仕事している間にあっという間なんだね。そう思うとわたしたちってずっと一緒にいるね!笑」
 
曲に入る前のことりちゃんの台詞も印象的でした。
「今日絵里ちゃんも近くでライブしてるって聞いたんだけど〜♡真姫ちゃんも来てくれて~♡」(大阪)
大阪だけの台詞でしたが、南條さんが同日にfripSideとして大阪に来ていたこと、そしてPileさんはリリイベの合間に昼の部を見に来てくれたことをパロって、アドリブでそんな台詞を言っていたそうです。
 
また、この曲はμ'sのワンマンライブでも、フルバージョンで披露したことはなかったことも語っていました。スピカテリブルはフルバージョンで披露されたことはあるという話から、スピカテリブルよりぶる~べりぃ♥とれいんの方がことりちゃんっぽいという内田さんなりの解釈も聞くことができました。
 
キディ・ガーランドで出会った音響監督の斎藤さんからはラブライブを紹介していただけたそうで、全部繋がっているんだなとあらためて縁の大切さを語っていました。縁を語りすぎて、「縁の教祖」と思われるかもしれないね!笑とも。
 

BEAUTIFUL≒SENTENCE

内田さんは、この曲が歌ったことのないタイプのキャラソンだったということで、かなりお気に入りの一曲だそうです。冒頭にはアリンの「難しいのね…」も聴くことができて感動しました。また、今回は、原由実さん演じるリリス先生とのデュエットバージョンを選択。ただでさえ早口で難しい歌なので、より負担の少ないデュエットバージョンを選択されたそうです。
 
また、アリンは口数が少ない部分はビビッドレッド・オペレーションのひまわりとも似ているけれども、ひまわりは「恥ずかしいけど、本当は〜したい!」という気持ちが根底にあって、一方でアリンは「恥ずかしい?何それ?」という感情がベースになっているという解説もしてくれました。
 

progressive-漸進-

内田さん演じる苗木こまるのお兄ちゃんである苗木誠(CV緒方恵美さん)パートでは、内田さんが緒方さんの声真似をしながら歌っていました。一生懸命声を低くしてお兄ちゃんの真似をする内田さんですが、大阪の時より東京の方が、だいぶ上達していたように感じました。
 
曲の間奏では、お客さんの赤いライトをモノクマの赤く光る目に見立てて、「痺れろ!」のセリフを言ってくれたのも個人的に嬉しかったです。
 
また、ダンガンロンパの役をもらった時のエピソードも語られていました。
新人の時に同じ事務所の先輩だった緒方さんが、ダンガンロンパの主人公キャラをやっていたこともあり、一度は推薦してもらうことも考えたが、ダンガンロンパは有名な声優さんで固められているので当時の内田さんは新人すぎてキャストに入れなかったそうです。
それでも、普通にゲームとして好きでプレイをしていたという内田さん。第二作ではみもちゃん(三森すずこさん)が出演してて、とても羨ましかったとも語っていました。
 
アナザーエピソードという形で苗木こまるという役を演じることになった内田さんはとても嬉しかったそうですが、最初、資料をもらった時は、台本が薄いしすぐ死ぬキャラだろうなと思ったそうです。ですが、実はその資料は台本ではなく、設定資料だったそうで、つまり設定だけである程度の分量があったということです。資料を見ると「プレイヤーキャラクター」という文字も。
 
内田さんが苗木こまる役に決まった時の緒方さんは「そうか内田かー」ぐらいに言ってたそうですが、後日、「内田で嬉しかったよ」とも言ってもらえたそうで、借りてきた猫状態になって嬉しそうにしている内田さんがとても可愛らしかったです。
今回のライブで緒方さんの声真似をしていたことが緒方さんにも伝わっていたそうで、大阪と東京の間で緒方さんと会った時には、「声疲れてるけど大丈夫?」と心配もしてもらったの♡と、嬉しそうに話す内田さんの姿も見ることができました。
 

