きりんログ

-愛と青春と声豚の記録-

Aqoursの成長の航海―1を10に、10を100に ~Aqours 3rd TOUR WONDERFUL STORIESに寄せて~

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来たる2018年6月―運命の『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~』が始まります。泣いても笑っても動き出したら止まらないAqours二度目のライブツアー。

ライブまではあと1ヶ月しかありませんが、みなさんは心の準備できていますか?

きりんログでは、これまで1stライブに寄せた「キャストの0から1への軌跡」や

ayarieshon.hatenablog.com

2ndライブツアーに寄せた「HAPPY PARTY TRAINの考察」など。

ayarieshon.hatenablog.com

ブログに100万文字以上の思いの丈を綴ってきたラブライブ!ヲタの私が、ライブに向けた振り返り記事を書いて参りました。

そして今回は、直前に迫る3rdツアーに寄せて、Aqoursが1stライブから今日に至る「成長の軌跡」に焦点を当てた振り返り記事を書いてみたいなと思いました。

もちろん参考にするのは、キャストさんたちが紡いできた言葉。彼女たちの言葉に嘘が無いことは、このきりんログでも再三再四謳ってきたことです。

今回、このブログを通して、それぞれのファンが抱く「Aqoursへの想い」が少しでも高まって、3rdライブを盛り上げる一助になればという思いで書きました。

なので、Aqoursが邁進して来た成長の航海を振り返るために、その大海原に船を漕ぎ出してみてみましょう。全速前進~ヨーソロー(*> ᴗ •*)ゞ

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昔、中学生の僕が創ったRPGモンスター図鑑

皆さん、オリジナルのモンスターは創ったことはありますか?僕は、あります。例えば、小学生の頃。僕の時代は、ポケモンデジモンが流行りましたが、授業中の暇な時、プリントやテストの裏側に、自分でよくモンスターを描いては、休み時間に友達に見せていたり、プリントを溜めてはモンスター図鑑を創っていたりしました。

時は2018年、中学生の僕が創ったモンスター図鑑が遥か十何年の時を超えて発掘されたました。今回は、特別にそれら全てを勝手に御開帳させていただきく運びとなりました。

当時はRPGを意識していたのでしょうか。モンスターが現れるステージの名前が一緒に記されていました。

あらためて今、そのRPGに名前を付けるなら『KILLING MONSTERS』。

そう、「きりモン」。

それでは、僕が創ったオリジナルのきりモンの世界へと旅立っていきましょう。

ようこそ、きりモンの世界へ!

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誰かの道が別の誰かの道になる / Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL 感想

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ども、きりんです!ラブライブ!のライブを見に遠路”はるばる”函館に行ってきました。いやー遠路はるばると言いましたが、函館、めちゃくちゃ近かったんです。羽田空港から飛行機で1時間ちょいで着いてしまうので、雲を抜けたらそこは函館でした(実際は寝ていて景色を見ていません)。

それで、今回見てきたのが、4月27日と28日の両日に渡って開催された「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」。

GLAYの聖地、函館アリーナ(GLAYが函館出身なのを初めて知った)にて開催されました。

いつもはそれなりに客観的にレポ兼感想を書いているのですが、今回は主観も交えつつそれらを書いていきたいと思います。

というのも、今回は「UNIT CARNIVAL」という名前の通りお祭り的に盛り上がるだけ盛り上がって、ナンバリングライブからは外れるスピンアウト的な意味合いのライブなのかな?とか油断してたんですけど…

実際は、「2.5thライブ」と呼ぶべきボリュームがあり、「エモ」がとっ散らかったライブだったので、こういった体裁で書いてみようと思いました。

それでは、”レポとは縁遠い個人的な感想か何か”、はじめていきたいと思います!

 

 

なぜ函館なのか?Saint Snowのポジションは?

ayarieshon.hatenablog.com

最近嬉しいことにこちらのエントリーをきっかけに父兄(さくら学院のファンの通称)の方と繋がる機会が増えまして、もしかしたら今回の記事を、さくら学院出身の佐藤日向さんや同アミューズの田野アサミさんのレポが見たい!という思いで開いてくださった方もいると思うので、「なぜラブライブ!のライブが函館で開催されることになったのか」を簡単にご説明したいと思います。(ラブライブ!ヲタのみんなは次の章にチャプタージャンプしてもいいよ!)

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まず「ラブライブ!とは」について語ると時間が無限にあっても足りなくなるので割愛しますが、ざっくり言えば「3次元でのライブ活動も行う青春学園モノアイドルアニメコンテンツ」です。コンテンツとぼかしたのはソーシャルゲームや誌面企画、音楽など裾野が広い”オールメディア展開作品”だから。その大きな柱として据えられているのが「アニメキャラクターを演じる声優さんによるライブ」。キャラクターに声を吹き込む”生身の”声優さんたちが、劇中で描かれるダンスと同じ動きをしながら歌を歌うという、初めて聞く人からしてみれば眉唾ものだと思います。

百聞は一見にしかず!ということで、次の1枚をご覧ください。

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「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」のBlu-ray&DVDが10月24日(水)にリリース決定 | moca-モカ-

後ろのモニターにあるのが劇中で実際に流れたPVのワンカット、そして前でポーズを決めてるのがアニメに登場するユニット「Saint Snow」を演じる田野アサミさんと佐藤日向さん。どうでしょうか?2人のポーズが、完璧に後ろの映像とシンクロしてますよね。これが”ラブライブ!のライブ”なのです!

