きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

『TOKYO 1/3650 ミンナとつながる 365日×???』東京公演の感想

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声優デビュー10年目にして初の開催となった南條愛乃さんのワンマンライブに参加。彼女のライブは初参加となったが、これまでに参加したライブの中で最も温かい雰囲気に包まれていた。南條さんの自然体で飾らない人となりが、そのままライブになったかのような雰囲気。

「私へ送るプレゼントのお金で、好きなものを食べたり買ったりしてくれていいよ?気遣わなくて。でもお手紙とかは本当に嬉しいので読ませてもらってます。」

MCで語られた言葉。彼女は格好を付けないところが魅力的だ。むしろそこが格好良いと思っている人が大半だろう。格好を付けない。飾らない。だからこそ、南條さんの言葉や歌は我々の耳に説得力を持って入ってくる。

 

南條さんのライブではお客さんのマナーが良かったのも印象的だった。「南條さんのファンはマナーが良いですね。」と各方面からもお声を頂いているそう。彼女自身誇らしげに語っていたことも印象深い。

 

南條さんのライブでもう一つ特筆すべきこと。それは、お客さんとの距離感だ。「アーティスト」と「ファン」という役割的な関係ではなく、「ごきんじょさん同士」あるいは「親戚同士」のような関係が築けることを彼女は理想にしているらしい。声優のデビュー当時から「近所にいそうな声優」「親戚にいそうな声優」を理想としていた彼女だが、ソロ活動でも応援してくれる人たちとの距離感を強く意識していた。

『+1day』のMCでは、ソロでのライブを開催するにあたり、自身のライブの位置づけを語っていた。

「私たちは、普段はそれぞれの日常を過ごしていているわけだけれど、偶然同じ時代に生まれた者同士、たまには一緒の空間で非日常的な時間を過ごせる。そんな場所にしたい。」

「偶然同じ時代に生まれた者同士」という言葉が印象的である。今回のライブのコンセプトにもなった『東京1/3650』も同志の背中を押すきっかけになってくれたらという願いを込めて制作したという。

 

南條さんが作詞された曲の多くは日常の何気ないことをテーマにしている事が多い。等身大で共感できる曲。そして、弱い部分は隠さずにさらけ出す素直で前向きな曲。

「またこうやってみんなで集まれるように、私も頑張るから、みんなで頑張りましょう。」

南條さんの締めの言葉の通り、『TOKYO 1/3650 ミンナとつながる 365日×???』は、明日から前向きに生きていこうと思えるライブであった。