【ラブライブ!サンシャイン!!2期】#12「光の海」感想ひとりごと
「ラブライブ!サンシャイン!!」2期 #12「光の海」
プロローグ
嬉しくて、くすぐったくて、あたたかくて、まぶしくて
いつまでも続いてほしい時間
でも終わりは必ずやってくる
#11「浦の星女学院」。学校のみんなが「浦の星女学院」への感謝の気持ちを「形」にして決して消えない「思い出」を作りました。そのみんなの気持ちが千歌にとっては何よりも嬉しくて。でも、楽しい時間には終わりが必ずやって来る。それは、11話ラストにAqoursの全員が語り繋いでいた通り。
そして―
そして私達は遂に辿り着く
その場所に
憧れの舞台に行ってきます。
浦の星女学院の名前を刻みに。
12月20日の「静岡新聞」に掲載されたAqoursの言葉。それは、「浦の星女学院」から「ラブライブ!」決勝大会の間を繋ぐ言葉でした。辿り着いたその場所は「憧れの舞台」。「憧れ抱き締めて」。彼女たちは自分たちの道を進もうと決意しましたが、「憧れ」はずっと胸の中に抱いていました。
その舞台に、彼女たちは立ちます。学校のみんなの想いと学校の名前を背負った「浦の星女学院スクールアイドル」。彼女たちが、ラブライブ!の舞台に立つ理由。それは、「浦の星女学院」の名前をラブライブ!の歴史に、舞台に刻むため。そのために「優勝」すると。
では、「Aqours」として、ラブライブ!で「優勝」したいのか。
それが、12話では描かれます。自分自身と向き合い、仲間と向き合い、「9人」が出した答えは何なのか。
そして、彼女たちが紡ぎ出すラブライブ!最後のステージは――
アバン
教室で「0」という「はじまり」を見つめる千歌。1期13話では、Aqoursが世界に形作られる「0から1へ」の「物語」がステージ上で体現されました。そして、彼女たちがこれから立つステージで体現するのは「0から1へ」から続く「1からその先へ」の「歌」。
2期第9話の「Snow halation」で、μ'sは全国大会への切符を手にしますが、言葉で結果が語られてなくても勝ったことって伝わるんですね。それは歌が必殺技だからですよ。そこに向かって段取ってあげれば、あとは歌の力で解決する。歌にすべて乗せろというのが、暗黙の了解としてありました。
花田十輝 「ラブライブ! TVアニメオフィシャルBOOK 」
『ラブライブ!』における「歌」は「物語」から繋ぐ必殺技。それまでの「軌跡」が歌という一点に凝縮されます。
そして、『ラブライブ!サンシャイン!!』でも、それは強く感じました。「0から1へ」「1からその先へ」。これまで見てきた全ての物語が「歌」という一点に収束し放出されます。
そして、この2期12話でも、ラブライブ!最後のステージに至るまでAqoursが歩んで来た「軌跡」が「物語」として振り返られながらも、「新しい文脈」が付与されて「歌」として完成に至ります。1期13話が「歌」に至るまで「演劇」の構成を取って今に至る物語をリフレインさせていたように。そのことを意識して展開を追ってみてください。これまでのAqoursの「軌跡」が思い出される筈です。
忘れ物ない?
素敵な閉校祭だったね
うん!だから全力で出来ることは全部やって挑まなきゃね
「忘れ物ない?」という曜の言葉。それは、「やり残した事はない?」と言っているよう。「やり残した事など無いと言いたいね」。今、彼女たちがラブライブ!決勝に進む上でやり残した事はない。燃え尽きて灰になった薪もそれを物語っているようでした。
そうだね、この時のためにすっごく練習したんだもん
確かに、毎日朝も早くから夜も遅く暗くなっても
頑張ルビィしたから!
それでも、みんな一度もサボらなかった
弱音は言ったけどね
とにかく朝は眠かったズラ…ね、善子ちゃん?
ヨハネ!流石我がリトルデーモン達よ…褒めて遣わす!
前の人の言葉を受けて言葉を繋いで行く9人。彼女たちは、スクールアイドルとして全力で頑張ってきた。その上で、彼女たちは自分たちの言葉で「やり残した事はない」と言い切りました。
行ってきます!
「憧れの舞台に行ってきます。浦の星女学院の名前を刻みに。」
9人は、浦の星女学院にひとたびの別れを告げます。そして、全てを成し遂げて、再びこの場所に帰ってくると。
駆け出す少女の顔には、未来に向かう「輝き」が溢れていました。
Aパート
お姉ちゃん?
もう大丈夫ですわ
かつて「ごちゃごちゃ」と言っていた「TOKYO」に来ても迷わなくなったダイヤ。沢山の経験を経て再び辿り着いた決戦の地。ふとした瞬間にも彼女たちの「成長」を感じます。
急な階段だったズラ
でも前来た時に比べたら楽じゃなかった?