そして、もう少し気になる方は実際のライブ映像を見てみてください。動画だとそのシンクロっぷりの凄さがより分かっていただけると思います。

www.youtube.com

こちらの映像に登場するのは「Aqours」というユニットで、彼女たちがラブライブ!のアニメの主人公です

※厳密に言えば『ラブライブ!サンシャイン!!』というラブライブ!の2作目の主人公

彼女たちは、声優という傍ら本物のアイドルに負けず劣らないパフォーマンスで観客を魅了してくれます。むしろ、先代の「μ's」というユニットが培ってきた文化もあり、ファンが彼女たちに求めるハードルは決して低いものではなく、歌や表情、ダンスに至るまで”役者”としての底力を遺憾なく発揮してライブを完成させます。彼女たちはキャラクターと声は同じでも、(当たり前ですが)顔や体は違うので、いかにして「○○としてステージに立つか」という課題と向き合いながらステージを作り上げていきます。TVアニメでは、母校の廃校と向き合いながらスクールアイドル(学校でアイドルをするから)の大会を目指す主人公たちの挫折と絆の青春な姿が描かれているのですが、そんなキャラクターたちに追い付こうと必死に食らいつきながらも、むしろライブではアニメで描かれている以上のドラマが待ち受けていたり…と書いても書いてても書き足りない魅力が詰まっているライブ、それが”ラブライブ!のライブ”なのです。

で、本題の「なぜ函館なのか?」にようやく戻ってきますが、田野さんと佐藤さんが演じるSaint Snowが”函館出身の”スクールアイドルだから、今回のライブが函館で行われることになったのです。1作目の『ラブライブ!』の舞台は秋葉原、2作目の『ラブライブ!サンシャン!!』の舞台は沼津で、2作目の主人公のAqoursは沼津出身のスクールアイドルと”ローカルアイドル”も少なからず意識された作りになっていますが、その彼女たちのライバルとして立ちはだかったのが函館出身のSaint Snowの2人でした。アニメの中では、彼女たちがAqoursとぶつかり合いながらも、最後は手を取り合って、ひとつのライブを完成させる様が描かれます(別々のアイドルユニットの夢の共演!)。その舞台となった場所が函館でした。

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ラブライブ!のライブでは劇中とのシンクロを重んじます。先ほどのパフォーマンスに加えて、”ライブをやる場所”もなんと実際にアニメの中で登場した場所の会場が使われたりします。秋葉原出身のμ'sは秋葉原からほど近い東京ドームでやりましたし、沼津出身のAqours沼津市民文化センターでやりました(この徹底っぷり凄くないですか?)。そして、今回のライブは「Saint Snow PRESENTS」という形で函館出身の彼女たちがホストとなり、Aqoursから派生したユニットの「CYaRon!」「AZALEA」「Guilty Kiss」を招いてお祭り的にユニット限定ライブをやろうという試みが「HAKODATE UNIT CARNIVAL」のあらましなのです。

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ここからが函館UC(ユニットカーニバル)のレポ感想!

ふぅ~、あらためて作品の魅力を手短に語るのは難しいですね!ラブライブ!については今年で9年目を迎えるプロジェクトということもあって、その”軌跡”がとんでもないことになっているので語り尽くせない訳でした。そして、チャプタージャンプしてくれたラブライブ!ヲタの貴方、お待たせしました!ここからいよいよ函館UCのレポ感想をはじめていきますよ~

まず、冒頭でも述べましたが、「UNIT CARNIVAL」という名の通り、スピンアウト的なお祭りになるのかと思いきや、ありえんくらいの「エモ(emotional)」がこの函館UCには詰まっていました。

これまで、アニメから地続きでストーリー性を重んじたライブがあったり、シングルタイトルをテーマにしたライブが繰り広げられてきましたが、今回のライブは”ユニット限定”と毛色は異なるものでありながらも、確かにアニメから地続きのドラマを連想させるような場面があり、むしろ劇中では描かれていなかった「2期8話・9話の続き」を感じさせる立ち位置にもあるライブであるとも言えました。つまり、1stの物語を重んじたライブと、2ndのシングル曲のPVの先の世界を描いたようなライブの、ハイブリッド的なライブだったんじゃないかないうのがワタクシ的な感想です。

そして、何よりもラブライブ!始まって以来のライバルユニットが初参戦した歴史的なライブ(虹ヶ咲の子曰く既に「ラブライブ!は歴史」である)でもあり、Saint Snowの2人が初めて「ラブライブ!」のステージに立つことになった想いや、その姿を見ていたAqoursのメンバーの想いなどが全て合わさり、エモの糸と糸が複雑に絡み合う素敵なライブでもありました。

つまり、ラブライブ!で大切にされてきた物語やキャラクターとのシンクロはもちろん、キャスト独自の想いやドラマがそこには生まれ、まさに”This is LoveLive”と言わんばかりのコンテキストが詰め込まれた「2.5thライブ」だったのです!

 

ユニットとしての成長が見られた函館UC

まず真っ先に言いたいのは、Aqours発のどのユニットも1st、2ndからめちゃくちゃ成長していたということ!確かに1stでは「君ここ」のリリイベから僅か1年という短い期間で別人としか思えない程の成長を遂げていましたし、2ndでも1stライブから約半年という短い期間でも確かな成長を感じ取ることができました。

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感動演出のあとは、キラーチューン「恋になりたいAQUARIUM」へ - Real Sound|リアルサウンド

そして、今回の函館UCでは、2ndからまだ1年も経っていないにも関わらず、ユニットとしてのパフォーマンスを確立させていました。それは一重に彼女たちがファンミやフェスを通じて”パフォーマー”ないしは”表現者”としての経験値を積み重ねて来たから。ユニットとしての披露は2ndライブ以降ありませんでしたが、Aqoursとして様々な修羅場をくぐり抜けて来たからこそ、ユニットに敷衍してその蓄えた力量をいかんなく発揮することができたのだと思います。

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まず、圧倒的な歌やダンススキルの向上が伺えました。メンバー全員の歌・ダンスの安定感。一部気持ちが昂ぶり過ぎて声が裏返るメンバーもいましたが、それはライブの”生”の醍醐味ですし、ご愛嬌というものでしょう。MC中も息切れすることなく「汗かいちゃったよ~」と笑顔で振る舞うスマートな姿も伺えました(名前を言わなくても誰か分かりますよね⚓)

そして、各ユニットが「ユニット色」を増そうとする試みも強く感じました。CYaRon!のミュージカル要素を取り入れた元気印感、AZALEAの映像とEDMの融合を打ち出した異教の巫女感(畑亜貴©)、 Guilty Kissのロック&オシャレ音楽で繰り広げる観客とのライブバトル1本勝負のラスボス感。

 

CYaRon!では、これまでの楽曲でミュージカルのような振付があったように、「海岸通りで待ってるよ」にて楽曲のストーリー性を打ち出したような新たな振付が追加されていました。「元気全開DAY!DAY!DAY!」「近未来ハッピーエンド」は、3人の動きが大きくなっていて元気印感がマシマシになってましたね!