Three Hearts

愛、花のように

チェンクロのファルベお姉ちゃんの役に就くにあたって、先輩(緑川光さんと今井麻美さん)のお姉ちゃんを演じる機会はそうそう無い!と内田さんは喜んでいました。ラジオでお姉ちゃんをやりたい!と適当に言った流れから、緑川さんに「彩ちゃんのお姉ちゃん声良いよ」って褒められて、実際にファルベお姉ちゃんを演じることになった経緯を話されていました。
 
また、内田さんが個人的にチェンクロのアプリに課金してることについて、みんなこうやってスクフェスに課金するんだねというお話もされていました。
 

始まりは隣の席でした

最初は、アニサマを目指すという話があることは冗談半分だと思っていたけど、まさか本当にアニサマに出ることになるとは夢にも思っていなかったそうで。アニサマ用の映像をアフレコ収録した時は、「ぎゃあ!!!」とか「ぎあああ!!!」とか実際にアニメの絵の通り酷い顔をして収録したようです。お客さんから、その時の演技を求められていましたが、「みんなのためにも、今後の私のためそれだけはだめ!笑」ということで残念ながら見ることは叶いませんでした。
 
曲中ではニュルオパートは(伊藤)ゆうとくんの真似をして歌っていました。ゆうとくんに最近会えてなくて寂しいを語っていた内田さん。ゆうとくんはアニサマにも見に来ていたそうで、内田さんのステージを見た時は「普通に良かったと思いますよ。」というプロな感想を言ってもらえたそうです。
 

月夜のPersuasion way

これまでに演じたことのないセクシーなキャラクターだったから、アフレコの時は新鮮で楽しかったと語っていました。アドリブの演技もかなり饒舌で、スラスラと台詞がでてきていたことも驚きです。歌でも紫々戸獅穂の声はアニメそのままで、官能的な声が会場に響き渡っていました。実は私ははキャストの方々がみんなこれまでには演じたことの無いような個性の役が割り当てられていることに気がついたというお話もされていました。
 

オトノネ。序章 遠くの君へ

最近発売された同人作品で、最初はセトリに入れるか迷ったそうですが、マネージャーさんの希望でセトリに入れることになったそうです。収穫祭では唯一のバラードのこの曲でしたが、優しく一つ一つの言葉に感情を込めて歌われていた内田さんの姿がとても印象的でした。
 

チョべリバ・コギャル・ナイト

この曲に入る前に、内田さんから直々にパラパラの指導をいただけました。
「振り付けが難しかったらやらなくていいよ!振り付けに夢中になって、あ、うっちーが歌ってるの見逃した!ってなったら意味無いからなね!笑」という一言は、非常に内田さんらしいと思いました。
 
コギャル霊の演技では、
「オタクほんとキモいんだけど。訳の分からないところでFoo!とか言うのマジ意味分からないんですけど。」(大阪)
「オタクとか振付できんのかよ、引きこもってるやつだろ?ほら、試しに飛んでみろよ!」(東京)
などなど、ご褒美のような台詞もいただくことができました。
 
ユーロビート調の曲は盛り上がりましたが、それに反して無表情にパラパラを踊る内田さんの姿がとても印象的でした。
 

TA・BE・GO・RO@ガール

収穫祭ので披露されたのは最後の曲です。曲の途中からはシャボン玉が吹いて、鎌倉ひなみちゃんの声とマッチしていました。
 
歌い終わると、会場には閉店を告げる蛍の光が流れます。「えー、まだひなみでいたいよ~、29歳の内田彩に戻らなくちゃいけないの~?」と言う内田さん。素の内田さんに戻ってからは、「ビールを残すのが嫌い!」という理由から、ジョッキに1/3ほど残ってたビールを飲み干します。
「みんなにチケット代もらって、時間ももらって、ビール飲んでまーす!」とか正直に言っちゃうあたりは流石好感が持てます。
東京公演では、客席からイッキコールもあって、グイグイ飲み干した内田さんは、「こういうことを言ってもらえたことが無いから、嬉しかった!」と言っていました。
 