そういえば!
成長って気づかない間にするものだよ
果南も言う通り。人は気づかない内に「成長」している。それが、再び同じ場所に来る事によって明らかになりました。ここは一度来た場所ではありますが、「0」を味わった時から成長した別の自分たちとして今は訪れているのです。
会場の全員に思いが届きますように
全力が出し切れますように
緊張しませんように
ズラって言いませんように
全てのリトルデーモンに喜びを
浦の星のみんなの想いを
届けられるような歌を歌えますように
明日のステージが最高のものになりますように
ラブライブ!で優勝できますように
かつてラブライブ!第2回大会で優勝したμ'sが神田明神で祈りを捧げたように、Aqoursの9人も戦勝の祈りを捧げます。
みんな来てくれてたのね
こんなに何回も
私たちには一言も言わないで
やっぱりこの学校の生徒はみんなクールデス
一言も言わないで毎月Aqoursの必勝祈願のため足を運んできてくれていた浦の星の生徒たち。その健気な行動に胸を打たれました。彼女たちはAqoursにしか出来ない「浦の星女学院」の名前をラブライブ!に刻むという「夢」を9人に託しているのです。そして、鞠莉が言う通り。「やっぱりこの学校の生徒はみんなクールデス」。
ほんっとこの学校っていい生徒ばっかりだよね
11話で閉校祭の請願書を受け取った時の一言にも重なります。浦の星の生徒ひとりひとりが「学校」のこと、「Aqours」のことを愛してくれているのです。
こんなにもスクールアイドルがここで祈願していったんだ…
沢山あるズラ
私たちだけじゃない
みんな勝ちたくてここに集まってる
沢山飾られている絵馬。かつてμ'sが訪れた時は、μ'sへのみんなの想いが掲げられていました。
しかし、今は沢山のスクールアイドルの想いが掲げられる場所へと変わっていました。μ'sがスクールアイドルの輝きを拡め、その輝きをスクールアイドルが受け取った事で実現したドーム大会。そのお膝元でもあるアキバにてμ'sの功績にあやかろうと思い、沢山のスクールアイドルがこの場所で祈りを捧げるようになったのでしょう。
ラブライブ!優勝への誓い、スクールアイドルでやり遂げたいこと。沢山のスクールアイドルの想いを目の当たりにした千歌たち。ラブライブ!で「勝ちたい」スクールアイドルが自分たちだけではなく、あまねくスクールアイドルが勝利を願ってこの場所に集まっている事実を千歌は知ることになります。
アキバドームは今までの会場とは違うズラ
どんなところか想像できない
私もあのステージで歌えたことが信じられない
自分の視界全てがキラキラ光る
まるで雲の上を漂ってるようだった
かつてこの場所で相対した聖良と理亞。今は敵ではなく「仲間」として会う事が出来て感慨深いものがあります。
弱気になる1年生。かつてあのステージに立ったSaint Snowの2人は、そのステージがどれだけ素晴らしいものだったのか語ってくれます。「自分の視界全てがキラキラ光る。まるで雲の上を漂ってるようだった」。その言葉が示す光景。それはAqoursがステージに立つ時に初めて知る所になりますが、2人はAqoursを励まそうとアキバドーム決勝ステージの素晴らしさを語ってくれたのでしょう。
だから下手なパフォーマンスしたら許さないからね
厳しくも激励の言葉を語ってくれる理亞。彼女の「愛」を感じます。
当たり前だよ!頑張ルビィするよ!
また一緒に歌おうね…
理亞のさり気ない一言。9話でルビィと理亞とで大切な人のために一緒に歌った2人。「だから新しいグループで新しい雪の結晶を見つけて姉様やみんなにも喜んでもらえるスクールアイドルグループを作る」。そう語った理亞は、きっと自分だけの新しい結晶を見つけて、再びルビィと一緒に歌ってくれる事でしょう。さり気ない言葉の中にも彼女の「想い」を感じて涙腺が緩みました。
素敵な笑顔ですね
初めて会った時なんて弱々しいんだろうって思ってました
でも今の皆さんを見て思います
なんて頼もしんだろうって
聖良の言葉。それは、私たちがAqoursの成長を見届けて来た時の気持ちの変化そのものでした。最初は頼りなかったキャストも、今では信頼を置けるくらいに成長を遂げました。彼女達なら必ず素晴らしい景色を見せてくれる。期待を超えてくれる。「感情に嘘が無い」。それは、キャストとキャラクターだけに留まらず、キャラクターと私たちの間でも言えるのだと思いました。だからこそ、ラブライブ!は「リアル」に映るのです。自分たちの物語として感情移入して見る事が出来るのです。
勝ちたいですか?
千歌さんがいつか私に聞きましたよね
ラブライブ!、勝ちたいですか?
それと、誰のためのラブライブ!ですか?