MCは相変わらず3人の漫才のような掛け合いが面白くて。2ndで爆誕した「ズンチャチャチャチャ♪」(斉藤朱夏©)というコールは、今度は逆に客から巻き起こる形になり、想定外だったのか3人が笑ってしまう形に。また、ニューアイテムの「シャロン砲」が登場して、推定6kgの銃器を片手で軽々持ち上げていた伊波さんの姿も勇ましかったです(かわいい)

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https://twitter.com/anju_inami/status/990214151300530178

そして、もう1つは「シャロン玉」。降幡さん曰く「シャボン玉」(うゆかわ)。「CYaRon!は新しい武器を手に入れた!てってれ~♪」

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とにかく、CYaRon!のステージは楽しぃ~!やっぱりCYaRon!なんすよね。有無を言わさぬ楽しさ一点突破のステージングでした!

※ただし、「P.S.の向こう側」「夜空はなんでも知ってるの?」はクソエモ大臣賞

 

AZALEAはねぇ、クソエモだったよ~(エモの乱用)。「ときめき分類学」では、彼女たちが両腕を広げて回転させると同時にスクリーンに映し出された花がそれに合わせて咲いたり。静謐な佇まいは巫女さんそのものですね。「トリコリコPLEASE!!」では映像とEDMのシンクロがあり、これはもうパリピになるしかないと思い踊り散らかしていました。

MCでは、会場をトリコリコにするペンライトを使ったウェーブをやってたんですけど、こちらもパワーアップしていました。放射線状にウェーブをやったり、おはなまるな形にウェーブをやったり。極めつけは上下に波打つワカメを強要されました。

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「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」のBlu-ray&DVDが10月24日(水)にリリース決定 | moca-モカ-

そして、何と言っても「GALAXY HidE and SeeK」はもう語る必要すら無いでしょう。1000年に1度の名曲。この時だけ完全に別次元の扉が開いているよね。宇宙に一人取り残されたような孤独感を表現できるのは『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックかAZALEAの小宮有紗さんだけでしょうね。

 

Guilty Kissは、もう「Guilty Kiss」というロック&オシャレサウンドを確立してるよね。これはもう、ライブハウス函館アリーナ。観客とのライブバトル!今回は、逢田さんの中音域が明らかにパワーアップして安定しまくっていて、上中下音域の全てがカッチリとハマって気持ちよく聞こえました。そして、Guilty Kissは何と言っても「Strawberry Trapper」。1stぶりにこの曲が聞ける機会を今か今かと待ち望んでいました。

Guilty KissのMCはお馴染みの「ギルキスクイズ」がありました。腕を上げて三角にするポーズを取った状態で三択クイズ(1.イカ、2.五稜郭タワー、3.函館山)を出していたのですが、逢田さんが「昨日食べたやつ~」とほぼ正解を口を滑らせていてポンコツっぷりを発揮していました。

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「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」のBlu-ray&DVDが10月24日(水)にリリース決定 | moca-モカ-

今回は、(逢田さん曰く顔面が燃えそうになるほどの)炎がステージから吹き出したり、「ヨハネ召喚」のリリィの掛け声と共にヨハネの堕天使の黒い翼が生えるなどの演出面のパワーアップもありました。ヨハネ大好きマンの小林愛香さんとしては、そんな演出がきっとめちゃくちゃ嬉しかっただろうな~

 

ちなみにここまで何気なく書いてきたら1stや2nd通りのユニット順になってしまいましたが、今回はAZALEA→CYaRon!→Guilty Kissという変則的な順番でした。ユニットが出てくる順番は予想が付かないように、モニターに映し出されたルーレットが次の登場順を指し示すような演出になっていました。これを見たらやっぱりフェス(カーニバル)感が凄いですね!父兄さんは、さくら学院の部活動の時のサイコロのアレを思い浮かべていただければ認識に齟齬ないかと思います。

そして、いよいよ実は函館UCのトップバッターとして登場していたSaint Snowを交えたお話。ここまでAqours発の3ユニットは、フェスやファンミなどで実戦経験を積んできたからここまでのパフォーマンス力を身に付けられたと語ってきましたが、今回の函館UCに向けて彼女たちが成長することができたのは、”Saint Snowの存在”も大きかったのだと。実際に彼女たちの成長したパフォーマンスを見て、そして彼女たち自身の言葉を聞いて深く頷いたのでした。

 

Saint Snowが生んだ化学反応(ケミストリー)

函館UCでは、AZALEA、CYaRon!、Guilty Kissの3ユニットに加えてSaint Snowが初登場しました。無印の方では主人公μ'sのライバルユニットA-RISEはライブには登場しなかったように、ラブライブ!シリーズとしても今回が初の試みでした。Aqoursとして彼女たちは3年間活動をしてきましたが、Saint Snowの参戦によって彼女たちの中にも心境の変化があったようです。

まずは、1日目のラストのMCで逢田さんが語った言葉。

Saint Snowさんが加わって、練習風景も見ていて、「もっと自分たちも頑張らなくちゃ」という気持ちになりました。

逢田梨香子

これこそが、Saint Snowがライブに参戦することで生まれたAqoursの中での化学反応であり、彼女たちにとっての”さらなる成長への起爆剤”になったのだと思います。そんな化学反応を一言で表すなら「切磋琢磨」。劇場版ラブライブ!でも謳われていた「競い合いながらも、お互いに手を取り合う」スクールアイドルの姿勢こそが、彼女たちがHop! Step! Jump!するための大きな原動力になるのでしょう。

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夢に対する姿勢の違い、自覚度を対比させることで、Aqoursのふわふわした甘さがどう変わっていくのかを表現できると思いました

畑亜貴ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

劇中でもSaint Snowの圧倒的なパフォーマンスの前に自らの成長を誓うAqoursの姿が描かれていましたが、函館UCに向けて9人が成長するきっかけを与えてくれたのも同じくSaint Snowの存在だったのです。

また、小林さんの

ギルキスがラスボスだと思ってたけど

小林愛香

という(他のユニット含め)Saint Snowのパフォーマンスを称えるような”らしさ”溢れる言葉や、彼女たちに触発されて「自分たちも頑張らなくちゃ!」と思い、Guilty Kissの3人で最高のステージを目指してきた日々があったからこそ

ギルキスが大好き!