アンコール

収穫祭ということで、「もう一杯!」というアンコールが飛び交っていました。「楽しい掛け声を貰えたから、笑顔で出てくることができたました!」と明るく返していた内田さん。ここからは、内田さんのソロ曲が3曲歌われました。
 
キャラソン祭りの最後にソロ曲を持ってきたのは、ソロ活動も声優活動の歴史の一部という思いがあったそうです。キャラソンを年代順に歌い上げた上で、ソロ曲を持ってくるあたりに、内田さんの哲学のようなものが垣間見えたような気がします。
 

スニーカーフューチャーガール/オレンジ(大阪)

キックとパンチどっちがいい?/Marry Go(東京)

唯一、部ごとに披露される曲が変わったのがここの部分です。
大阪夜の部のオレンジでは、内田さんがものすごい笑顔で歌っていたのが印象的でした。歌い終わった後に、「ライブでみんなと一緒に笑顔になれるって本当にいいね!」と言っていた内田さんの笑顔が忘れられません。
東京昼の部のキックとパンチでは、曲終わりに、キックもパンチも「ありがとうございます!」という客席に対して、「そうやって喜ぶから気持ち悪いって言われるんだよ!笑」という痛烈な一言を浴びせていました。
東京夜の部のMarry Goでは、カラフルなペンライトが印象的でした。カラフルな会場を見ると、内田さんが演じてきたキャラクターの多彩な個性がそこに現れているかのような印象も受けました。
 

Growing Going

盛り上がるには鉄板のこの曲は、必須のタオルを振り回して盛り上がりました。何度も披露されてきた曲だけあって、コール&レスポンスも完璧でした。
 

アップルミント

最後は、やはり定番のアップルミント。大きい風船が会場中を飛び跳ねていて、中には大量の白い風船が詰まっていました。ちなみにビールの泡をイメージしていたそうです。ステージの方に何回も大きい風船が行ってしまった時があり、それを内田さんが押し返して歌えなくなる場面がありました。ですが、そのおかげで内田さんは満面の笑みになりながら最後まで楽しげに歌っていた印象がありました。
 
 
収穫祭であれだけ個性の異なるキャラクターソングを歌い分けていた内田さん。それを振り返ると、あらためて声優・内田彩としての凄さを思い知らされました。
キャラソンを歌う声は演じられていた当時からほとんど変わっていなかったかったと思えたくらい、違和感がありませんでした。ときどき、ステージ上に本当にキャラクターがその場にいる感覚に陥る時も自分にはありました。
 
次々と個性の異なるキャラクターを演じる様子は、もはやキャラクターを顕現させてきているという表現さえ大げさではないような気がします。内田さんを通じてあらためて声優という仕事の凄みを感じましたが、それを楽しみながら行う内田さんのおかげで、いとも容易く行っているかのような錯覚にさえ陥ってしまいます。
 
また、収穫祭では、内田さんが個性の異なる役を多く演じていたことを再認識出来た訳ですが、色んなキャラクターに出会って「この子の根っこはどんな性格なのかな」とか考えることを繰り返してきたからこそ、ソロ活動でも個性の異なる曲にそれぞれのカラーを付けて歌うことが出来ているのかなとも思いました。それは特に、服部静夏のエピソードから感じることができましたが、キャラクターの内面的な部分を読み取る経験が糧になっているように感じました。今回のセトリも正にそれを象徴していましたが、声優活動の延長戦上にソロ活動があることをあらためて再確認することができました。
 
声優・内田彩の歴史を振り返ることが出来たキャラクターソングの収穫祭。期待を大きく上回る感動を得ることが出来た最高のイベントになりました。必然的に次回の開催が待たれます。来年になるか、再来年になるか、それまでに内田さんにはより多彩なキャラクターを演じていただき、新たなキャラソンの収穫祭がまた行われることを、楽しみに待ち望んでいます。