かつて千歌が聖良に投げた疑問。「ラブライブ!、勝ちたいですか?」。それが今、そのまま千歌に返って来ました。聖良は周りの人には見えなかった千歌の一瞬の気の迷いを見逃さなかったのでしょう。そして、「誰のためのラブライブ!ですか?」と。
沢山のスクールアイドルが「勝ちたい」という想いを抱いている事。そして、聖良からされた2つの質問。今の千歌は、その問いに答える事が出来ませんでした。
かつて「ラブライブ!、勝ちたいですか?」と千歌に尋ねられた時に「勝って追いついて、同じ景色を見るしか無い」と言い放った聖良が、今「誰のためのラブライブ!ですか?」という疑問を投げる事が出来たのは、彼女自身がその答えを既に見つけていたからでしょう。
「誰のための」。それは、「学校のみんなのため」、そして「自分たち姉妹のため」。8話と9話を見てそれを強く感じました。Saint Snowの2人で挑むラブライブ!のステージは惜しくも敗退してしまいましたが、その過程の中で「自分たちだけの戦う理由」を見出したのでしょう。だからこそ聖良は具体的に「誰のため」という質問を千歌にする事ができた。
それは、劇場版ラブライブ!にて女性シンガーから穂乃果に問いかけられた「何のために歌うのか」という質問とニアリーイコールだと思っています。それは「誰のための」歌なのか。それは「誰のための」戦いなのか。スクールアイドルとして問われる最後の1ピース。それは、スクールアイドルがスクールアイドルたる「存在理由」なのかもしれません。
注目されて行けるんじゃないかと思って
でも実際は…
かつて学校のみんなの「期待」を背負ってラブライブ!に挑んだ千歌。自分たちらしいパフォーマンスが出来ても「勝利」には結びつきませんでした。
大丈夫!
信じましょ、今までやって来た事を
少なくとも私はどこにも負けないと思ってるよ
でも今は6話にもあるように確かな「成長」を遂げました。ラブライブ!で「勝つため」に十分な「実力」は足りていると。
それでも、千歌は心の中で引っかかっているものがありました。それは、かつて自分が突きつけて、再び自分に返ってきた「勝ちたいですか?」という疑問。スクールアイドルの「存在理由」であり、ラブライブ!で「誰のために勝ちたいか」という戦う理由。彼女たちは実力においては申し分ありませんが、心のどこかでまだ戦う理由に100%の答えを出せていないのでした。
その割り切れない気持ちが次の言葉にも表れます。
私たちラブライブ!に優勝して、浦の星の名前を残して
それで良いんだよね…それで…
「ラブライブ!に優勝して、浦の星の名前を残して」
それは、学校のみんなのため。冒頭でも述べましたが、「浦の星女学院スクールアイドル」としてであれば、その理由は申し分無いものでしょう。学校の名前を刻むため。それが、彼女たちが戦う理由でした。
しかし、それはあくまでも浦の星の生徒たちの想いと名前を背負った「浦の星女学院スクールアイドル」としての戦う理由。果たして、それだけが自分たちがラブライブ!で戦う理由なのか。「勝ちたい」理由の100%を占めるものなのか。その疑問を抱えたまま千歌たちは沈黙します。
しかし、その沈黙に「勇気」を出して、千歌のために曜が行動します。
ラブライブ!名物「枕投げ」。全員がノリノリで枕投げを繰り広げます。3年生が一番ノリノリです。以前も言いましたが、全学年の中で一番「大人っぽい」のは1年生で、「子供っぽい」のは3年生。「子供ね…」という善子の冷静なツッコミにも頷けます。
千歌ちゃん元気出た?
本番前なのにこんな事してるっていいと思わない?
曜も梨子も、千歌のことを気遣って元気を出そうとしてくれます。千歌の元気になった様子を見て笑顔になる2人。聖良が神田明神で言った「素敵な笑顔ですね」という言葉。それは、「仲間通しで支え合う姿」が頼もしく見えて言った言葉なのかもしれません。
いつもの私たちぽくって!
ラブライブ!の本番前なのに枕投げをしている千歌たち。でもそれがいつもの「自分たちらしい」と。少しづつ千歌は、「誰のため」にラブライブ!で勝ちたいのかという疑問の答えに近づいて行くことになります。
明日は会場集合にして自由行動にしない?
みんなそれぞれ自由!行きたいところに行く!