逢田梨香子

という逢田さんのラストの言葉にも繋がるのだと思いました。

Saint Snowがライブに参戦することによって、Aqoursの中に生まれた変化。それこそが、函館UCがもたらした大きな副産物のひとつではないでしょうか。

 

ユニット同士の絆が結束(ユナイト)

今回のライブは「個々の」という意味合いが強い「UNIT」によるライブでしたが、蓋を開けてみればユニット同士が手を取り合う姿が随所に見受けられたライブでした。そう、まさにユニットオールスターズ、カーニバル(お祭り)というタイトルが相応しいライブですよね。

その象徴が最後の”11人”での「ユメ語るよりユメ歌おう」の大合唱だと思っています。

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「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」のBlu-ray&DVDが10月24日(水)にリリース決定 | moca-モカ-

この写真ではユニットごとに横一列で並んでいますが、上段に登るまでは9人のユメユメをユニット関係なく肩を組み合って、CYaRon!の降幡さん+AZALEAの高槻さん+Guilty Kissの小林さん+Saint Snowの佐藤さんというように一組になって歌っていました。

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https://twitter.com/suwananaka/status/990574445109522433

この光景がとてつもなくエモくて泣いてしまったのは内緒です。全てのユニットがフラットに肩を組み合う姿や、Saint Snowの田野さん、佐藤さんが他のメンバーたちと同じステージに立つ姿、それを見せられたら涙が止まりませんよね~

そんなステージを見た人は、「全てのスクールアイドルのことが好きになってしまう」のは当然のことでしょう。

CYaRon!のこともっと好きになってくれましたか?
ルビィのこともっともっと好きになってくれましたか?
Saint Snowさんのこと
もっともっともっと好きになってくれましたか?
全てのスクールアイドルのこと
もっと、もっともっとも〜っと好きになってくれましたか?

降幡愛

https://www.instagram.com/p/BiJLmsxgLgp/

確かにSaint Snowを除けば9人のメンバーはいつもと変わらないんだけど、ユニットに分かれた上で最後に集結した時は不思議といくつものスクールアイドルが集結してる感があったんですよね。

ちなみに函館UCの2日目では、このライブを収録した円盤が発売するという嬉しいお知らせがありましたが、特典映像に「舞台裏映像」を絶対に収録して欲しいです。なぜなら、きっとそこには”11人の円陣”が映し出されているから。

 

DROPOUT!?~Saint Snowが果たした再起(リトライ)~

DROPOUT!?

DROPOUT!?

  • provided courtesy of iTunes

Saint Snowが元々HR/HMを基調としたスクールアイドルユニットなのもあり「DROPOUT!?」はラブライブ!シリーズ屈指のBPMを誇る高速メタルソングなのですが、なんと今回のライブの1曲目がその高速メタルの「DROPOUT!?」だったのです。

まさに「Saint Snow PRESENTS」として一発目にぶちかましてやろうという気概を感じましたし、ラブライバーであれば”これまでのラブライブ!”には無い意外性を感じた1曲目にもなったかなと思います。

しかし、何よりも示唆的だったのが、Saint Snowが2期8話で北海道地区予選で敗退する時の曲を1曲目に持ってきたこと。しかも、彼女たちが立つ場所はあの時と同じ函館アリーナ。

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分かりみの深いことを田野さんが全て語ってくれました。

あの時は「DROPOUT!?」を歌えなかったから、沢山練習してきて今日ここで披露することができて嬉しいです

田野アサミ

そう、今回の函館UCは、8話、9話から間違いなく”地続きのステージ”なのです。

痛みは人を急激に大人にするので、Saint Snowとしていろいろ乗り越えてきたのでは、という想像でシビアな方向に寄せました

畑亜貴ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

様々な苦難を乗り越えた先でも光を掴み損ねた聖良と理亞。しかし、彼女たちは心を通じ合える9人の”仲間”たちと出逢うことで変わっていきます。

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姉様、私Saint Snowはやっぱり続けない

だってこれは姉様との思い出だから

世界に1つしか無い雪の結晶だから

だから新しいグループで新しい雪の結晶を見つけて

姉様やみんなにも喜んでもらえるスクールアイドルグループを作る…見てて

鹿角理亞「#9 Awaken the power」

11人で見つけた”本当の輝き”。”出口の無い夢の先”に見つけた確かな”光”。その先の世界のひとつが、今回の函館のユニットカーニバルだったのかもしれません。

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そして、今日という日は、初夏に待ち受けている大きなステージへと繋がって行くことでしょう。函館UCがその大きな軌跡のひとつだと考えると、まだ彼女たちの夢の先を見られるのだと思い、期待に輝いた明日が待ち遠しくて仕方ないのです。

 

Saint Snowの圧倒的なパフォーマンス

私が最初ラブライブ!を好きになるきっかけとなったのが、アニメキャラと同じ振付をして歌って踊るμ'sキャストの役のシンクロっぷりでした。ライブでもモニターに映し出されたPVを背負って同時進行で同じ振付と声で歌い踊る様は、最初見た時にはそれまで味わったことのない体験をすることができました。それは、Aqoursのパフォーマンスを見た時も例外ではありません。彼女たちの姿を見ていると確かに「アニメから飛び出してきた」としか思えない瞬間があるのです。

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そして、Saint Snowを見た時も同じ衝撃を味わいました。確かに「DROPOUT!?」や「CRASH MIND」にはPVが無いのですが、あのステージを見た人なら誰しもが「本物のSaint Snowがステージにいる」と思ったことでしょう。Vocalの鹿角聖良を担当した田野アサミさん、Rap&Chorusの鹿角理亞を担当した佐藤日向さんのパフォーマンスにはそう思わせるだけの圧倒的な”力”がありました。

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この1枚からも分かる取り憑かれたような表情を含めた圧倒的な存在感。その存在感は劇中でのそれに通じるものであり「アニメから飛び出してきた」感動は去る事ながら、彼女たちのパフォーマンスを見てると心を支配されて背中がゾクゾクする興奮と心地良さの極地に至るという危うい感覚がありました。

Vocalの田野さんはドスの効いた声と貫くような高音の伸びを巧みに使いこなしがら激しく蠢く音楽に負けない声を会場中に届け渡らせていました。Rap&Chorusを担当した佐藤さんは低くも耳に気持ち良く引っ掛かる声を巧みに使いながらラップスキルを遺憾なく発揮してましたし、姉様との高音のユニゾンでは疾走感と貫通力を兼ね備えた胸にダイレクトに突き刺さるコーラスを勤め上げていました。

CRASH MIND

CRASH MIND

  • provided courtesy of iTunes

ダンスにおいても「CRASH MIND」でのマリオネットのような佐藤さんのしなやかな振付、「SELF CONTROL!!」での2人の息の合った精密な振付など、その全ての振付には説得力のある”表現”が乗っかっていました。彼女たちのパフォーマンスを見て昂ぶる感情や自然と喉の奥から出る叫びは”根源的な衝動”に近いのでしょう。「SELF CONTROL!!」では間違いなくその日一番のコールが巻き起こっていました。

彼女たちのパフォーマンスの凄まじさは、徹底的な”プロフェッショナル精神”に裏打ちされているのだと思います。

以前のエントリーでも引用させていただいたソースさんのエントリー。

sauce3.hatenablog.com

2人共アミューズ在籍で芸歴は10年を超えるのですが、田野さんは後のPerfumeを排出するBEE-HIVE出身の「BOYSTYLE」というユニットでキレのある歌とダンスを得意としてきましたし、佐藤さんはさくら学院でアイドルとして歌とダンスの経験を4年間も積んできました。最近友人に教えて貰った本の中で「一流になるためには天性の才能ではなく後天的な努力が大切である」とあったのですが、まさに佐藤さんがさくら学院で学んだ「やっぱり”努力”は必要」ということはそれに通じるものであり、2人はそれぞれの経験値と努力によって今回のステージを完成させたのだと思いました。

わたしたちの武器は歌とダンスなので

佐藤日向ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

そして、”普通に楽しいライブ”より先の高みを目指す姿勢。

我を忘れるくらい、その瞬間を生きてほしいというか。『Saint Snowが出てきて楽しい!』よりも、その瞬間に『生きててよかったあ!』って思ってもらえるくらい、飛び抜けた感じを出せたらいいですね

田野アサミ「ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

高いハードルを己に課して果敢に挑戦する姿勢はまさに”プロフェッショナル”と呼ぶに相応しいもので、劇中のストイックな聖良と理亞に通じるものを感じました。

また、彼女たちの歌やダンスから感じられる説得力は、丁寧にキャラクターの心情を理解し、歌詞を汲み取る”役者”としての姿勢に裏付けられているのだと思います。

家のお店を手伝ってることもあって、きっとたくさん我慢することを覚えてる子たちだと思っています。だから、歌って踊ることに輝きを見つけて、そこで気持ちを爆発させて、その気持ちをぶつけた激しい楽曲が出来上がっていったんだと思います

田野アサミ「ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

MCでも田野さんは「皆さんには、普段我慢してる気持ちなんかをぶつけて欲しい」と言っていましたが、その感情はまさにSaint Snowの歌に彼女たちが込めたものでしょう。

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ダンスが凄かったのも、もしかしたら同じく歌詞を大切にする姿勢から来るものなのかもしれません。石川ゆみ先生も歌詞を大切にする振付を得意としてますし、以前読んだ書籍の中でもゆみ先生はアーティストに歌詞の大切さを徹底させている、と書いてありました。

私はその瞬間を見逃してしまったのですが、歌い終わった後の暗転の中で2人は笑顔でハイタッチを交わしたそうですね。彼女たちのハイタッチからは”それまでの練習の日々”と”今日にかける想いの強さ”が手に取るように分かります。

また、田野さんと佐藤さんの積み重ねてきた経験値の高さを思い知ったのが、1日目より2日目の方が歌とダンスも段違いにパワーアップしていたこと。1日目は初めて踏むステージに緊張していたのか、会場の空気に飲み込まれたのか分かりませんが、不安定なパートもある印象を受けました。しかし、2日目はふたりとも完全にアジャストして来ており、観客に圧倒的と思わせるだけのパフォーマンスを見せつけてくれていました。それは、もはやCD音源でも物足りなくなるくらい。これもまた、彼女たちが経験を積んで来たことの証明でもある訳です。

そして、彼女たちのパフォーマンスにはまだ”伸びしろ”があるように感じました。Saint Snowが1曲歌い終わった後ではMCで息切れを起こしているように見受けられたのですが、彼女たちの姿を見てると重なって見えてくるのが「君ここ」のリリイベのAqoursの姿。最初は曲に食らいつくことに必死で笑顔で踊ることさえ覚束ない彼女たちは、今では激しいダンスの曲を何曲こなしても涼しい顔でMCをするだけのスタミナが備わっていますし、その後に笑顔で歌い踊るだけの呼吸法やら歌唱力やらが備わっています。そんな”今”のAqoursを見ていると、この先のSaint Snowの成長も楽しみで仕方ない訳です。

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最後に、これは前方で見ていた友人が教えてくれたことですが「ひなひなの目線の配り方が凄かった!」とのことでした。私は、これを聞いて佐藤さんと”とある”お渡し会で会話したことを思い出しました。佐藤さんの舞台に田野さんが見に来たことがあって、終演後に優しくもアドバイスをいただけたそうなのですが、その時に教えてくれたことが「目線の配り方」だったそうです。もしかしたら、その時の田野さんのアドバイスが今回のライブでも生きていたのかもしれないと思うと、本当の姉妹のように支え合う関係のように思えてそのシンクロ率の高さには驚かされるばかりでした。