本番前一人になって自分を見つめ直す。私もそうしたいの
「何のため」に「勝ちたい」のか。その疑問に1人で向き合う時間。自分を見つめ直すための時間。本番前にあらためて自分たちの戦う理由を問う時間が流れ始めます。
Bパート
ラブライブ!決勝のステージに集まる浦の星の生徒たち。今回Aqoursの応援に駆け付けてくれたのは彼女たちだけではありません。内浦に住む「みんな」がアキバドームに集結してくれたのです。
しいたけは残念ながら自宅待機となりますが応援の気持ちを会場まで届けます。
「想いよひとつになれ」を弾く梨子。彼女は自分が大好きだった「音ノ木坂学院」で「ピアノ」と向き合う事で自分を見つめ直します。彼女の旋律に乗せて、9人がそれぞれ異なる「勝ちたい」理由を語りながらも、最終的に「想い」が向かう先はひとつになります。
花丸ちゃんは勝ちたい?
ラブライブ!勝ちたい?
マルはずっとルビィちゃんと2人で図書室で本を読んでるだけで幸せだったけど
千歌ちゃんたちのお陰で外の世界に出られて
みんなと一緒なら色んな事が出来るって知ることが出来た。
だから、勝ちたいズラ!それが今一番楽しいズラ!
千歌ちゃん、マルをスクールアイドルに誘ってくれてありがとう!
花丸は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。それは、勝つことが「今」を一番「楽しむこと」であるから。花丸は自分が好きな「図書館」で「本」と向き合う中で、外の世界に出て「みんな」と色んな事が出来る喜びこそが戦う理由だと答えました。
これから描かれる9人それぞれが好きなものに向き合う姿。それは、『HAPPY PARTY TRAIN』の中で自分たちの好きなものに向き合う姿に重なるもの。好きなものと向き合った上で「未来」へと一歩踏み出すための答えを見つける姿も重なって見えます。
ルビィは一人じゃ何もできなかったのに
スクールアイドルになれてる
それだけでも嬉しい!
もちろんお姉ちゃんたちの最後の大会だし
勝ちたいって思ってるけど
今は大好きなみんなと歌えることが一番嬉しい!
ルビィは言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。自分が大好きな「お姉ちゃん」たち3年生の最後の大会だから。でも、と彼女は言います。「スクールアイドル」になれてるだけでも嬉しい。そして、「今」大好きな「みんな」と歌えることが何よりも嬉しい、と。それが、彼女が大好きな「スクールアイドル」と向き合う中で見つけた答えでした。
そんなの勝ちたいに決まってるでしょ!
世界中のリトルデーモンたちに私の力を知らしめるためによ!
ラブライブ!で勝利を手にするには我が力は不可欠
ま、仕方ない。もう少しAqoursとして堕天してやってもいいぞ
善子は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。勝ちたい理由は堕天使言葉に隠してしまっていますが、7話で「そんなもの感じなくてもいいのに…少なくとも私は感謝しか…」と語っていた通り。善子は「自分」が変わる事が出来た、好きな「自分」であり続けられるから感謝の気持ちを抱いてる「みんな」と、「Aqours」として勝ちたいのだと。
急にどうしたの?
私は折角ここまで来たんだし勝ちたいかな!
でもそれ以上に楽しみたい!
鞠莉やダイヤとの最後のステージを楽しみたい
本当は清々してるんだけどね
やっとこれで終わりだって
だからこそ勝ちたい
今をもっと楽しみたいから
果南は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。「鞠莉」と「ダイヤ」との最後のステージで「今」をもっと「楽しみたい」から。大好きな「海」を見つめながら、果南は答えを口にしました。
勝ちたいかって?
理事長としての私は全校生徒のために勝たなければならないと思ってるよ
あんなに愛されてる学校のためにも!
でも少しだけわがままを言うと
私はAqoursとして勝ちたい!
9人でこんなことできるなんてなかなか無いよ!
鞠莉は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。理事長として全校生徒のためにも勝たなければならない。だけど、わがままを言うなら「Aqours」として勝ちたいと。10話でも再確認できましたが、鞠莉が「9人」である事をとても大切にしている。だからこそ、9人で活動していられる「今」ラブライブ!で勝ちたいのだと。鞠莉は、理事長としての使命だけでなく「自分」の意思を以って答えを出してくれました。
もちろん勝ちたいですわ
浦の星全校生徒の想いを背負ってきましたから
勝ってみせますわ
それと…
どこであろうと心を込めて歌うのがスクールアイドルとしての
わたくしの誇りですわ!
ダイヤは言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。「生徒会長の黒澤ダイヤ」として浦の星の全校生徒の想いを背負ってきたから。そして、彼女は鞠莉と同様に「自分」の意思として「歌いたい」のだと語ります。それは「Aqoursの黒澤ダイヤ」として。「どこであろうと心を込めて歌うのがスクールアイドルとしてのわたくしの誇り」。それは、G'sマガジンで彼女が語った「歌」への想いともリンクします。
伝えます。私の心の中の歌。
ここで、この街で。こうして歌っている自分が好き。
何もないけど――この街が好きで。
この学校が好きで。友達が好きで。家族が好き。
私、そんな気持ちが私の中にもあったこと――知らなかったの。
『ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK』
ダイヤは、浦の星のためには勿論、「Aqours」という「スクールアイドル」の黒澤ダイヤとして答えを出しました。大好きな「μ's」が祈願した神田明神にも足を運んで。
千歌ちゃんどうしてここに?