 

誰かの道が別の誰かの道になる~田野アサミさんMC~

ここからは、Saint Snowのお二人のMCを中心に書き留めておきたいと思います。まずは鹿角聖良役の田野アサミさん。

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https://www.instagram.com/p/BiJnG-XnhgC/

今回のエントリーのタイトルにもなった私が”函館UCで一番心に残っている”言葉。

他のユニットの”みんな”が作ってくれた道があったから、いま私たちはこの場所に立つことができています。

田野アサミ

「誰かが作った道が別の誰かの道になる」のだと。それは、「ラブライブ!」を体現したような言葉であり、Aqoursが作ってきた道がSaint Snowの道にもなったのだと。そう思うと彼女たちの軌跡が彼女たち自身の”輝き”としてだけでなく、また新たな誰かの輝きなったのだと思い、胸がいっぱいで涙せずには田野さんの言葉を聞けませんでした。

また、伊波杏樹さんがMCでSaint Snowへの感謝の気持ちを言葉にして伝えてくれました。

Saint Snowの2人がいなかったら出来なかったライブでした

伊波杏樹

その言葉を聞いた瞬間、田野さんの堪えていた涙が溢れ出しました。以前、田野さんがパーソナリティを務めるラジオ(もちこみっ!)で、舞台でも「嗚咽を起こすほど胸がいっぱいになる経験はあまり無かった」と語っていたのですが、その田野さんが涙を流したことには今回へのライブには並々ならぬ想いがあったのだと思わされました。それは、彼女が10代の頃からの夢が叶った瞬間だったからなのかもしれません。大きなステージで歌い踊る田野さんの姿は輝いていましたし、何よりも彼女が流した涙はとても美しいものに見えました。

小林愛香さんはMCで函館UCの次に望む展開を話してくれました。

今度はAqoursSaint Snowを沼津に招待してライブをやりたいな、なんて思ってます!

小林愛香

すかさず田野さんは

そのことを、皆さんも今日のアンケートに書いてください!

田野アサミ

と言ったのは流石に笑いました。トークも遊びじゃない。

そして、函館UCの2日目には、佐藤さんがこの話を受けて名言を残してましたね。

みんなで夢を叶えるのがラブライブ!だから

佐藤日向

これまでも、”みんなの願い”や”奇跡”が叶い続けてきたラブライブ!。そんなラブライブ!だからこそ、佐藤さんの言葉はそれなんす状態でしたが、ラブライブ!がもともと大好きだった佐藤さんがこの言葉を言うこと自体に大きな意味があると感じてしまいました。会場からも拍手が巻き起こっていましたが、ラブライブ!の物語が好きなファンからすると彼女の発言は本当にファンとして嬉しいものだったんです。

鈴木さんのツイートにもありましたが、”奇跡”を起こし続けるのがラブライブ!ですし、それも”必然”かのように”素敵”だと思えることもまたラブライブ!なのです。しかし、アニソングランプリの話はやめていただきい、これまた涙腺ダムが決壊です…

さて、田野さんのMCに戻りますが、函館UCのことを振り返って2日目には涙ながらに思いの篭ったことを言ってくれました。

この場所に立ってみんなで時間を共有すると、こんなにも素晴らしいんだと思いました。今日のことは一生忘れません。みなさんも今日を思い出に、明日からの生きる力にして頑張ってくれたらとても嬉しく思います。

田野アサミ

それは、インタビューで答えた目標と重なる想い。

我を忘れるくらい、その瞬間を生きてほしいというか。『Saint Snowが出てきて楽しい!』よりも、その瞬間に『生きててよかったあ!』って思ってもらえるくらい、飛び抜けた感じを出せたらいいですね

田野アサミ「ダ・ヴィンチ 2018年4月号」

この時の言葉は、その場限りのものではなくて、”今日”という日に向けて立てた目標として彼女の中に常にずっとあり続けて、それと向き合いながら今日まで日々精進して来たのだと思うと彼女の涙と言葉で胸がいっぱいになりました。

ラブライブサンシャイン!函館ユニットカーニバル2day目
無事に感謝という言葉を背負って1.2日目終える事ができました。
この2日間本当に夢のようで夢ではない最高の瞬間で溢れていて
生きているなぁと実感する皆との時間。
煌めきでしかなくって私自身の宝となり
忘れられない日となりました。
そんな気持ち、そんな時間にしてくれた皆さんの応援の声、仕草、笑顔、汗
全てに愛が溢れていました。
ありがとうございます。ありがとうございました。
色んな場所、色んな国でライヴビューイングで応援してくださっているのもめちゃくちゃ心強いし、最高に嬉しい。
LVで見て応援してくれていた皆さんの力も確実に届いていました。
もちろん来れなかったけど応援してますって皆さんのメッセージもちゃんと見てるからね♡
凄いね。1人1人が応援してくれてこんなにも大きな力となる。
SaintSnow 鹿角聖良が私の心を震わせ
函館アリーナという場所に立たせてくれ
なによりラブライブサンシャイン!!が私達にも素敵な瞬間を作ってくれたこと。
本当に本当にありがとうございました。
皆は楽しかったかな?生きてて良かったーー!!
って大袈裟じゃなく思ってもらえたかな?
私は間違いなく思いました。
なので明日からも頑張れます♡(^^)
ありがとう。
SaintSnow 鹿角聖良 こと 田野アサミ より
2018.4.27.28 at 函館アリーナ

https://www.instagram.com/p/BiG6xX0nEuQ/?hl=ja&taken-by=tano_asami

 

憧れの9人と一緒に立つステージ~佐藤日向さんMC~

続いては鹿角理亞役の佐藤日向さんのMC。

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https://twitter.com/satohina1223/status/990158693663559681

佐藤さんは函館UCの開演前に緊張で手足が震えていたと言います。そんな時に暖かい言葉をかけてくれたのがAqoursのメンバー。 出番が終わった後に「良かったよ!」とか「大丈夫だった?」と声をかけてくれたそううです。

憧れの9人と一緒のステージに立つことができて嬉しいです

佐藤日向

佐藤さんは(本人は「泣いてないからね!」と強がりながら)涙を浮かべて、ラブライブ!のステージに立てた喜びを語ってくれました。

アニメとは違い、理亞の方がAqoursのみんなに憧れていたという現実。

それは、彼女が2度目のオーディションで「鹿角理亞」という役に巡り会えたからこそ生まれた数奇な運命でした。

私がちょうどさくら学院として活動しているときに「ラブライブ!」が放送されていて、「私と似たようなことをアニメの中でしている」という感覚で見ていたのがμ'sの皆さんでした。

Anium Premium 特集 佐藤日向 | Anium

Aqoursメンバーの中にも、伊波さんのように元々ラブライブ!が好きでμ'sに憧れていたというまるで”高海千歌”ちゃんのような役者の方がいらっしゃいますが、Saint Snowの佐藤さんも同じように昔(さくら学院の頃)からラブライブ!が好きでμ'sに憧れを抱いていたのです。

そして、佐藤さんの言葉で一番印象に残っているのが次の言葉。

10人のお姉ちゃんができたみたいでとっても嬉しかったです

佐藤日向

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https://twitter.com/satohina1223/status/990153698411139073

佐藤さんは人見知りでなかなか共演したキャストの方とも打ち解けるまで時間がかかるとご本人も言ってましたが、そんな彼女がようやくこの函館UCを通してAqoursのメンバーとも打ち解けられたのはいちファンとして嬉しい限りです。

ちなみに誰の声かは分かりませんが、佐藤さんがその言葉をMCで言った時に「お姉ちゃんだよ~」と返していたAqoursのメンバーがいましたね。こうして冗談を言ってきてくれるのもAqoursメンバーの優しさだったりします(オタクスマイル)

そして、これまた私が見逃してしまった場面があるのですが、佐藤さんが涙を流したのを見て、すぐさまタオルの場所を確認して取りに行ったのが伊波さんだったようです。「Saint Snow PRESENTS」ではありますが、そんな場面でもリーダーとしての姿が垣間見えるところにやっぱり”優しさ””愛”を感じざるを得ません。本当に佐藤さんに素敵な10人のお姉ちゃんができて良かったなと親戚のおじさん気分で応援していたのでした。

そして、MCでもこんな嬉しいことを言ってくれました。

確かにSaint Snowのメンバーカラーはスカイブルーとピュアホワイト。一面青と白の世界は雪景色だったんでしょうね。劇中で会場が青に染まってAqoursを包む海のようなシーンが描かれていましたが、今日の日のSaint Snowを照らす光はまるで雪のようで”味方なんだ雪も”と言ったところでしょうか。

佐藤さんより2個上のさくら学院の先輩で、彼女が芸能を始めようと思ったきっかけにもなった憧れの武藤彩未さんから「大きいステージに立った感想も聞かせてね」というリプライが佐藤さんの元に来ていて不覚にも泣いてしまいました。武藤さんは佐藤さんのTwitterのヘッダーにもなっている「終わりは、始まり。」を載せるきっかけにもなった永遠の憧れの人なのです。

佐藤さんがつぶやいてることがきっと海を超えて武藤さんの目にも入って、新しい場所で出逢えた友人たちと充実した日々を送ってることを知るのかなぁと思うと、なんだか心がぽかぽかと暖かくなるのです。

 

Rord to Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~

さて、長々と綴ってきた函館UCのレポもここらでお終い。「Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」、期待を大きく超える最高の時間を届けてくれました。ラブライブ!では初めての試みにも関わらず、「CYaRon!」「AZALEA」「Guilty Kiss」がユニットの個性に更に磨きをかけて、彼女たちにしか表現できない色で空間を彩ってくれました。「Saint Snow」は初参戦にも関わらず劇中の姿に遜色ないどころか、その姿を大きく超えるくらいの圧倒的なパフォーマンスで我々を魅了してくれました。何よりも函館アリーナが、エモーショナルな想いで溢れていたことは決して忘れるものではありません。今回のライブは決してスピンアウトではなく、AqoursにとってもSaint Snowにとっても”軌跡”として、次のステップへと繋がる一歩になって行くことでしょう。

さて、あと1ヶ月と少し立つと3rdライブツアーの幕が上がります。本当にAqoursと一緒に過ごす季節は早く過ぎ去ってしまうなと、ライブを見ても、物語を見ていても思い、成長の喜びと同時に終わりへと近づいていることの儚さも感じてしまうことも事実です。それでも、物語の中に込められたメッセージのように、私達は今は前を向いて彼女たちと一緒に笑顔で未来に向かうべきなのでしょう。

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Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」では、函館UCを遥かに超える別のエモーショナルな景色が待ち受けていることでしょう。なぜなら、彼女たちの最高の軌跡を描いた2期に沿ったセトリがおそらく展開されるのだから。

私は、その日までAqoursの軌跡を振り返りながら彼女たちとの充実した日々を過ごしていきたいなと思います。皆さんもAqoursと巡る新しい冒険に備えて、これまでの彼女たちともう一度向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか?素晴らしき物語への旅仕度の意味も込めて。

 

EXTRA1 よいつむの函館UC応援上映

大宮ソニックシティでは、函館UCの応援上演が行なわれていましたが、そのステージによしみ、いつき、むつ役の松田利冴さん、金元寿子さん、芹澤優さんが駆け付けてくれたことも、個人的には超が付く程嬉しいことでした。

函館では大宮と中継が繋がる瞬間がありました。函館の「CYaRon!」「AZALEA」「Guilty Kiss」そして「Saint Snow」にも声援を送ってくれる姿を見て胸が熱くなりました。なぜなら彼女たちは、10人目のAqoursであり、千歌の輝きに憧れを抱いた実質私たち自身と言っても過言ではないから。

 

EXTRA2 個人的に面白かった函館UCのできごと

ジャッキー・チェンの映画のエンドロールにあるアレです。NGシーン集的な(NGシーンではない)。

まずは、2日目にだけメンバーのコーレスが一部あったのですが、諏訪さんのハグルーレットで選ばれたのは、なんSaint Snowの2人だったのです。まさに函館スペシャルバージョン。あの時は、Saint 果南 Snowが生まれた瞬間でした。見せ所がわかってる諏訪さん、GJです。

そして、Saint Snowはキラキラでラメラメな衣装を身に付けていましたが、踊っているとラメがステージに散らばってしまい、彼女たちがどこを通ったのか一目瞭然で分かってしまう仕様だったそうです。

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そんな様子を高槻さんは見て「きらめきの道」と表現しました。そう、まさに”輝跡”なんすよね…

あとはアサミさんのMC。基本的にファンのことを気にかけた優しい言葉をかけてくれるのですが、心配が行き過ぎてむしろシュールに思えてくるMCもありました。

みんな遠くから来てくれてありがとう。お仕事とかで忙しいなか来てくれたの?有給だって限りがあるじゃん?今日有給取ったひとー!?