なんとなく…見ておきたくて
千歌ちゃんも?
千歌と曜は再び立ちます。スクールアイドル「μ's」に憧れるきっかけになった始まりの場所に。
だって始まりはここだったから
奇跡の風が彼女たちを再びはじまりの場所へと誘います。
かつてスクールアイドルへの「憧れ」が生まれ、「輝きたい!!」と思い始めたはじまりの場所。今そこに映し出されているのは「μ's」ではなく「Aqours」の文字。それは、「Aqours」としてラブライブ!のステージに臨む意義を彼女たちに問うているようでした。
見つかるかな…私があの時見つけたいと思った輝き
きっと見つかるよ…もうすぐ
あと少しで必ず
「Aqours」としてラブライブ!決勝大会に出場して「勝ちたい」と思う理由。
勝ちたい?
ラブライブ!勝ちたい?
もちろん
やっと一緒に出来たことだもん
曜は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。自分にとって「憧れ」だった「千歌」とやっと一緒に出来たこと。それが「スクールアイドル」であり、「ラブライブ!」だったから。
だからいいんだよ
いつもの千歌ちゃんで
未来のことに臆病にならなくて
いいんだよ
一人じゃないよ!ちかちゃんは!
自分が信じて憧れる千歌。だからこそ、千歌は今の千歌のままでいいのだと。昨晩も千歌の不安を察して楽しいことを提案した曜でしたが、それもいつも通りの「自分らしさ」を千歌に思い出して欲しかったから。「いつもの私たちぽくって!」。いつも通りの千歌であることこそが、「未来」のことに臆病になるどころか、何が起こるかわからない「未来」だからと楽しむ姿に繋がるのです。
梨子ちゃんはラブライブ!勝ちたい?
うん!
私自分が選んだ道が間違えてなかったって心の底から思えた
辛くてピアノから逃げた私を救ってくれた
千歌ちゃんたちとの出逢いこそが奇跡だったんだって
だから勝ちたい…ラブライブ!で勝ちたい!
この道で良かったんだって証明したい
今を精一杯全力で心から…!!
スクールアイドルをやりたい!
梨子は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。「自分」が選んだ道で良かったのだと「証明」したいから。この道に進むことができた千歌たちとの出逢いこそが「奇跡」だったから。「今を精一杯全力で心からスクールアイドルをやりたい!」。それは、梨子が心の底から「スクールアイドル」をやりたいと言った言葉。1話から勧誘を受けて、スクールアイドルを通じて辛くて逃げたピアノにも向き合うことができ、ようやく心の底から出てきた梨子自身の言葉。
「今を精一杯全力で」。「スクールアイドル」は「今」しか出来ないから。それは、奇しくもμ'sが見つけたスクールアイドルの本質と重なるものでした。
千歌ちゃんは?
勝ちたい?
0を1にして一歩一歩進んできて
そのままでいいんだよね
普通で…怪獣で…今があるんだよね!
勝ちたい!
勝って輝きを見つけて見せる!
千歌は言います。ラブライブ!に「勝ちたい」と。「勝って輝きを見つけて見せる!」。「輝きたい!!」それが、最初から変わらぬ彼女の「夢」だったから。そのためには、ありのままの自分でいい。それをあらためて言葉で教えてくれたのは曜。そして、ありのままの「自分」の気持ちを伝えてくれたみんな。「普通」で「怪獣」だったからこそ「今」がある。
再び千歌は「ありのまま」の「今」の「自分自身」を「肯定」することができました。
ありがとう…バイバイ
「今」があるきっかけをくれた「0」へと感謝を込めて。はじまりの悔しさに別れを告げて。「未来」へと向かうために。
もう大丈夫
行こっか、千歌ちゃん!
うん!