田野アサミ

私は、この問いかけに「Yes!」と答え「有給は最高!」と叫んでしまいました。

もう1つアサミさん関連の面白いお話。CYaRon!の時の伊波さんのMCでしたが、楽屋に伊波さんが入るなり「ベイエリアって知ってる…?」と耳元に囁いて去っていったそうです。あまりの言葉に「ふぇ?」と声が漏れてしまった伊波さんですが、舞台から一旦はけた時には田野さんに「沼津にもいいところ(海岸)ありますよ…」と言い返したそうです。田野さんがその後のMCで話していました。

そして、ひーちゃんはこの函館UCで足が遅いことをはじめて知りました。元々運動神経があまりよくないことは聞いていたのですが、ひーちゃんが先頭でアサミさんを先導してステージ端まで走った時に「理亞遅い!」と言われる始末でした。

2日前にも同じようにポンコツお茶目な姿を見せてくれました。同じくステージ端まで行った時に手をふることに夢中で「姉さま戻ってる!?」とひとりステージ端で取り残された時に慌てふためく姿が印象的でした。この姉妹は息が合っているのか合っていないのかよく分かりませんが、2人とも新しい風をラブライブ!に巻き起こしてくれるのだろうといういい意味の期待感も生まれた瞬間でした。

そして本当の最後は、朱夏さん。

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この写真では残念ながら確認できないのですが、水色のバズーカに名前を3人の名前を刻む粋なことをしてくれていました。そこにはしっかりと「RUBY(ルビー)」「YOU(よう)」「CIKA(シカ)」と書き記してあったのでした。P.S.誰ですか?

 

EXTRA3 函館リベンジカーニバル

今回函館に行った時に物販に奔走していたせいで一箇所も観光できませんでしたし、函館らしい美味しいものは唯一食べたこの3色丼でした。うに!いくら!(てくてくAqours函館編を参照)

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なので、次はまたリベンジしに函館に戻ってきたいと思います!個人的に寒さは厳しいでしょうが、雪の降る函館に行きたいと思います。Saint Snowが過ごしたこの街の息吹をより感じるために。

 

ラブライブ!オタクに知ってもらいたい「さくら学院」というアイドルについて~さくら学院だけの輝き編~

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前回の記事

ayarieshon.hatenablog.com

前回の「ラブライブ!オタクに知ってもらいたい「さくら学院」というアイドルについて~さくら学院ラブライブ!は似ている編~」からの続編となる記事。今回は、タイトルの通り、さくら学院にしかない魅力をご紹介していきたいと思います。さくら学院だけの輝き。それは間違いなく、さくら学院だけの「色」に他なりません!

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ラブライブ!オタクに知ってもらいたい「さくら学院」というアイドルについて~さくら学院とラブライブ!は似ている編~

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今日はラブライバーの皆さんに伝えたいことがあります!

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それは、さくら学院のこと!大好きなアイドルのお話です!

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普通の学院生なのにキラキラしてた…‼︎

 

 

今日は皆さんに真剣に聞いて欲しいお話があります!それは、「さくら学院」のこと。さくら学院はアイドル。きりんログでは、これまで「ラブライブ!」や「声優さん」の話などを中心にしてきました。しかし、今回は趣向を変えて「アイドル」の話をしてみたいと思います。

それでは、なぜ生粋のラブライブ!オタクの私が、さくら学院というアイドルの話をしようと思ったのか。それは、私のブログを見て下さるラブライブ!ファンの方に、彼女たちのことを絶対に知って欲しいと思ったから。

さくら学院は、「リアルスクールアイドル」と言っても過言ではありません。それではなぜ、彼女たちはリアルスクールアイドルと言えるのか。それを今回の記事の中でたっぷりと語っていきたいと思います。

この記事を読み終わる頃、貴方もさくら学院に興味を惹かれていることを願って…

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舞台『初等教育ロイヤル』を見て思ったこと

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『校長室』
それは小学生にとって神聖なる土地
子どもたちは武器を取り
学年という概念を超え
ユートピアを目指した

かくなる上は
血の海に溺れることを恐れながらも
悲しみという涙の雨に憐れみながらも
悪魔に魂を売った少年は
多大なる屍の上に立つことの意味を理解し
その運命を受け入れた

”君は何故、レンズの曇った眼鏡をかけるのかい?”

”曇って見えるくらいが丁度いいの。嫌な事まで全部、見なくて済むから”

この物語は
『義務教育』と呼ばれる人生設計の基盤を作成する教育課程の最初の6年間に着目した
熱く激しく そして甘酸っぱい青春バトルファンタジー!!

大人たちよ、これが俺たちの『義務教育』だ!!

初等教育ロイヤル|爆走おとな小学生

 

演劇ユニット「爆走おとな小学生」さんの舞台、第六回全校集会『初等教育ロイヤル』を観てきました。

この舞台は情報量が多くて2回しか観てないと的はずれなことを言うかもしれませんが、そこは自分が見た感想を素直に書いておきたいと思います!

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言葉で振り返るμ'sのキセキ / Final LoveLive!から2年後の世界

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3月某日――

私のもとに1通のメッセージが舞い込んだ。

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それは、「ラブライブ!」を通じて繋がっていた生春さんからのメッセージ。

これが、私が今回記事を書こうと思ったきっかけだ。

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