こうしてAqoursの全員が「自分」がラブライブ!で「勝ちたい」理由を見つける事が出来ました。見つけたと言っても、あらためて何か特別なことをした訳ではない。「自分自身」と「好きなもの」に向き合う中で再確認出来た、と言った方が正しいのではないでしょうか。冒頭でも述べましたが、12話は最後の歌に至るまでがこれまでの「軌跡」を辿る時間であり、歌という必殺技に至るまでの段取りなのです。
彼女たちが出した勝ちたい理由はみんな少しづつバラバラ。でも、それが「自分」が出した「答え」だから、それでいいのです。でも、向かう場所と抱いてる気持ちはみんな同じ。「今を精一杯全力でスクールアイドル『Aqours』として、みんなで楽しみたい。輝きたい」。だから「勝ちたい」のだと。
彼女たちが出した答え。それは、「今が最高で、その中で精一杯楽しむことが輝くこと」だと定義したμ'sと、「勝つことで見える景色がある」と定義したA-RISEひいてはSaint Snowという、両極の「スクールアイドル」の「存在理由」へのアンサーになるのではないでしょうか。
「みんなで今を全力で楽しみたいから勝ちたい」。「浦の星スクールアイドル」としてではなく、スクールアイドル「Aqours」として辿り着いた自分たちがスクールアイドルとしてラブライブ!のステージに立つ理由。
それこそが彼女たち自身の”純粋な欲”であり、「未来」へと駆け出す原動力となる”心のエンジン”。
千歌、梨子、曜は「未来」へと向かって駆け出します。
絵馬になんて書いてきたの
でもわたくしが書いたことは
現実になるんですわよ
3年生だけの時間。1期13話、ステージに臨む前の光景がリフレインします。
ダイヤが書いた事は現実になる。そう自信を持って言い切る彼女は過去に自分の「希望」を「現実」へと変えた事があったから。
スクールアイドル「Aqours」。彼女が何よりも大切にしていた「希望」。かつて希望が現実になったように「Aqours優勝」も現実のものになるのかもしれません。
そう言えば私が転校するって話が出た時も書いてたでしょ
ずっと一緒って
そうかな
もうすぐバラバラになっちゃうのに
一緒だよ、この空は繋がってるよ
どんなに遠くでも、いつでも
姿は見えなくても
#10「シャイニーをさがして」をリフレインするように。遠く離れても空が繋がってるように。想いは繋がってるからと彼女たちは笑い合います。
さあ行きましょ!
鞠理、果南、ダイヤたちは「未来」に向かって駆け出します。
決まっています、契約です
ライブが終わり、学校が統廃合になってもヨハネとの契約…
心配しなくてもマルと善子ちゃんとルビィちゃんの契約は絶対ズラ
新しい場所になっても
ありがと!
感謝すルビィ!
1期13話で「ありがとね」と感謝を伝えた善子。今度は花丸とルビィから感謝の気持ちを伝えられました。そして、ライブが終わって学校が統廃合になった後も一緒にいようと。
花丸、ルビィ、善子の3人も「未来」へと駆け出します。
なんかドキドキする!
どのくらい大きいんだろう
全然想像つかないわね!
ズラ!
時間ぴったりね
この先にあるんだよね、ドゥームが!
駆け抜ける千歌、曜、梨子。その姿を見て合流するように一緒に駆け出すルビィ、花丸、善子。支流が大きな川の流れに繋がるように、川の流れが大きな海へと繋がるように。それぞれ想いを確かめあった彼女たちは、再びひとつの水(Aqours)として重なっていきます。まるで、Aqoursが出来上がるまでの「軌跡」を順番に辿るように。
そのとおりですわ!
アキバドーム、全国でも有数の規模を誇る会場!
ラブライブ!ファイナル!
最後に辿り着く大きなステージに向かって。鞠莉、果南、ダイヤも駆け出します。
どのくらい走ったのかな
どこまで来たのかな…どこまで続くのかな
分からないけどあの時と今思ってること全てがあって
ここに辿り着けたんだと思う
どこまで来たのか、どこまで続いて行くのか分からない道。分からないけれど、大切な仲間たちと駆け抜けて来た想いと時間が無数に重なり「今」に辿り着いたのだと。
雲の上だって空を飛んでるみたいだって
思いっきり楽しもう!弾けよう!
そして優勝しよう!!
自分たちが不安になる中でも、励まし伝えてくれた「仲間」からの言葉。最後のステージは、「自分の視界全てがキラキラ光るまるで雲の上を漂ってるよう」な場所。それが楽しみで仕方ない。だから思いっきり弾けようと。「優勝」しようと。
私たちの輝きと証を見つけに!
さぁ行くよ!
1、2年生と3年生。かつて2つのAqoursがひとつになったように。今全ての流れが「Aqours」という大きな海原に辿り着きます。
階段を駆け上がる9人。ゼロからイチへの階段を踏み出したのは過去。今はイチからその先へ。未来へと向かって何段も憧れの舞台への階段を駆け上がって行きます。
私たちの「輝き」と「証」。Aqours9人だけにしか見つけられない、今を精一杯全力で楽しんで優勝した先にある「輝き」。そして、自分たちの「証」。
絶対絶対この仲間たちと最高の舞台で輝きたい!!それが今の千歌の大切な夢――。浦の星がなくなっても、私たちがここにいた証――絶対残してみせるんだ。
高海千歌「電撃G's magazine 2016年2月号」
浦の星と内浦の「みんな」から受け取った想い。「浦の星女学院」の名前をラブライブ!の舞台に、歴史に「Aqours」の名前と一緒に「証」として刻む戦い。
今全ての人の想いを9人は抱き締め、未来へと繋げていく――
1!
2!
3!
4!
5!
6!
7!
8!
9!
ゼロから
イチへ!
イチからその先へ!
サーン…
シャイーン!!
「ゼロからイチへ」「イチからその先へ」。彼女たちは「過去」から繋がる「今」を全力で。そして「未来」へと繋がる新たな一歩を踏み出します。昇る朝陽はドームを照らします。「輝き」のステージがその場所にあるかのように。
WATER BLUE NEW WORLD
雲間を抜け視界が晴れた先に現れたのはこの世の景色とは思えない幻想的なステージ。「自分の視界全てがキラキラ光るまるで雲の上を漂ってるよう」という言葉の通り。真っ先に連想したのが「神話の世界」。
周りには銀河。同じ場所で歌われた「僕たちはひとつの光」と同じく「みんなの光」は暗く広がる宇宙を照らす輝く星々。神話の世界を更なる天空から照らすは光とオーロラ。オーロラは神話の世界を神話たらしめると同時に、想いを共有した11人で歌った夜空を彷彿とさせます。
神話の世界で歌う9人の「水の女神」。9人の「歌の女神」がかつて舞い踊った舞台で自分たちだけの「神話」を紡ぎ出します。光を放ちその輝きを広く押し拡める姿は、かつての伝説にも引けを取らぬ御姿。今はひとつの偉大なるスクールアイドルとしてこの舞台で舞い踊ります。
今は今で昨日と違うよ
明日への途中じゃなく 今は今だね
女神が森羅万象を司るように、Aqoursは「過去」「今」「未来」の全ての「時」を歌い紡いでいきます。
最初に女神が歌うのは「今」。今は過去とは違う。今は未来への途中でもない。今は今。この「刹那」の中にしかなく、この「瞬間」なのだと。
この瞬間のことが
重なっては消えてく
「今」という「瞬間」は重なっては消えてゆく。今は刹那でしか無いけれど、その一瞬は重ねられた新しい瞬間によって「過去」へと消え去っていく。Aqoursは詩的な表現で「時」の変化を歌い紡いでいきます。
心に刻むんだ
重なる「今」は「過去」へと消え去ってゆく。だからこの瞬間を心に刻む。「決して消えない思い出」として胸に残してゆくために。
WATER BLUE
女神たちは銀河を流れる綺羅星のように想いを繋いでいきます。
銀河を流れる綺羅星は人の心さえも繋いでいく。輝く「刹那」が人々の心に「永遠」を灯してゆきます。
悔やみたくなかった気持ちの先に
広がった世界を 泳いできたのさ
それは「過去」を紡ぐ詩。「悔しい」と「0」に向き合ったあの時。「1」へと踏み出す中で、彼女たちはやがて9人になり「今」へと繋がる海を泳いで来ました。9人は歌い紡いでいきます。自分たちが歩んで来た「軌跡」を。
この歌に至るまでに彼女たちの軌跡がリフレインされて来ましたが、この歌の中でも繰り返し軌跡が歌われる。Aqoursの全てが物語になり、歌になり銀河を羽撃いてゆく。触れ合う指と指も在りし日のことを思い出させます。
“諦めない!” 言うだけでは叶わない
“動け!” 動けば変わるんだと知ったよ
かつて絶望の淵で「奇跡」を夢に見て口にした少女の言葉。
きっと、諦めたくないんだよ…諦めたくないんだよ!
彼女は”言葉”だけじゃなくて精一杯”足掻く”ことで「輝跡」の虹を空に架けました。世界は”諦めない心”に現実すら変える手掛かりをくれるのです。
ずっとここにいたいと思ってるけど
きっと旅立ってくってわかってるんだよ
Aqoursは「今」の気持ちを歌います。「ずっとここにいたい」。それは、別々の道に進むことが分かっていても願うもの。むしろ、別々の道に進むからこそ「いつかまた必ず一緒になれるように」と少女たちは願いました。
そして、その詩は彼女たちの「永遠」を願う気持ちであると同時に、「今」が「過去」に消えていく事実と向き合う詩でもあります。
彼方に消え去って行く今へと思いを馳せて語られる言葉―
楽しい時間というのはいつもあっという間で
そこにいる誰もがこの時間がずっと続けばいいのにって思っているのに
でもやっぱり終わりは来て
時が戻らないこと
もう一度同じ時間を繰り返せないことがとても淋しく思えるけど…
だからこの時を楽しくしたい
最高の
ときめきを
胸に焼き付けたいから
「最高のときめきを胸に焼き付けたいから」。歌の始まりに「この瞬間のことが重なっては消えてく心に刻むんだ」と歌ったように。「今」が重なり「過去」へと消え去っていくからこそ、「今」の最高のときめきを胸に焼き付けたい、と彼女たちは歌うのです。
彼女たちが纏っていた衣が空へと放り投げられた瞬間、沢山の青い羽根が散らばって空の彼方へと飛んでゆきます。そして、少女が両翼を広げた瞬間、更に無数の青い羽根が天空の四方八方へと散らばり拡がって行きました。
それは「WATER BLUE(Aqours色)」の羽根。数多のスクールアイドルの中でも彼女達でしか彩ることの出来ない唯一無二の羽根。「勝ちたい」と願う全ての少女たちの中で一際色濃く鮮やかに光る「空」と「海」の青を反射して光る輝きの羽根。
彼女たちの背後にそびえる舞台さえも翼であるかのように青い世界の中で堂々と羽撃きます。女神の羽撃きは青い羽根を撒き散らしながら天高く。
青い羽根に魅せられるまだ見ぬ夢を抱いた少女たち。ここからまた新しい「憧れの物語」が始まって行くのかもしれません。
そして女神たちは歌います。「今」が「過去」になったその先の「時」を。
MY NEW WORLD 新しい場所 探す時がきたよ
次の輝きへと 海を渡ろう
「今が最高」。でも、「『今』は消え去って『過去』になること」を僕たちは知っているから。自分たちだけの新しい「未来」を探し始めようと。
いつか終わりが来ることを皆が知っているから
終わりが来てもまた
明日が来ることを知っているから
未来に向けて歩き出さなきゃいけないから
そう言葉に残した少女たちの儚くも未来への旅立ちを誓った歌。
「MY NEW WORLD 新しい場所 探す時がきたよ」
それは、かつて「僕たちだけの新世界がきっとある」と信じて船を漕ぎ出した少女たちの詩。「未来」にきっとあると信じる、自分たちだけの「新世界」を探す時がやって来たのです。しかし、今思えば、彼女たちはその新世界に辿り着くための航海をずっとして来たのかもしれません。
「いつものセカイ」の中で「まぶしいセカイ」を見つけた瞬間。少女の心の中に憧れが生まれました。その世界の中で、憧れを持って自分たちの走り方で輝きを探す途中、自分たちだけの景色、自分たちだけの「新世界」が未来の中にきっとあると予感を抱きます。
そして、彼女たちが今いる「このセカイ」の中で"諦めない心"を持って精一杯足掻くことで、輝きを"探す手掛かり"を得ることになります。「セカイ」は目に見えない力で輝いていることも予感しました。そう確信した彼女たちは消え去る今があることを受け止めた上でも尚、未来の中にある「自分たちだけの新世界」を探し始めようと誓ったのです。
夢が見たい想いは いつでも僕たちを
繋いでくれるから 笑っていこう
「夢が見たい想いは いつでも僕たちを繋いでくれるから 笑っていこう」
歌詞の通り、9人は「笑顔」でラブライブ!の最後のステージで歌い紡ぎます。彼女たちが「終わり」が来る事を知っていても尚笑って歌っていられるのは、「明日」が来ることを知っているから。「未来」に向けて歩き出さなきゃいけないから。
終わりが来てもまた
明日が来ることを知っているから
未来に向けて歩き出さなきゃいけないから
みんな笑うのだろう
「夢が見たい想いは いつでも僕たちを繋いでくれる」。「夢」という名の”純粋な欲”こそが僕たちを繋いでくれる。それは、決勝に望む前に自分の純粋な「勝ちたい」という気持ちが9人の想いをひとつにした「軌跡」と重なるもの。
今を重ね
そして
未来へ向かおう!
「今を重ねそして未来へ向かおう!」
それこそが、スクールアイドル「Aqours」が出した最後の答え。
かつてスクールアイドルμ'sが
こんなにも心がひとつになる「世界」を見つけた
と歌い紡いだ場所で「僕たちだけの『新世界』を『未来』の中に探し出そう」と自分たちだけの答えを出した瞬間。
かつて9人の歌の女神が羽衣を変え、9つの色の明日に旅立って行った場所で、水の女神たちは今9色の輝きを放ちます。
笑顔で空を指差す少女。その先には次の輝きが待つ未来が。
過去を抱き締め今から未来へと踏み出して「天空へと駆け上がった」少女たちは、「空の旅」を経て「まだ見ぬ場所」を探し出しました。
そして、雲間を抜けて眼下に広がっていたのは一面の青い「光の海」。それは、Aqoursが見つけた「僕たちだけの新世界」。「新しいみんなで叶える輝きの物語」がそこにはありました。
そして、一枚の青い羽根がこちらに向かって飛んで来ます。Aqoursの輝きに魅せられた私達の元に飛んで来たAqours色の羽根。それは、次に輝きを探すのは「あなた」だと物語っているかのよう。
「君のこころは輝いてるかい?」。そうかつて問いかけたように、次に「My Story」を紡ぎ出すのは「君」の番なのだと。
彼女たちとの別れもいつかやってくる。遠く彼方に燦然と輝いて見える9人の姿を見て、自分だけの未来へ向かおう。そう胸に誓ったのでした。